ジョージ・アカロフ、ロバート・シラー著
東洋経済新報社 2200円(税別)
初版: 2009年6月(原著も2009年)
ノーベル経済学賞受賞者で”ポンコツ中古車”市場で知られるジョージ・アカロフと、『投機バブル 根拠なき熱狂』で知られるロバート・シラーという黄金タッグの経済学書です。しかも訳者は山形浩生ということで、思わず買ってしまいました。
というと、ちょっと固くて読みにくそうですが、実際はコラム的な本で読みやすいです。逆にまとまりがないという印象です。
この本で述べられているアニマルスピリットというのは、ケインズが述べているもので人間の理性ではない部分です。経済学の中には、人間の合理性を前提にしているものが多いのですが、実際の人間には限定合理性とよく言われるような理性の限界があります。このような限定合理性(最小合理性)や行動経済学といったものが示唆するものが、アニマルスピリットです。
この本では、”貨幣錯覚はあるか?”(人はインフレ率を織り込むか?)、”なぜ不況に陥るか?”、”中央銀行には何ができるか?”、”なぜ失業がでるのか?”ということを説明しています。
アカロフというネーム買い&訳者買いだったのですが、思っていたようなアニマルスピリットの本というよりも、”アニマルスピリット”というテーマを持った経済コラムといった感じでした。ちょっとイマイチ。