2008年10月11日

物理学とは何だろうか 下

朝永振一郎著
岩波新書
初版: 1979年11月

 
先日読んだ、物理学とは何だろうか上の下巻です。
上巻ではニュートン力学から熱力学といったところを解説してましたが、下巻では熱力学から原子論への入り口を解説しています。ここから現代素粒子理論(?)や相対性理論などに入るかと思いきや、残念ながら未完となっています。これは朝永氏が病床でこの原稿を書いていたためで、初版が出版された1979年に死去されています。


この本を読むと本論である物理学の内容も去ることながら、朝永氏の教育への想いを強く感じます。もしかして、著名な教育者だろうか、と思っていたのですが....すごい方だったのですね。ノーベル物理学受賞者で、超有名人だったとは...読了しても知りませんでした。先日の物理学賞受賞騒ぎ(?)の際に、朝永氏も受賞者ということを初めて知りました。


正直いって、この下巻は物理学のベースが足りないのか、全然覚えていないのか、ストーリーを追うのがやっとでした。

下巻では、最後に分子論にたどり着くのですが、見えないものをあると仮定して探していくというストーリーは科学の歴史ならではといったところでしょう。フェルマーの最終予想や、ケプラー予想の本を呼んでいるようでした。
2300年前にデモクリトスが提案した原子論を手探りで、「観察事実に拠りどころを求めつつ自然の法則を追求する」という立ち位置から再構築しています。いや、再構築というか、手探りで進んでみて、とりあえず迷路を抜けてきたというところでしょうか。

posted by 山崎 真司 at 00:41| Comment(0) | TrackBack(0) | その他、一般

2008年09月26日

本を読む本

MJアドラー CVドーレン著
講談社学術文庫 900円(税別)
初版: 1997年10月(以前1978年から出版されていたものです。原書の初版は1940年ですが1972年版をベースに翻訳されたものです)

この本は主に小説以外の読書の方法を説明した本です。「え?読書の方法ってなに?」とか思われる方もいらっしゃるでしょうが、この本では大きくは2つの読書方法を提案しています。
これは点検読書といういわゆる斜め読みと、分析読書というより深い読み方の2つです。そして読書においては、この広く浅い読みと、狭く深い読みを組み合わせるといったことを提案しています。


これは情報を得るための読書と理解を深めるための読書は別であるという前提に立っています。たしかに情報を得るための読書と理解を深めるための読書は、別の読書方法があるはずです。また、どちらの読書にしろ、情報が均一にあるわけではないので、読書の中ではこの浅く読むと深く読むを使い分けながら読むことになるとは思いますが...

実際には、この縦横の使い方(ある読書における戦術レベルでの読み分け方)というのもあると良かったのですが.....


他人の書評を読んで:

http://tieno.blog79.fc2.com/blog-entry-223.html
読書は4つのレベルに分けれる。
そうそう、私の説明では読み方は2つ(点検読書と点検読書)と書いたのですが、この本では実際には読書のレベルという書き方をしています。まったく次元が違うものなので、読書のレベルというのとは違うのではないかなー、と思ってたの2つの読み方を提案していると書きました。


http://digi-log.blogspot.com/2007/03/blog-post_26.html

こちらの方のブログは非常によくまとまっているので、こちらを一読されたいと思ってます。ちなみに私は”シントピカル読書”というのはあまりピンとこなかったのですが...
清水は客観的読書法から主観的読書法へと変化したと述べていた。つまり、丹念に客観的にノートをとっていたのが、テーマや問題意識にそって、あくまで自分を主体に本を読むようになったということだ。これはアドラーの「分析読書」から「シントピカル読書」への移行と同じことだろう。
あるところで、客観的読書と主観的読書について議論をしていたのですが。基本的には私は主観的読書主義者です。「客観的読書よりも主観的読書の方がより良い」とかでなく、作品の価値を著者や作品に内包されているという前提だったり著者はより高い知性などを持つという前提か、価値というのは解釈の瞬間に生まれるという前提なのか、によると思ってます。


