2011年10月23日

プルーストとイカ

プルーストとイカ―読書は脳をどのように変えるのか?
メアリアン・ウルフ
インターシフト
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神経科学、発達心理学者のメアリアン・ウルフの著書です。タイトルは変ですが、プルーストは”読書”、イカは”神経科学”のことです。

この本は大きく3つの部分からなります。1つめは主に西洋の文字の歴史2つめは字を読む時の脳の機能について、3つめは読字障害(ディスレクシア)についてです。


基本的には神経科学的な観点から読書について語るというものですが、繰り返し出てくるテーマがあります。それは、ソクラテスによる文字批判というものです。これは、ソクラテスは、文字が広まることでそれまでの口承文化が廃れていき、また文字に頼ることで人が考えなくなっていくというものです。口承文化については既に途絶えていますが、文字によって自ら考えなくなるという批判はこれまでも繰り返し行われているものです。

また、この批判を「口承文化から読書文化への移行の問題点」と見ると、ほぼそのまま「読書文化から検索文化への移行の問題点」と見ることもできます。もちろん「だから、検索文化はダメ」というわけではありません。


そして、本書の最大の山場となるのは神経科学(今風に言えば脳科学?)的に見た字を読む(≒読書)の際の脳の活動です。残念ながらそれほど詳細ではありません。いささか古い本ですが、苧阪直行著"読み―脳と心の情報処理"の方が示唆に富んでいると思いました。まぁ、神経科学の本と認知心理学の本ということで、それぞれが仕組みの説明と結果の説明と視点が違うわけですが..また、原著が2007年とかなり新しいのですが、ここの分野は今でもどんどんと開拓されているところなので、より詳しい類書を期待しています:->


本書の最後のポイントは読字障害(ディスレクシア)についてです。この本はとある読書会の課題本としてみんなで読んだのですが、そこでもこのディスレクシアについての言及が多かったです。残念ながらディスレクシアについては、日本ではあまり知られていないので、その啓発にもなっているのでしょうか。ディスレクシア自体については、この本は専門ではないのですが、ディスレクシアと脳について語った章は面白かったです。残念ながらこの分野の研究もいろいろと解明できているというよりも、手をつけはじめたばかりといった印象がありますが、字を読むということがどれだけ複雑な機構なのかというのが伺える章でした。


「人は言語能力が3歳までに決まる」という3歳神話や歴史上の人物のディスレクシア化など個別にはいろいろと突っ込みどころがあって残念でしたが、字を読むことについて考えるいいきっかけになる入門書とは思いました。


こちらの記事もどうぞ
怠けてなんかない! ディスレクシア-読む・書く・記憶するのが困難なLDの子どもたち

読み―脳と心の情報処理

朝倉書店
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posted by 山崎 真司 at 22:10| Comment(3) | TrackBack(0) | その他、一般

2011年09月09日

サイキック・ツーリスト

サイキック・ツーリスト 霊能者・超能力者・占い師のみなさん、未来が見えるって本当ですか?
ウィリアム・リトル
阪急コミュニケーションズ
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サイキックとありますが、占い師や超能力者といったあたり全般を指しています。つまり、”自分には他の人にはない能力がある”と称している人たちのことです。


この本は著者が姉になにげなくプレゼントしたバースカード(占い師が書いたカード?)に「水害で死ぬ」ということで、その姉のおそれを取り除くためにイギリスやアメリカ中を旅行して、果たしてこういった”超能力者はあるのか?”を探します。


様々な能力者にあったり、セミナーに出たりして果たして、それらが”本物”なのかをたしかめようとします。一方で反サイキック勢力の人にも会いにいくことで、双方の意見を聞きます。有名な心理学者のリチャード・ワイズマンや、あの”利己的な遺伝子”の著者で疑似科学との戦いの大御所リチャード・ドーキンスのもとにも訪れています。


この本は、”サイキックがいるかいないか”を述べている本ではありませんが、残念ながらこの本の範囲ではサイキック側にはいささか分がわるい結果になっています(まぁ、正確に書いたらそうなるでしょう)。

多くの”超能力がある”という有名な論文もデータの改竄やデータの選び出しがおこなわれていると言われており、そのため追試をきちんとやった人たちは同じ結果が得られていませんし。この本の中で出てきた有名なサイキックはテレビで見ず知らずの人の属性など不自然なほどよく当てたのですが、これは予言を外した場面を放送しないからだし、...といった具合です。


ちなみに、この本の著者はかなりサイキックに対しても友好的に述べています。しかし、結果はサイキックを支持する理由がないというかんじです。もっとも、サイキック支持派やスピリチュアル好きは、こういった本をそもそも読まないと思いますが。
posted by 山崎 真司 at 17:24| Comment(0) | TrackBack(0) | その他、一般

2011年08月01日

数の魔力

数の魔力――数秘術から量子論まで
ルドルフ・タシュナー
岩波書店
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ピタゴラスから始まって、バッハ、デカルト、ライプニッツなど数学を交えた様々なコラムです。ちなみにバッハのところは、「ゲーデル、エッシャー、バッハ」を読んでよくわからなかったところが少し分かった気がします(ほんのちょっと)。

