2007年12月26日

マリア様がみてる キラキラまわる

今野 緒雪著
集英社コバルト文庫 438円(税別)
初版: 2008年1月

感想:
コバルト文庫の人気シリーズ”マリア様がみてる”の最新刊です。全巻で無事、瞳子と姉妹(スール)になった祐巳が、祥子様と遊園地に行く...という話です。

ちなみに、”キラキラまわる”というタイトルは、

キラキラ→思い出
まわる→世代交代

ということを意味しているかと思いましたが...ちょっと違うようですね。
内容は若干ネタバレもあるので、未読の方はここまでで...

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・黄薔薇について..
私は自他共に認める(?)黄薔薇派なわけですが、今回は由乃がちゃんと暴れてくれていい具合でした。まぁ、予定調和的な暴れっぷりなんですが...それはこのお話自体が予定調和的なもので出来ているので仕方ないですよね?令ちゃんがあんまりいじめられていなかったのが残念でした。


・白薔薇について..
話のツッコミが甘いような、乃梨子の心理描写のツッコミが甘いような...


・紅薔薇について....
うーん。


結局、今回は主軸としては由乃さんと、蔦子さんのお話だったということでしょうか。ちなみに、個人的に大きく気になった点は以下の2点

・菜々のことが有馬菜々でなくて、菜々とか菜々ちゃんと書かれると違和感がある件
...たぶん、どっかの二次創作の読みすぎです...反省します...

・P.185の挿絵の可南子さんが激しくかわいい件
もう駄目です。ノックアウトです。マリみて史上最大の盛り上がりでしたよ、マジで。


他人の書評を読んで:
http://himihimi.mo-blog.jp/blog/2007/12/post_c035.html
「その分可南子に出番が出たんだから(←実は可南子ファン)ツンデレ語通訳ナイス。乃梨子よりいい関係築けそうな木がするんだけどなぁ、あの二人。ほんと、いい子に育ったよ、可南子は。キャラ帽にポップコーンの可南子はもう、かわいくてかわいくて。」

いやー、もう、そうですよ、これ。全く同感。今回の巻は可南子回ですか?ですよね?(←さっき由乃と蔦子さんとか書いてたけど...)
 
 
posted by 山崎 真司 at 21:22| Comment(0) | TrackBack(0) | 小説

2007年10月27日

生きる歓び

保坂 和志著
新潮文庫 362円(税別)
初版: 文庫版 2002年9月

内容:
保坂和志の小説です。作家に拾われた瀕死の子猫が「生きる」というお話の、「生きる歓び」という表題作と、田中小実昌(こみまさ)氏の追悼作である、「小実昌さんのこと」の二作が載った短編集です。

感想:
保坂氏のことは全く知らなかったのですが、なんとなくここのページ http://bm.que.ne.jp/ に載っていて気になって買ってみました。

読み始めると、1行目からいきなり引き込まれました。ちなみに「生きる歓び」の1文目は、こうはじまります
「去年は一月二月三月に雪がドカドカたくさん降って、家の北側の屋根に積った雪が隣りの庭に落ちて、南天や紫陽花の枝を折ったり曲げたりして謝りつづけていたが、今年は雪が降らずに余計な気づかいをしないですんだが...以下略
という感じで、一文が1.5ページも続きます。もう、ここでいきなりグイグイきちゃいました。「生きる歓び」は墓参りの途中で死にそうになった子猫を拾ってくるという、ミニマリズム的な小説ですが、どうにも小説という感じがなく、非常に違和感を感じます。


そして、「小実昌さんのこと」は文字通りで、田中小実昌氏との思い出を綴ったものですが、どうにも小説という感じがしません。たしかに”小実昌さん”と保坂氏のつながりを1シーンごとに切り取った小説と読み取れなくもないのですが、やはり小説という感じがしません。

あとがきを読むとたしかに小説とも解釈できるのですが、このあとがきも含めて、非常に興味深い小説だな、と思いました
 そういえば、小説なんて読むのは、「マリア様がみてる」とSF小説を除くとめちゃくちゃ久々です。1年半ぶりくらい?
posted by 山崎 真司 at 22:33| Comment(0) | TrackBack(0) | 小説