http://library666.seesaa.net/article/70208257.html

当然、著者もそれは分かっており、適宜、本に合わせて読書法を省略したり、簡略化して行うことを推奨しているが、その点についての具体的な方法はほとんど述べられておらず、『実用性』というよりも『実現性』に極めて乏しい。
少なくとも読書法を教授する意図で書かれた本であり、これを使う事でより良い読書ができることが期待されるはず。所詮ハウツー本である以上、より簡素な明確さが必要であり、分かり難いとは言わないまでもあまりに冗長な文章はいただけない。実際の読書での実現性に乏しい点に至っては重大な問題だ。何よりもこれ読んだら、読書したくなくなってしまうんですが、これって致命的な欠陥だと思うのだが・・・?
私は、この本は絶対に推薦しない。
意外な展開でした。
私がこの本を読んだ感想は「普通すぎて、特に読まなくてもいいんじゃ...」と思ってましたが。もちろん、この本で言う分析読書を細かいレベルで、個別に行う必要は無いと思いますが。
また、実はこの本はハウツー本といいながら、深い読み手にはあまり意味がない(すでにしていることが多い)し、そうでない人にはこの本自体が難しいかもしれないという気もしてきました。


http://ameblo.jp/seikoustreet/entry-10089141737.html

全体的に、ある程度本を読みなれてないと読むのが難しい本だと思います。
個人的には、点検読書とシントピカル読書の箇所を非常に興味を持って読み進めました。
「難しい本を読むとすぐ挫折してしまう」「よく本を読むが、あまり内容が理解できていない」と感じるかたは、是非1度読んでみて下さい。
個人的には中高生くらいに読んで欲しい本だと思いました。その頃読んでいれば、もっとラクに本を読めるようになっていたのに..
posted by 山崎 真司 at 23:48| Comment(2) | TrackBack(0) | その他、一般

2008年09月19日

物理学とは何だろうか 上

朝永振一郎著
岩波新書
初版: 1979年5月

物理学には占星術が、化学には錬金術が、それぞれ発展に貢献したということです。


この本は近代〜現代物理学史といった趣の本でもありますが、総論でなく、ポイントだけ述べることで、それぞれのジャンルでどのように物理というのが発達していったのか、またその発達はどのような思考の下で行われたかということが分かります。

この上巻では、ブラーエ、ケプラー、ガリレオ、ニュートンという力学の発展と、ワット、カルノー、ジュールといった熱力学の発展を述べています。こうやって、近代物理学を俯瞰すると、ごく最近まで物理学というのはあまり進んでいなかったのだな、ということを感じます。ソクラテス、アリストテレス、ピタゴラスといった時代から、1000年以上あまり変わっていなかったということでしょうか。


実際に読んでみると、これ以前の手法(一言でいえばニュートン以前?実際、この本ではケプラー以前)と違って、手法がいわゆる科学的(再現可能で実証可能なものに基づいている)になっています。また、世界観的な点では、ニュートン以前と以降で、世界が統一されているという視点は知りませんでした。それまでは天界の事象と、地上界の事象は別々の要因に拠っていると思われていたのですが、ニュートンが地上界の物質と同じ理由で星が動いているということを解明したのです。


また、熱力学というのは大学の物理では全然面白くなくて、ピンときてなかったのですが、これを読むと、面白いです。原理でなくて、背景や、その解明した過程なんかが授業にあったら、さぞ楽しいでしょうね...