そして、最後の3章はラプラス、ボーア、パスカルとつらなるんですが、最後のパスカルの章が哲学的で素敵です。

果たして人間は数学をすることで、何が分かるのでしょうか?デカルト的・ラプラスの悪魔的に地平を切り開いて、何兆桁も円周率を計算して何を得たのでしょうか?(10進法での)円周率の計算は、真実に近づくことはできても真実(誤差のない値)をつかむことはできません。円を見ることでπを直観することはできるし、πの計算式などの形で理性として理解することはできるのですが、何かのギャップが無限に横たわるということが最後のメッセージでしょうか?いや、実際には無限といっても桁数が無限なだけで実際には、(π-3.14)程度の差異なんですが...
posted by 山崎 真司 at 19:12| Comment(0) | TrackBack(0) | その他、一般

2010年12月31日

2010年のベスト10



2009年のベスト10はこちらでしたが,2010年は以下の10冊でした.

10.経度への挑戦

緯度を測るのは天文学があればできますが.経度はどうやって測ればいいのでしょうか?はい,みなさん,一度考えてみてください.この本は時計職人vs天文学者の戦いの本です.





9.エンデュアランス号漂流

シャクルトンに関しては,これまで生と死の極限しか読んだことなかったのですが,ふと気になって.3冊ほど買ってきました.そして2冊読んでみました.この本は本の良さというよりも,シャクルトンの偉業のすばらしさでしょうか.事実の重さが我々を感動させます.なによりも,ハッピーエンドなのがすがすがしいです.





8.老子

道教(タオイズム)と知られるものです。韓非子や論語は読んだことがあったのですが、老荘は読んだことがないので読んでみました。ちなみに老子は全81章からなっていますが、1章は数行レベルなので、意外とあっさり読めます。解説を除くと20〜30ページ程度の分量でしょうか?
雰囲気が語られているだけですが短い言葉なので、老子の思想が分かります。老荘の思想の解説本といったものもいろいろ出ているでしょうが、読みやすいのでここから入るというのもありかと。





7.あたし研究

自閉症スペクトラム障害の著者が,自分が世の中をどう見ているか,どのように考えているかを述べた本です.ビジュアルシンカーがどのように考えているのか,そして認知とはどのようなものなのかを考えさせられる良著です.





6.ワーク・モティベーション

この本では、ワークモチベーション(本書のタイトルはワーク・モティベーションですが)をテーマに20世紀の研究とその理論を概説している、まさにワークモチベーションの教科書といった本です。
20世紀の初頭のワトソンの行動主義やフロイトの無意識の発見からはじまって、ソーンダイクやホーソン研究、スキナー、マズロー等々とどこかで名前を聞いたことがある名前があり、ワークモチベーションの歴史でもあると共に心理学史にもなっています。
この横糸は自分個人のモチベーションの源泉(もしくは躓きの源泉?)と共に、部下に対してどのように目標を与えて、フィードバックするのかということでもあります。
具体的に何をしなさいという本ではありませんが、ワークモチベーションというのは身近なことなので「どうしてしなければならないか」さえ抑えておけばいいとも考えられます。
その点ではこのようにまとまった理論書は分かりやすく、また考えさせられる本だと思います。





5.銃・病原菌・鉄

人類の歴史は、個別の事項としては偶然として片付けられるが、ある程度必然のものがあり、それを論じているのがこの本となります。
ポイントとしては、食料の生産性が(広い意味で)文化の向上をさせるということです。もちろん文化だけでなく、人口自体も増えます。
歴史において、法則というものはほとんどないと思っていたのですが、この本を読むと歴史においても法則があるということに気付かされます。評判が高いのは知っていましたが、その理由がよく分かりました。






4.環境危機をあおってはいけない

この本のポイントは,どこかの大学教授のように「環境問題は存在しない!!」などとデータもないのに(もしくは全て自分調べで)適当なことを言うことでありません.一方,環境危機問題には,様々な利権があるのでそれぞれが自分の権益に従って声高に環境危機・環境保護を謳っています.また,”専門家”にもそれぞれ自分が注目される・研究費を取得するなどのインセンティブに従って環境危機・環境保護を謳います.
これに対してデータをベースに「どこに環境問題があり,どこには環境問題がない」を語っているのがこの本です.これらのことは一例ですが,環境危機として言われていることの多くについて,データを軸にきちんと説明しており,読者は自分で考えることを促されます.約600ページ,2段組の大著ではありますが,論理がしっかりしているので非常に読みやすい一冊です.もちろん,そのまま鵜呑みにする必要はありませんが,一方で”環境保護”派の主張についてもインセンティブを考慮しながら割り引いて,もしくは疑わなければならないことがわかるでしょう.





3.宇宙創成

この本は,人間が宇宙がどのようなもので,そしてどのようにして始まったのかを探求した歴史の物語です.テーマが宇宙の研究なのでほとんど実験ができないため,様々な観察がベースになっていますが,この観察と理論が交互に重なりながら,現在の宇宙論へと理論が構築されていき,当初は異端と思われていたビッグバンが標準的な宇宙論となります.






2.道徳形而上学原論

今年は”サンデルブーム”などもあり,倫理学に注目が集められましたが,この本は私が読んだ倫理学に関する本の中ではベストでした.





