2013年10月25日

かたち



フィリップ・ボールの3部作の1つめです。自分たちの読書会の課題本として読みました。(ちなみにこの読書会でも、この3部作を1冊づつ取り上げていきます)


ダーウィンは、進化というものは自然選択の結果であるということを教えてくれますが、「それではどのように生物はこのような形態であるのか」ということには全く答えてくれません。

その答えの一部は、自己組織化といったキーワードではじまる複雑系の考え方の中にあるでしょう。この本は、直接自己組織化といったキーワードではありませんが、生物の形状がどうなっているかについての比較的新しい研究などから、「かたち」がいかにして生まれるかという物の見方を教えてくれます。なんとなく、生物の身体は、遺伝子の仕組みにしたがって、様々な分泌物やホルモンの反応が、上手いこと”設計図”的なものの役割をして生み出してくれるとイメージしている人が多いと思いますが、その仕組みは意外と化学的な反応に依存しているんだな、ということをこれを読むと思い知らされます。キリンやシマウマの模様は、突然変異による様々な試行錯誤と自然選択の結果でなく、むしろ比較的に「そのような形になりやすかった」という結果なのかもしれません。


この本を読んでいると以前読んだスチュアート・カウフマンの自己組織化にまつわる本や、リチャード・ドーキンスの書いた各種の生物についての本、そしてチューリングの研究を思い出します。ドーキンスの本にワクワクした人には特にオススメだと思います。


3部作の1巻目ですが、残りの2冊もとても楽しみです!とても面白い一冊でした。
posted by 山崎 真司 at 15:04| Comment(0) | TrackBack(0) | その他、一般

2013年02月10日

50音でタイトル挙げてみよう

”あ〜わ”までのそれぞれの文字で始まるタイトルの本のうちお気に入りを挙げよう、ということを知人がやってました。面白いのでやってみました...

しかし、難しい^^;;結局、”ぬ”と”む”は最後まで思いつかななかったのでそのままリリース^^;;

へ、む、ら、お、つ、あたりはなかなか主付きませんでした。
基本的には、自分が好きな本(ただし一著者一冊)で、どんどん当てはめていきました。雑誌(DHBR)が入ってますが、外せないので入れてあります。また、ムアコック、エディングスの小説はシリーズものの一冊目ですが、これも大事なので入れてます。
逆に「ランクマーのニ剣士」は小説は好きですが、シリーズものの途中のものを入れてます!(らが思いつかなかったので)