うーん、こんな本は高校時代に読みたかったです...残念。是非、高校生に読んでもらいたい一冊でした。

 
posted by 山崎 真司 at 22:06| Comment(0) | TrackBack(0) | その他、一般

2008年09月06日

「読み」の整理学

外山滋比古著
ちくま文庫
初版: 2007年10月(元は1981年11月の「読書の方法」(講談社現代新書)に加筆修正したもの)


私は読んでませんが、「思考の整理学」で有名な外山滋比古氏の本です。タイトル買いの一冊です。....いや、プロローグは読んでから買いましたけど。


この本では”既知を読む”ことを”アルファー読み”、そして”未知を読む”ことを”ベーター読み”と称して、”アルファー読み”と”ベーター読み”の違いと、”ベーター”読みの優位性や必要性を述べています。


以前読んだ本の中で、理解をするときに抽象度のレベルがあって、

・自分に起こったことが分かる
・ストーリーが分かる
・ストーリーがないものが分かる(数学や哲学など)

といったことが書いてあった記憶があるのですが...
この本では抽象度という軸でなくて、”既知と未知”という切り口から述べています。


本の内容をざっくり要約すると、自分がきっちり理解できる小説や、例えばスポーツ記事のような既知のことばっかり読むのでなく、自分が”分からない”ことを含むものを読む。
例えば古典や経済記事や政治記事のようなところも読みましょう、といったところでしょうか。


個人的に面白かったところとしては、”言葉”を「ごく親しい人の間柄などで持ちいられる省略の多い」限定用法と「論理的で、文法的にもいっそう整備あれたフォーマルな」精密用法というものがある。
そして、学校の授業では主に(実際には会社などのフォーマルの場では)精密用法が用いられるため、家庭などで普段から精密用法を使っている方が有利となる、ということでしょうか。

実際には、ここでいう限定用法を使うような家庭と精密用法を使うような家庭があり、また精密用法を使うような家庭の方が「悪いこと」をした時にも、どうして悪いということを説明する傾向があることなどもあります。


また同じ”ベーター読み”でも、本を読むとき時には「著者の考えや人となりから思想など」を手がかりに読んでいくといった読みと、「その表現の形式」から読んでいき「著者の個人的コンテクスト」でなく「普遍的コンテクスト」として読むといった読みがあります。

”ベーター読み”の中でも、このような解釈の軸を持たないまま未知を読んでいくという「普遍的コンテクスト」の読みといったものの必要性も述べています。


 

他の方の書評を読んで:
http://app.m-cocolog.jp/t/typecast/1514/2023/50573266
私の理解では、読み方を洞窟探検にたとえると、アルファ読みは「ちゃんと入り口から入って、地図をもって、命綱を引いてもらって探検する」ようなやり方。一方、ベータ読みは「いきなり目隠しとヘッドフォンをされて洞窟の中に放り込まれ、懐中電灯一つでそこから脱出する」ようなやり方だと思います。このやり方だと、自分の全感覚を研ぎ澄ませてで洞窟の壁の様子や風の方向などを観察して、徐々に状況を理解しようとします。
 一方、アルファ読みの方は、地図を持っているので、そこまで観察しません。だからこそ、見落としてしまうものがあると、そんなように思います。
 ですから、余計な地図(読みにおいては先入観など)を持たずに、洞窟の様子を観察(文章を書かれているとおりによく解読)することにより、より深く文章を理解することが出来る、と、このようにも思いました。


素敵なたとえですが、先入観などを持たずに読むというのが果たしていいのか、悪いのか分からない気もしてます。単独のテクストを読むという上では、既知のことの方がよく読めるとは思うのですが...

一方で、(今)読めないもの読んでいくということでなければ、既知の領域が広がっていかないということでは理解できるのですが...
 
それでも、目隠しとヘッドフォンをされて洞窟の中に放り込まれたような読みこそが、神経を尖らせるということに異論はないですが。
 


http://archive.mag2.com/0000247693/20071204084824000.html?start=60

ベータ読みの訓練方法は幾通りか載っていますが、
その前後が、なぜかかなりクドいのがこの本の特徴です。
それはなぜかというと、この訓練方法、かなり前時代的なのです。
著者もそれを分かっていて、こんなことを書いています。


このすごくよくまとまってるブログですね。たしかにこの本では前時代的なことが書かれています。

 
外山氏も書かれているのですが、私は「杉田玄白」よりマシと思いながら読むことがあります、そういうボトムラインと比べると、最近の読書環境は相当マシだと思うのですが...