1.論理哲学論考

一読すると,まず,そのスタイルに惹かれます.どれだけ影響を受けたことか^^;; この本については,そこに新しい知見があるとかいうタイプの本ではないです.むしろ,知識というよりも,スタイルと考え方に関する本です.




posted by 山崎 真司 at 14:48| Comment(0) | TrackBack(0) | その他、一般

2010年アクセス数ベスト10

今年のアクセス数ベスト10を書いてみます.昔書いたものも多く含まれますが...まぁ,検索から来るってことで.

第1位アメーバ経営 ひとりひとりの社員が主役
説明するまでもない,稲盛さんのアメーバ経営についての本です.JAL絡みなどもあってのアクセスでしょうか?






第2位アニマルスピリット
なぜ2位かよく分かりませんが..^^;; 行動経済学の本というよりも,きちんとした経済学の本です.雇用に関しての分析は面白かったです.





第3位道徳形而上学原論
カントの本としてはかなり読みやすい本ではないでしょうか?定言命法を中心として,倫理学上の問題を解説しています.





第4位解明される意識
デネットの代表作です.二元論といった幻想をぶち壊す,そもそも問題が存在しないといったことを解説している大著です.





第5位カリスマ入門
”カリスマ”は習得可能な技術です.「どうすればカリスマになれるか」を説明した良著です^^;; いかに世の中にカリスマがあふれていて,カリスマアピールしているかが分かります.





第6位その科学が成功を決める
ガチな心理学者なのに,やけにポップな本を書きまくっているリチャード・ワイズマンの本です.世の中に溢れる似非科学的言説を正しています.このベスト10中の唯一の自己啓発本でしょうか.マジでおすすめです





第7位2009年ベスト10
まぁ,これが入るのは順当ですよね...

第8位ビーイング・グッド:倫理学入門
倫理学の入門書です.今年は私の中では倫理学ブームだったのですが,サンデル先生ブームもあって,検索にひっかかったのでしょうか?どこに論点があるのか,ということを若干抽象的ですが,分かりやすく解説しています.





第9位競争戦略論I
企業戦略で有名なポーターの本です.有名な本なので,検索でひっかかったのでしょうか...






第10位リスク 神々への反逆 (上、下)
タイトルと表紙は壮大な歴史を感じさせるのですが,実際には最近の金融工学の歴史といった感じでしょうか?多少,投資や金融工学の触りがわからないと面白くありませんが.それらがどのように発達してきたのかを概観をつかむことが出来ます.同じ著者のアルファを求める男たちもおすすめです.






posted by 山崎 真司 at 10:47| Comment(0) | TrackBack(0) | その他、一般

宇宙創成

サイモン・シン著
新潮文庫 上下とも629円(税別)
初版: 2009年2月(単行本は2006年,原著は2004年)


というわけで,2010年の第3位です.これも,何も書いてませんでした..^^;;






宇宙,そこは最後のフロンティア...この本は,人間が宇宙がどのようなもので,そしてどのようにして始まったのかを探求した歴史の物語です.

様々な神話やエラトステネスによる地球の大きさの計測から始まってケプラーやガリレオに渡っての宇宙観を説明していますが,実際にはアインシュタイン以降からが本編となります.


赤方偏移,ビッグバン,宇宙背景放射といったキーワードをめぐって,どのように宇宙がビッグバンよりはじまり,そしていつ始まったのかということを,理論物理学者(理論構築者)と天文学者(観察者)が解明していきます.

いわゆる科学の歴史らしく途中で世界への理解が転換する点がありますが,サイモン・シンはこの転換の理由を非常に分かりやすく説明しています.また,テーマが宇宙の研究なのでほとんど実験ができないため,様々な観察がベースになっていますが,この観察と理論が交互に重なりながら,現在の宇宙論へと理論が構築されていき,当初は異端と思われていたビッグバンが標準的な宇宙論となります.

このような宇宙論の歴史には類書もありますが,この本は人を軸にストーリーが描かれており物理や宇宙論に初めて接する人でも分かりやすく書かれています.また,物理学者にはアインシュタインだけでなく,ハッブル,ガモフ,ル・メートルなど個性的な人が多いのも面白い理由です.

以前,どこで読んだのか覚えていませんが,最近の科学は技術が理論を追い越してしまった,昔は理論ができてからそれを確認するのに時間がかかったが最近はすぐに確認できるようになった,ということがありました.計測機器の進歩やシミュレーションの発達(≒計算機能力の向上)がほとんどの科学に影響を与えていますが,その時代の少し前,さらにほとんど実験室で実験出来ない宇宙を対象にしているというのも,この本が魅力的なところだと思います.
posted by 山崎 真司 at 08:35| Comment(0) | TrackBack(0) | その他、一般

2010年12月28日

2010年の読書まとめ

ソーシャルライブラリというものを使っていますが,簡単にまとめを出せたので,”2010年 の読書記録”をアップしときます.
といっても,タイトルだけ^^;;

表示の金額は定価ですが,購入費には,中古の金額だったり図書館等で借りた0円のものもあるので,全部の本の定価の合計よりもだいぶお安いです^^;; 実際には技術系の本や雑誌はここに含んでいないので年間図書費はもうちょっとするでしょうか?