ちなみに、そ、ふ、て、あたりはいっぱいありましたが、思い入れが強いものをそれぞれ載せておきました。


あ ルーシー・モード・モンゴメリ「赤毛のアン」
い 井筒俊彦「意識と本質」
う リチャード・ワイズマン「運のいい人、悪い人」
え マイケル・ムアコック「エルリック・サーガ」
お 森敏昭編著「おもしろ記憶のラボラトリー」
か ビョルン・ロンボルグ「環境危機をあおってはいけない」
き ジェフリー・ムーア「キャズム」
く リチャード・ストールマン「GNU Emacsマニュアル」
け ゲイリー・ガイギャックス「ゲームマスターの達人」
こ やくみつる「こんにちはマイコン」
さ 渡辺精一「三国志人物事典」
し チャールズ・ダーウィン「種の起源」
す 楠健「ストーリーとしての競争戦略」
せ 円城塔「Self-Reference ENGINE」
そ プラトン「ソクラテスの弁明」
た ダイアモンド社「ダイアモンド・ハーバード・ビジネス・レビュー」
ち アラン・ソーカル、ジャン・ブリクモン「知の欺瞞」
つ レスター・エンブリー「使える現象学」 
て ルイス・ボルヘス「伝奇集」
と エマニエル・カント「道徳形而上学原論」。。、かzsz
な パコ・アンダーヒル「なぜこの店で買ってしまうのか」
に 火浦功「日曜日には宇宙人とお茶を」
ぬ 
ね ロバート・ケーガン「ネオコンの論理」
の フランシス・ベーコン「ノブム・オルガヌム」
は ファミコン通信編集部「バーチャファイター2マニアックス」
ひ コナン・ドイル「緋色の研究」
ふ マックス・ウェーバー「プロテスタンティズムの倫理と資本主義の精神」
へ 山田詠美「ベッドタイム・アイズ」
ほ JRR・トールキン「ホビットの冒険」
ま ナシーム・ニコラス・タレブ「まぐれ」
み イタロ・カルヴィーノ「見えない都市」
む 
め マイケル・ムアコック「メルニボネの皇子」
も ウンベルト・エーコ「もうすぐ絶滅する紙の書物について」
や スティーブン・レビット他「ヤバい経済学」
ゆ サミュエル・レフラー他「UNIX 4.3BSDの設計と実装」
よ デヴィッド・エディングス「予言の守護者」
ら フリッツ・ライバー「ランクマーの二剣士」
り リチャード・ドーキンス「利己的な遺伝子」
る グレッグ・スタフォード「ルーン・クエスト」
れ マーク・ブキャナン「歴史はべき乗則で動く」
ろ ヴィトゲンシュタイン「論理哲学論考」
わ ルイザ・メイ・オルコット「若草物語」
posted by 山崎 真司 at 10:44| Comment(7) | TrackBack(0) | その他、一般

2013年01月29日

2012年に読んだ本のベスト3

2012年に読んだ本のベスト10を書いていますが、今更完成しました(w
というわけで、トップ3の発表です。

1.貧乏人の経済学


感想はこちらに書きました。



2.ポストヒューマン誕生


最近、Googleに入社したとかで評判だった、レイ・カーツワイルの未来予測の本です。アメリカのテクノロジストらしいオプティミズムにまみれたSFチックな未来ですが、大学時代にリチャード・ストールマンの思想にかぶれていた、西海岸の思想にまみれた私にはぴったりでした。

この本は、10年でコンピュータの性能が100倍から1000倍になるということをベースに考えて、コンピュータの計算能力が全人類の計算能力を超える点の予測などをしています。そしてこの本は、こういった未来をGNR(遺伝子工学、ナノ・テクノロジー、ロボット工学)の3つのキーワードから語っています。

これまでにも多くの未来予測の本を読みましたが、技術の加速性を考慮しないといけないということを思い知らされる一冊でした。あらゆる人におすすめの一冊です。もしかすると、人生観が変わる一冊かもしれないです。


3.最底辺の10億人


現在、地球は、これまでトップを走っていた先進国、そこに急速に近づいている中堅の国(中国、インド、ブラジル、東南アジア各国など)、そして急激に置いていかれているアフリカのサブサハラ(サハラ以南)を中心として貧困国といったように大きく3つの地域にわかれています。

そのBOP(ピラミッドの底辺)としばしば書かれる最底辺の10億人が、そこから脱出するために必要なものが何か、そして足りないもの(例えば港へのアクセスやガバナンス)や余分なもの(紛争を生む天然資源など)について語っています。

先進国に住んでいる私達は「何をすべきか」、これを答えるためには妄想や自分の信条でなく、正しい知識から導き出したいと思います。ちなみに著者のポール・コリアーはジェフリー・サックスと同じく世界銀行系の人なので、私は読んでいて違和感があまりありませんでした。



なお、2012年に読んで面白かった10冊というのをKo's styleさんがまとめています。
こちらの記事の下に他の方の10冊もまとまっていますので、ご確認してみてはいかがでしょうか?
posted by 山崎 真司 at 20:46| Comment(0) | TrackBack(0) | その他、一般

2013年01月10日

2012年のベスト10(10〜4位)


もう年があけてだいぶ経ちますが、昨年読んだ本からベスト10を挙げてみます。といっても今回は4位から10位です。なにげにブログに書いたのが半分くらいですが^^;;