 

posted by 山崎 真司 at 07:48| Comment(0) | TrackBack(0) | その他、一般

2008年09月01日

海の波を見る  誕生から消滅まで

光易 恒著
岩波科学ライブラリー
初版: 2007年4月

岩波科学ライブラリーですが、実際には波の研究者が撮った波の写真集といったところでしょうか。風波(ふうは、かざなみ)という風によってできるできる並の研究者が、並の生成から消滅までを人の一生になぞらえて、また不思議な波の写真を、科学的な説明と共にしています。
これまで波というのは、漠然と月の引力とコリオリの力が複雑に絡み合ってできていると思っていたのですが、実際には他にも風からできているということでした。


この本は純粋に波の写真集(解説者は極めつけの波マニア)としても読める、いや鑑賞できるのですが。この解説がは、研究(=科学)の縮図ともいえます。
風波の研究が比較的新しい分野ということもあり、説明の端々から研究の発展や分かっていることと分かっていないことというのが伝わってきて、風波研究の概観を捉えられるのも素敵なプラスポイントでした。


さくっと読める本なのですが、美術好きにも科学好きにもオススメできる一冊でした。また、これまでいかに日常にあることを見逃していたかというのも思い知らされました。


他人の書評を読んで:

http://sanasen.jugem.jp/?eid=604

 しかし、こんな優雅な自然現象ですら研究が推進されたきっかけは第二次世界大戦の上陸作戦にそなえるためだったとは……まったく人類は因果な動物である。
 まぁ、地震波探査や古地磁気調査も冷戦期の軍事的緊張が可能にしたことを考えると、大量の予算を必要とする前例のない研究は軍事にリンクさせないと実行が難しいのだろうな。

風波の研究は第二次世界大戦を契機に行われたというのは読んでいましたが、たしかにこの科学(本書)というのが、軍事と絡まないと行われなかったというのは....たしかに悲しいというか、因果な動物ですね.........むー。


http://plaza.rakuten.co.jp/bhavesh/diary/200707250007/

 これはスティーブンスンの名作「宝島」からの1節である。興味深いことに、うねりの実態をじつに見事に表現している。p44
 たしかに、この風景のなかに、地・水・火・風・空が入っている。


そうですね。この”宝島”からの引用は素敵でした。光易氏は研究者のはずなのですが、こういった引用や喩えが非常に巧みでかつ詩的です。例えば発生した後に風の力を受けて成長している途中の青年期の波の説明には

この活力に溢れた波の姿は、大量の栄養を吸収するとともに貪欲に知識を吸収し、急速に成長を遂げる少年期から青年期にかけての人間の姿に似ている。荒々しい振舞いで周囲に波紋を生むところまで似ているようである。
とあります。なんという素敵なレトリックでしょうか。理系の教授というよりも、海洋写真家の本であるというところでしょう。本当に素敵でした。
posted by 山崎 真司 at 21:37| Comment(1) | TrackBack(0) | その他、一般

2008年06月28日

秘密の動物誌

ジョアン・フォンベルタ、ペレ・フォルミゲーラ著
ちくま学芸文庫 1500円(税別)
初版: 2007年11月(元は1991年)


事実は小説よりも奇なりと言いますが、それでは事実とはなんでしょうか?

いったい、この世はどこまでが真実なのでしょうか?