【読書状況】 136 冊読了 / 124 冊購入 【購入費】 218355 円

●12月読了分

「ロウソクの科学 (岩波文庫)」
ファラデー, 岩波書店 630 円
読了(2010-12-25)

「あたし研究」
小道モコ クリエイツかもがわ 1800 円
読了(2010-12-23)

「エイジング心理学―老いについての理解と支援」
谷口 幸一,佐藤 眞一 北大路書房 2730 円
読了(2010-12-21)

「「紫の牛」を売れ!」
セス・ゴーディン ダイヤモンド社 1470 円
読了(2010-12-18)

「パーミションマーケティング―ブランドからパーミションへ」
セス ゴーディン 翔泳社 2100 円
読了(2010-12-15)

「コトラーのマーケティング3.0 ソーシャル・メディア時代の新法則」
フィリップ・コトラー,ヘルマワン・カルタジャヤ,イワン・セティアワン 朝日新聞出版 2520 円
読了(2010-12-15)

「コーチ」
マイケル・ルイス ランダムハウス講談社 1260 円
読了(2010-12-14)

「デザインイノベーション デザイン戦略の次の一手」
ハルトムット・エスリンガー, 翔泳社 2310 円
読了(2010-12-14)

「ダメなら、さっさとやめなさい! ~No.1になるための成功法則~」
セス・ゴーディン/神田昌典:解説 マガジンハウス 1260 円
読了(2010-12-14)

「円周率1000000桁表」
牧野 貴樹 暗黒通信団 330 円
読了(2010-12-13)

「まぐれ―投資家はなぜ、運を実力と勘違いするのか」
ナシーム・ニコラス・タレブ ダイヤモンド社 2100 円
読了(2010-12-10)

「ウィトゲンシュタインの建築 新版」
バーナード・レイトナー 青土社 2310 円
読了(2010-12-10)

「超ヤバい経済学」
スティーヴン・D・レヴィット,スティーヴン・J・ダブナー 東洋経済新報社 1995 円
読了(2010-12-10)

「バウドリーノ(下)」
ウンベルト・エーコ 岩波書店 1995 円
読了(2010-12-06)

「シェイクスピアの鳥類学 (博物学ドキュメント)」
ジェイムズ・E. ハーティング 博品社 4893 円
読了(2010-12-04)

「バウドリーノ(上)」
ウンベルト・エーコ 岩波書店 1995 円
読了(2010-12-01)


●11月読了分

「進化論の射程―生物学の哲学入門 (現代哲学への招待Great Works)」
エリオット ソーバー 春秋社 3990 円
読了(2010-11-26)

「やわらかな遺伝子」
マット・リドレー,中村 桂子,斉藤 隆央 紀伊国屋書店 2520 円
読了(2010-11-16)

「意識と本質―精神的東洋を索めて (岩波文庫)」
井筒 俊彦 岩波書店 945 円
読了(2010-11-11)

「マルコム・グラッドウェル THE NEW YORKER 傑作選1 ケチャップの謎 世界を変えた“ちょっとした発想” (マルコム・グラッドウェルTHE NEW YORKER傑作選)」
マルコム・グラッドウェル 講談社 1470 円
読了(2010-11-02)


●10月読了分

「モチベーション3.0 持続する「やる気!」をいかに引き出すか」
ダニエル・ピンク 講談社 1890 円
読了(2010-10-26)

「現代倫理学入門 (講談社学術文庫)」
加藤 尚武 講談社 945 円
読了(2010-10-26)

「職業としての学問 (岩波文庫)」
マックス ウェーバー 岩波書店 420 円
読了(2010-10-24)

「小説の自由 (中公文庫)」
保坂 和志, 中央公論新社 880 円
読了(2010-10-24)

「エミール 下  岩波文庫 青 622-3」
ルソー,Rousseau 岩波書店 945 円
読了(2010-10-23)

「リーディング・ザ・レボリューション」
ゲイリー ハメル 日本経済新聞社 2310 円
読了(2010-10-21)

「エミール〈中〉 (岩波文庫)」
ルソー,Rousseau 岩波書店 945 円
読了(2010-10-20)

「国産ロケットはなぜ墜ちるのか」
松浦 晋也 日経BP社 1470 円
読了(2010-10-16)

「経度への挑戦 (角川文庫)」
デーヴァ・ソベル, 角川書店(角川グループパブリッシング) 620 円
読了(2010-10-15)

「ケース・メソッド教授法−世界のビジネス・スクールで採用されている」
アビー・J・ハンセン, C・ローランド・クリステンセン, ルイス・B・バーンズ, ダイヤモンド社 5250 円
読了(2010-10-13)

「これからの「正義」の話をしよう−−いまを生き延びるための哲学」
マイケル・サンデル, Michael J. Sandel, 早川書房 2415 円
読了(2010-10-12)

「増税が国を滅ぼす 保守派が語るアメリカ経済史」
アーサー・B・ラッファー,ステファン・ムーア,ピーター・タナウス 日経BP社 2520 円
読了(2010-10-11)

「舛添メモ 厚労官僚との闘い752日」
舛添 要一 小学館 1260 円
読了(2010-10-11)

「ウィトゲンシュタイン全集 6」
ウィトゲンシュタイン 大修館書店 5250 円
読了(2010-10-08)

「エミール〈上〉 (岩波文庫)」
ルソー 岩波書店 945 円
読了(2010-10-08)

「世界を不幸にしたグローバリズムの正体」
ジョセフ・E. スティグリッツ, 徳間書店 1890 円
読了(2010-10-02)


●9月読了分

「大どろぼうホッツェンプロッツ三たびあらわる (偕成社文庫 (2009))」
オトフリート=プロイスラー 偕成社 630 円
読了(2010-09-26)

「10万年の世界経済史 下」
グレゴリー・クラーク, 日経BP社 2520 円
読了(2010-09-21)

「宇宙を開く 産業を拓く 日本の宇宙産業 Vol.1 (日本の宇宙産業 vol. 1)」
宇宙航空研究開発機構(JAXA), 日経BP出版センター 1000 円
読了(2010-09-20)

「ビッグバンの父の真実」
ジョン・ファレル, 吉田 三知世, 日経BP社 2100 円
読了(2010-09-17)

「エンデュアランス号漂流記 (中公文庫BIBLIO)」
アーネスト シャクルトン, 中央公論新社 820 円
読了(2010-09-16)

「エンデュアランス号漂流 (新潮文庫)」
アルフレッド ランシング, 新潮社 820 円
読了(2010-09-13)

「大どろぼうホッツェンプロッツふたたびあらわる (新・世界の子どもの本−ドイツの新しい童話 (2))」
プロイスラー, 偕成社 945 円
読了(2010-09-12)

「デザイン思考が世界を変える−イノベーションを導く新しい考え方 (ハヤカワ新書juice)」
ティム ブラウン, 早川書房 1365 円
読了(2010-09-08)

「10万年の世界経済史 上」
グレゴリー・クラーク, 日経BP社 2520 円
読了(2010-09-08)

「大どろぼうホッツェンプロッツ (新・世界の子どもの本−ドイツの新しい童話 (1))」
オトフリート=プロイスラー, 偕成社 945 円
読了(2010-09-05)

「工学部・水柿助教授の日常 (幻冬舎文庫)」
森 博嗣, 幻冬舎 600 円
読了(2010-09-05)

「サブリミナル・インパクト−情動と潜在認知の現代 (ちくま新書)」
下條 信輔, 筑摩書房 945 円
読了(2010-09-04)

「宇宙創成〈下〉 (新潮文庫)」
サイモン シン, 新潮社 660 円
読了(2010-09-02)

「宇宙創成〈上〉 (新潮文庫)」
サイモン シン, 新潮社 660 円
読了(2010-09-01)


●8月読了分

「形而上学レッスン−存在・時間・自由をめぐる哲学ガイド (現代哲学への招待Basics)」
アール コニー, セオドア サイダー, 春秋社 3360 円
読了(2010-08-28)

「資本主義と自由 (日経BPクラシックス)」
ミルトン・フリードマン, 日経BP社 2520 円
読了(2010-08-22)

「魅せる会話 − あなたのまわりに人が集まる話し方」
エドワード・デ・ボノ, 阪急コミュニケーションズ 1575 円
読了(2010-08-21)

「水平思考5日間コース−誰にでもできる自己開発法 (1969年)」
エドワード・デボノ, 講談社 441 円
読了(2010-08-21)

「富・戦争・叡知」
バートン・ビッグス, 日本経済新聞出版社 2625 円
読了(2010-08-20)

「|新訳|科学的管理法」
フレデリック W.テイラー, ダイヤモンド社 1680 円
読了(2010-08-17)

「時間と空間 (叢書・ウニベルシタス)」
エルンスト マッハ, 法政大学出版局 3360 円
読了(2010-08-12)

「暴走する資本主義」
ロバート ライシュ, 東洋経済新報社 2100 円
読了(2010-08-10)

「トム・ピーターズの経営破壊」
トム ピーターズ, 阪急コミュニケーションズ 1631 円
読了(2010-08-07)

「ビジョナリー・カンパニー 2 - 飛躍の法則」
ジェームズ・C. コリンズ, 日経BP社 2310 円
読了(2010-08-05)

「ウィトゲンシュタイン (現代思想の冒険者たちSelect)」
飯田 隆, 講談社 1575 円
読了(2010-08-03)


●7月読了分

「アンチェロッティの戦術ノート」
カルロ・アンチェロッティ, 片野 道郎, 河出書房新社 1680 円
読了(2010-07-30)

「ビジョナリー・カンパニー − 時代を超える生存の原則」
ジェームズ・C. コリンズ, ジェリー・I. ポラス, 日経BP社 2039 円
読了(2010-07-30)

「ビジョナリー・カンパニー3 衰退の五段階」
ジェームズ・C・コリンズ(James C. Collins), 日経BP社 2310 円
読了(2010-07-28)

「哲学者、怒りに炎上す。」
ミシェル オンフレ, 河出書房新社 1575 円
読了(2010-07-23)

「ニコマコス倫理学 下  岩波文庫 青 604-2」
アリストテレス, 岩波書店 903 円
読了(2010-07-22)

「ストーリーとしての競争戦略 −優れた戦略の条件 (Hitotsubashi Business Review Books)」
楠木 建, 東洋経済新報社 2940 円
読了(2010-07-20)