例えば、広く信じられているマスコミの報道についても完全な真実かというとそうではないです(ある視点での真実やある意見が、普遍的かのように報道される)。


この本は空想の動物の動物誌で、どこかにいそうな、でもおとぎ話的な動物の図鑑のような本です。これだけ聞くと、キルヒャーの世界図鑑的な本かな、と思いますが。実際にはもっと凝った本です。

この本は著者らが、アーマイゼンハウフェン博士の資料を発見したという設定で、架空の動物の写真(作り物の動物の写真、ふた昔前の特撮映画の怪物のよう)と、その説明を書いてます。


元々はボルヘスの「存在するとは写真にうつることである」という言葉を受けて作り始めたものらしいのですが、実際に読みながら、作り物を真実のように写すという点で、真実かどうかはともかく作者の意図の視点からのみ写した写真集だったり、ある一面のみを切り取ったものを味付けして報道するスポーツ新聞的なジャーナリズムのパロディーであり、批判といったものを感じます。


最初はキルヒャーの本的なものを期待していたのですが、こんな切り口だったとは...これも写真という一見真実を写す媒体ゆえでしょうか。

posted by 山崎 真司 at 06:33| Comment(0) | TrackBack(0) | その他、一般

2008年06月23日

樹海の歩き方

栗原亨著
イースト・プレス 1500円(税別)
初版: 2005年5月

私は知らなかったのですが、その筋では有名な方らしい栗原氏の著作です。内容はその名の通り、樹海の歩き方、の本です。
樹海と聞くと何をイメージしますか?入ると二度と出られない広大な密林?コンパスがくるくる回り、GPSも効かない未開の地?大量の自殺者?
この本はそんな樹海を実際に歩いてみよう、といった本です。実際に数十回樹海探索をした著者が、樹海の真実の姿と、実際に樹海を歩くときのポイントを記述した本です。


ちなみにこの本を参考に、友人と一緒に樹海にミステリーツアー(知人達を行き先内緒のまま旅行に連れて行くという計画)に行ってきました。

実際の樹海はコンパスも使えるし、中に道もあります。道自体は、普通の山よりも広いくらいですが、道から外れない限りは問題がなさそうです(実際には気をつけてください)。また、道から外れたところには、すずらんテープ(新聞とかをしばる時によく使うビニールのヒモ)がはられています。また、私がいった時も同業者(探索者)がいたようです。


なお、自殺者については、年間100体の死体がみつかっているというおとで、冬のオフシーズンを考えると週に1.5体がみつかっている計算でしょうか?実際には観光客は奥に入ったりしないので、死体をみつける人達は探索者ということでしょうか。


実際に樹海探索をするかはともかくとして、迷いやすい場所をチームで探索するときの入門書として良書ではないかと思いました。

 
他人の書評を読んで:
http://ameblo.jp/kotora/entry-10016398560.html

しかし、メインであるそれらをおいたとしても、
本書は、探検ガイドとしてもなかなか優秀だと思う。
アウトドアでの位置確認、仲間とはぐれた時の対処法、道しるべをつける場合のやり方と後始末の必要性などは、実践的な情報がたくさん述べられている。
野外での探検が好きな人には、おすすめ。

 
全く同じ感想なのです。普通に山歩きとかしたくなりました。


 

posted by 山崎 真司 at 01:07| Comment(1) | TrackBack(0) | その他、一般

2008年06月17日

今日の早川さん2

COCO著
早川書房 1000円(税別)
初版: 2008年5月


「同属嫌悪ですね」、

とよく知人にに冷静につっこまれます。


ハイハイ、私はオタクですよ。


この”今日の早川さん2”の主人公”早川さん”はSF小説を心から(たぶん何よりも)愛しているという女性です。いや、女性と書くのはなんか気がひけますね...でも、女の子はますます違和感ありますし...


早川さんは最近流行ってる腐女子とかいう人達よりも(悪い意味で)かなりレベル高いです、いや難易度高いというべきでしょうか。

そんな早川さんが主人公の”今日の早川さん2”は早川さんとその友人達の日常をたんたんと描いたものです。普通の人は過度な期待はしないでください。ちゃんと楽しむにはSFやらホラーの知識とオタク心が必要です。


それにしてもこの本はなんでしょうか?読んでいると、親近感と嫌悪感の間を揺れ動きながら読んでしまいます。これが同属嫌悪なんですよね...