「西洋古典学事典」
松原 國師, 京都大学学術出版会 29400 円
読了(2010-07-12)

「ニコマコス倫理学〈上〉 (岩波文庫)」
アリストテレス, 岩波書店 903 円
読了(2010-07-9)

「夏のロケット (文春文庫)」
川端 裕人, 文藝春秋 670 円
読了(2010-07-9)


●6月読了分

「ロケットボーイズ〈上〉」
ホーマー ヒッカム・ジュニア, 草思社 1890 円
読了(2010-06-29)

「ロケットボーイズ〈下〉」
ホーマー・ジュニア ヒッカム, 草思社 1890 円
読了(2010-06-29)

「プロレゴメナ (岩波文庫)」
カント, 岩波書店 882 円
読了(2010-06-24)

「歴史を冒険するために−歴史と歴史学をめぐる講義」
中谷 功治, 関西学院大学出版会 2100 円
読了(2010-06-18)

「文明の生態史観 (中公文庫)」
梅棹 忠夫, 中央公論社 780 円
読了(2010-06-16)

「スピノザ入門 (文庫クセジュ)」
ピエール=フランソワ モロー, 白水社 1103 円
読了(2010-06-13)

「環境危機をあおってはいけない 地球環境のホントの実態」
ビョルン・ロンボルグ, 文藝春秋 4725 円
読了(2010-06-12)

「非才!−あなたの子どもを勝者にする成功の科学」
マシュー サイド, 柏書房 1995 円
読了(2010-06-08)

「成果を生む人が実行している朝9時前のルール」
美崎 栄一郎, 大和書房 1470 円
読了(2010-06-03)


●5月読了分

「臨床心理学における科学と疑似科学」
北大路書房 5040 円
読了(2010-05-31)

「道徳形而上学原論 (岩波文庫)」
カント, 岩波書店 630 円
読了(2010-05-27)

「カント入門 (ちくま新書)」
石川 文康, 筑摩書房 777 円
読了(2010-05-24)

「勤勉の哲学−日本人を動かす原理 (1979年)」
山本 七平, PHP研究所 1029 円
読了(2010-05-21)

「哲学原理 (岩波文庫 青 613-3)」
デカルト, 岩波書店 588 円
読了(2010-05-15)

「シナリオ・シンキング−不確実な未来への「構え」を創る思考法」
西村 行功, ダイヤモンド社 2100 円
読了(2010-05-14)

「“ポストモダン”とは何だったのか−1983‐2007 (PHP新書)」
本上 まもる, PHP研究所 756 円
読了(2010-05-14)

「クリエイティブ・クラスの世紀」
リチャード・フロリダ, ダイヤモンド社 2520 円
読了(2010-05-13)

「論理哲学論考 (岩波文庫)」
ウィトゲンシュタイン, 岩波書店 756 円
読了(2010-05-11)

「省察 (ちくま学芸文庫)」
ルネ デカルト, 筑摩書房 1050 円
読了(2010-05-11)

「まさか!?−自信がある人ほど陥る意思決定8つの罠」
マイケル・J・モーブッサン, ダイヤモンド社 1890 円
読了(2010-05-9)

「進化の存在証明」
リチャード・ドーキンス, Richard Dawkins, 早川書房 2940 円
読了(2010-05-07)

「フォークの歯はなぜ四本になったか 実用品の進化論 (平凡社ライブラリー)」
ヘンリー・ペトロスキー, 平凡社 1785 円
読了(2010-05-03)


●4月読了分

「分ける・詰め込む・塗り分ける−読んで身につく数学的思考法」
イアン スチュアート, 早川書房 2100 円
読了(2010-04-28)

「大人の見識 (新潮新書)」
阿川 弘之, 新潮社 714 円
読了(2010-04-27)

「デイヴィドソン ?「言語」なんて存在するのだろうか シリーズ・哲学のエッセンス」
森本 浩一, NHK出版 1050 円
読了(2010-04-26)

「雇用、利子および貨幣の一般理論〈上〉 (岩波文庫)」
ケインズ, 岩波書店 987 円
読了(2010-04-25)

「自殺について 他四篇 (岩波文庫)」
ショウペンハウエル, 岩波書店 441 円
読了(2010-04-24)

「マネジメント - 基本と原則 [エッセンシャル版]」
P・F. ドラッカー, 上田 惇生, ダイヤモンド社 2100 円
読了(2010-04-24)

「視覚世界の謎に迫る (ブルーバックス)」
山口 真美, 講談社 861 円
読了(2010-04-23)

「知性について 他四篇 (岩波文庫)」
ショーペンハウエル, 岩波書店 630 円
読了(2010-04-21)

「反哲学的断章−文化と価値」
ルートヴィヒ ヴィトゲンシュタイン, 青土社 2310 円
読了(2010-04-20)

「ファシリテーター完全教本 最強のプロが教える理論・技術・実践のすべて」
ロジャー・シュワーツ, 日本経済新聞社 2940 円
読了(2010-04-17)

「スウィート・ドリームズ (NTT出版ライブラリーレゾナント059)」
ダニエル・C・デネット, エヌティティ出版 1890 円
読了(2010-04-17)

「プレゼンテーション Zen」
Garr Reynolds, ガー・レイノルズ, ピアソンエデュケーション 2415 円
読了(2010-04-14)

「読書について 他二篇 (岩波文庫)」
ショウペンハウエル, 岩波書店 567 円
読了(2010-04-12)

「緑の世界史〈下〉 (朝日選書)」
クライブ ポンティング, 朝日新聞 1680 円
読了(2010-04-08)

「新しい経済の教科書 (日経BPムック)」
日経BP出版センター 880 円
読了(2010-04-03)


●3月読了分

「ことばをつくる−言語習得の認知言語学的アプローチ」
マイケル・トマセロ, 慶應義塾大学出版会 3675 円
読了(2010-03-27)

「ゲーム理論の思考法」
川西 諭, 中経出版 1470 円
読了(2010-03-20)

「「ネットワーク経済」の法則−アトム型産業からビット型産業へ…変革期を生き抜く72の指針」
カール シャピロ, ハル・R. バリアン, IDGコミュニケーションズ 2993 円
読了(2010-03-20)

「ビーイング・グッド 倫理学入門」
サイモン ブラックバーン, 晃洋書房 2310 円
読了(2010-03-19)

「シュレディンガーの哲学する猫 (中公文庫)」
竹内 薫, 竹内 さなみ, 中央公論新社 800 円
読了(2010-03-16)

「複雑系経済学入門」
塩沢 由典, 生産性出版 2730 円
読了(2010-03-12)

「アニマルスピリット」
ジョージ・A・アカロフ, ロバート・シラー, 東洋経済新報社 2310 円
読了(2010-03-08)

「哲学者は何を考えているのか (現代哲学への招待Basics)」
春秋社 3360 円
読了(2010-03-04)

「軌道エレベーター−宇宙へ架ける橋 (ハヤカワ・ノンフィクション文庫)」
石原 藤夫, 金子 隆一, 早川書房 672 円
読了(2010-03-03)

「ワーク・モティベーション」
ゲイリー・レイサム, エヌティティ出版 3360 円
読了(2010-03-02)


●2月読了分

「贈与論 (ちくま学芸文庫)」
マルセル モース, 筑摩書房 1260 円
読了(2010-02-27)

「高丘親王航海記 (文春文庫)」
渋澤 龍彦, 文藝春秋 500 円
読了(2010-02-25)

「緑の世界史〈上〉 (朝日選書)」
クライブ ポンティング, 朝日新聞 1785 円
読了(2010-02-19)

「運のいい人、悪い人−運を鍛える四つの法則」
リチャード ワイズマン, 角川書店 1470 円
読了(2010-02-08)

「100のキーワードで学ぶコーチング講座」
原口 佳典, 創元社 1890 円
読了(2010-02-08)

「夜と霧−ドイツ強制収容所の体験記録」
V.E.フランクル, みすず書房 1890 円
読了(2010-02-08)

「その科学が成功を決める」
リチャード・ワイズマン, 文藝春秋 1700 円
読了(2010-02-06)

「システムの科学」
ハーバート・A. サイモン, パーソナルメディア 2100 円
読了(2010-02-02)


●1月読了分

「老化を止める7つの科学−エンド・エイジング宣言」
オーブリー デグレイ, マイケル レイ, 日本放送出版協会 2835 円
読了(2010-01-28)

「無限を読みとく数学入門 世界と「私」をつなぐ数の物語 (角川ソフィア文庫)」
小島 寛之, 角川学芸出版 780 円
読了(2010-01-27)

「老子 (岩波文庫)」
老子, 岩波書店 945 円
読了(2010-01-26)

「ライト、ついてますか−問題発見の人間学」
ドナルド・C・ゴース, G.M.ワインバーグ, 共立出版 2100 円
読了(2010-01-21)

「誰のためのデザイン?−認知科学者のデザイン原論 (新曜社認知科学選書)」
ドナルド・A. ノーマン, D.A. ノーマン, 新曜社 3465 円
読了(2010-01-20)

「自己組織化と進化の論理−宇宙を貫く複雑系の法則 (ちくま学芸文庫)」
スチュアート カウフマン, 筑摩書房 1680 円
読了(2010-01-19)

「複雑系入門−知のフロンティアへの冒険」
井庭 崇, 福原 義久, NTT出版 1890 円
読了(2010-01-19)

「自己組織化の経済学−経済秩序はいかに創発するか (ちくま学芸文庫)」
ポール クルーグマン, 筑摩書房 1050 円
読了(2010-01-18)

「インセンティブ 自分と世界をうまく動かす」
タイラー・コーエン, 日経BP社 1995 円
読了(2010-01-17)

「銃・病原菌・鉄〈下巻〉−1万3000年にわたる人類史の謎」
ジャレド ダイアモンド, 草思社 1995 円
読了(2010-01-08)

「銃・病原菌・鉄〈上巻〉−1万3000年にわたる人類史の謎」
ジャレド ダイアモンド, 草思社 1995 円
読了(2010-01-03)
posted by 山崎 真司 at 08:41| Comment(7) | TrackBack(0) | その他、一般

あたし研究

小道モコ著
クリエイツかもがわ 1800円(税別)
初版: 2009年10月

2010年のベスト10を書こうと思っています.