私はSF好きというわけではないのですが、きっとSF好きにはたまらないマンガなんでしょうね...いや、でも、そういう人達は、親近感と共に嫌悪感も大きいのでしょうか?
 
他人の書評を読んで:
http://d.hatena.ne.jp/kaien/20080522/p1
って、もうこれは書評とかそういうんじゃないですよね。一度本を読んだ後に見る、ネタバレ集でしょうか。
ちなみに読んだことある本は4冊だけ、名前聞いたことあるのも1/3〜1/4くらいでした。ホラーとかSFとか全然知りません^^;;;


http://blog.livedoor.jp/dankogai/archives/51055175.html

おっと、
しかし、そこに登場している作品の多くが手に入りにくくなっている点が少し気がかりだ。Greg Bearのような大物の作品すら新刊で手に入らないとは(たとえば「永劫」)。まあ原著で読めばいいといえばいいのだけど。矢野徹訳のハインライン 作品も、かなり手に入れづらくなっている。PDF売りはできんとですか>早川書房。


最近はこんなことになってるんですか...恐ろしい世の中です。最近、いろんな本が復刊されているので(そいえば、いまだにファファード&グレイマウザーやムアコックの新刊を買ってないや)、そんなことはないと思ってたのですが...

 
posted by 山崎 真司 at 22:32| Comment(0) | TrackBack(0) | その他、一般

2008年05月11日

みんなで国語辞典!  これも日本語

北原保雄監修
大修館 950円(税別)
初版: 2006年12月

 
言語(ラング)というのは、時代に応じて意味が変わったり、新しい言葉が追加されます。
と、そんなお題目はありますが、この本は2005年10月〜2006年3月に大修館が募集した言葉のうち約約1300語を掲載したものです。
なんとなく買ってみたのですが、読んでるとコレ面白いです。


例えば、掲載されている言葉はこんな感じです。

ITする...アイス食べにいく
升...チートのこと。
GTO...牛丼、ツユダク、大盛り


GTOなんて吉野家で通じるか使ってみたい...


「こんな言葉、どれだけ使われてるんだっ」とかツッコミ入れつつ(え?むなしいですか?)、読んでいると、ほんのここ数年の間でも言語が進化しているんだな、と思いました。


他の人の感想を読んで:

http://ameblo.jp/neko-mie/entry-10045286728.html
そもそも、「ことば」を言葉で定義づけする・・・って、
すごく矛盾に満ちた作業だとおもうんです。
その矛盾に立ち向かい、必死で言葉を生み出している人たちがいる。

そんな人たちの「作品」が辞書です。


なるほど、辞書の定義が「作品」ですか...たしかに、よく言われる”新明解”とかは「作品」的なものが多いですが....

と思ったら、この本はたしかに「作品」の塊ですね...たしかに7章の「言葉さまざまな作品集」は明らかに「作品」な定義なのですが、それ以外も「作品」として読めます。


 

posted by 山崎 真司 at 23:45| Comment(0) | TrackBack(0) | その他、一般

2008年04月05日

ドイツ参謀本部 その栄光と終焉

渡部昇一著
祥伝社 1600円(税別)
初版: 2002年9月


内容:
元々は1974年に中公新書として出版されたものが、諸事情により廃版になったものの新版となります。

フリードリッヒ大王から、第二次大戦までのプロイセン及びドイツの歴史を戦争と参謀本部を中心として述べています。


感想:
帯には「組織とリーダーはいかにあるべきか」とありますが、どちらかというと歴史を述べている本です。たしかに参謀本部について述べていますが、プロイセンの参謀本部やその組織について深くまで踏み込んで書かれていないように思いました。

参謀本部について書かれた他の本を読んでいたせいか、突っ込みの甘さばかりが気になってしまいました。
 
 
posted by 山崎 真司 at 00:20| Comment(0) | TrackBack(0) | その他、一般