というわけで,第8位の発表です!!





おっと,これはすでに記事書いてました..


次は第7位です...といっても記事のタイトルになってますが..





この本は対人社会性,コミュニケーション,想像力などが”定型発達”と違う自閉症スペクトラムと診断された著者が,自分の日常の様々な経験を,漫画(絵日記みたいなもの?)と文章で解説しています.非常に読みやすい本ですが,”自分とは違う”考え方があること,そしてそれが”どのような違いなのか”を知ることが出来ます.

これまで小道さんのようなビジュアルシンカー(画像で考える人)の話は,ほとんど読んだことがなかったのですが”場の雰囲気”,”慣用句に弱いわけ”,”ちょっと待つ”のが苦手など,抽象化能力が低いためか柔軟でないが,その分優れた部分もありますが,”定型発達”の人とは感覚が違う分だけ,苦労することもあります.


例えば”慣用句に弱いわけ”では,例えば「寝耳に水」という言葉を聞くと,ヴィジュアルシンカー(というか著者の小道さん)はそのまま寝ている人の耳に水をかけるイメージとして捉えます.つまり,定型発達の人が「言葉」→「概念」というように捉えるのに対して,ビジュアルシンカーは「言葉」→「イメージ」というように捉えてしまう訳です.

また,概念という抽象化能力が甘いために,「ちょっと待って」と言われた時に,どのくらい「ちょっと」なのか,「待って」いる間に他のことをしながら待っていいのか純粋に”待っていることに集中”していないといけないのか,というのがなかなか想像できません.


このように,”定型発達”の人と自閉症スペクトラムの人とで感覚が違うということを認識することで,より相手に合わせたコミュニケーションを取ることができると思います.逆に,自分たちが普段行なっている”自動的な”行動がどういうものであるかを考えることが出来る一冊です.
posted by 山崎 真司 at 08:17| Comment(0) | TrackBack(0) | その他、一般

2010年12月27日

エンデュアランス号漂流

アルフレッド・ランシング著
新潮文庫 781円(税別)
初版: 2001年7月

2010年のベスト10を書こうと思ったのですが,ベスト10の多くがここにアップをしてませんでした (^^;;

というわけで,第10位の発表です!!





ですが,残念ながら本は友人に貸してしまったので,今回は第9位です.





この本は有名な,イギリスの探検家アーネスト・シャクルトンの南極探検の話で,シャクルトンやその他のメンバーの日記やインタビューから話を構成しています.

「冒険隊の隊員募集。少しばかりの報酬。生命の保証なし。ただし成功の暁には多大の名誉を得る」という広告で募集した乗組員28人を乗せてサウスジョージア島を出たエンデュアランス号は,出港後すぐに氷に閉ざされ漂流します.



その後,船を失いながらも,1年半かけてシャクルトンをリーダーとしてサウスジョージア島に戻るまでの苦難の道のりを語っています.この本ではサウスジョージア島にシャクルトンが戻るまでであり,その後にシャクルトンが救助に向かうという話がありますがそれらの話は割愛されています.


船を失い,限られた食料・物資で太陽すら昇らない南極の厳しい冬を如何に越え,そして生還するかという話で,私には想像もできないような,まさに人間の限界の状況なんでしょうが,最後に全ての人が救われるハッピーエンドを知っている故に読み進めていて心地良いです.

最後のエレファント島から,サウスジョージア島への航海は本ではあまり記載されていませんが,グーグルアースでチェックをすると直線でも1300kmくらいあり,これを小さな船で渡ったというのが信じられないくらいです.

ちなみにグーグルアースには,英語ですが各所にシャクルトンに関するコメントが残っているのでこの本を読んだ後にグーグルアースで各所をチェックするのはおすすめです.
posted by 山崎 真司 at 21:26| Comment(0) | TrackBack(0) | その他、一般

2010年06月01日

臨床心理学における科学と疑似科学

S.O.リリエンフェルド、S.J.リン、J.M.ロー編

北王子書房 4800円(税別)

初版: 2007年9月








私の大好きな疑似科学(批判)モノです。しかも、臨床心理学というこれまたよく分からないモノがターゲットなので面白くないはずがありません。


ちなみにここで臨床心理学とありますが、この本では狭義のものでなくホメオパシー治療や自己啓発書なども含む広義の”臨床心理”を意味しています。


臨床心理学では、あまり科学的とは言えない論文などが散見されるといったことは聞いていましたが、実際には「そもそも心理的な面では問題があるかどうかの評価自体が難しい」といったことが背景にあります。これは治療の結果が判断しづらいといったことにも繋がっています。


また、このような評価の難しさは、商業主義的なものの食い物になりがちという問題もあります。そもそも検証が一切なされていないものが、直観に沿う(及び無知につけこむ)といった程度の根拠で大げさな説明で宣伝されるものがたくさんあります(全体的な、東洋的な、自然、潜在能力、あたりがキーワード)。


読んでいて、疑似科学との対峙という論点と共に、臨床心理の難しさ(科学的アプローチの難しさ)というのも感じる一冊でした。


ちなみに、疑似科学嫌いには以下がオススメ。是非!





posted by 山崎 真司 at 20:38| Comment(0) | TrackBack(0) | その他、一般