4.自己愛過剰社会



今年読んだ心理学系の本の中で最も面白かったのがコレです。あれ?心理学かな?
自尊心が大事というのが声高に叫ばれている中で、自尊心(セルフ・エスティーム)だけでなく自己愛(ナルシシズム)まで激しく向上させてしまっている現代への警鐘でもあります。
先日、ショッピングセンターの子供服屋さんで、小学生くらいの子どもたちが化粧をしてもらって、プロっぽい感じのカメラマンにモデルさながらに写真を撮ってもらっていたのを見たのですが。たくさんの大人にかしずかれて、あたかもお姫様といった感じなのは、親としては気分がいいのか苦々しいのか...
この本はアメリカをテーマにした本ですが、この自己愛を助長するのはほぼほぼ日本でも当てはまるでしょう。ここまではひどくないと思いますが...


5.ワーク・シフト


サラリーマンの人が読んでおいた方がいい本という点では第1位の本です。2025年の働き方といった本です。おっと、わずか13年後ですね。そんなに先について書かれた本であありません。
グローバル化やコンピュータの性能アップというものが多くに影響を与えています。それでは、あなたの仕事は10年後もありますか?

賛否両論ある本ですが、ここから考えてみるというのはオススメです。


6.消費社会の神話と構造


原著は約40年前の本ですが、様々な消費活動を考える補助線に最適です。これを読むとあらゆるものが消費行動という檻の中に捉えられてしまっているということが分かるのではないでしょうか?
ヴェブレンは「有閑階級の理論」で「顕示的消費」という言葉でいわゆる記号的消費(機能でなく、相手にみせつけるような消費。例えばシャネルのスーツとか!)について書いていますが、この本はさらに広く、私たちのほとんどのことが消費活動であるということを見抜いています。これは売り手視点でも買い手視点でも読める本ですが、どちらにしても多くの示唆を与えてくれるでしょう。


7.リーン・スタートアップ


タイトルからは、リーン生産方式のような本をイメージしますが、むしろソフト開発手法であるアジャイル開発に近いイメージでしょうか。最近は、大きな一つの市場というよりも、小さくて変化しやすい市場で戦うというイメージがあります。昔のような、3年計画5年計画と大戦略を決めて粛々とこなしていく、というよりも市場に上手く合わせながら絶えず計画を微調整していくという方がうまくいくようになってきました。本書ではそのような企業の進め方について書いてあります。
企業経営も、ファイブフォース分析とかリソース・ベースト・ビューとかそういう話でなく、いかに小さくPDCAを回すかということに尽きるというのが面白いですね。


8.地球の論点


以前こちらに感想を書きました。


9.メイカーズ


以前こちらに感想を書きました。


10.ダメなものはタメになる


以前こちらに感想を書きました。



どの本も面白いので是非読んでみて下さい!

ちなみに3〜1位はこちら



なお、2012年に読んで面白かった10冊というのをKo's styleさんがまとめています。
こちらの記事の下に他の方の10冊もまとまっていますので、ご確認してみてはいかがでしょうか?
posted by 山崎 真司 at 13:29| Comment(0) | TrackBack(0) | その他、一般

2013年01月08日

2012年の読書記録

2012年 の読書記録です。そして、次の記事(年間ベスト10)に続きます。ちなみに総論としては、意外と冊数読んでた^^;; (そんなに読まないつもりだった) そして、図書館を駆使してた割りには購入費が加算でしまいました ><)
未登録分を合わせると+1万くらいでしょうか...ちなみに妻の蔵書で今年読んだものもカウントしてるので、僕が買った分はこれよりは少ないですっ。


【読書状況】 115 冊読了 / 90 冊購入 【購入費】 143533 円

「かつての超大国アメリカ―どこで間違えたのか どうすれば復活できるのか」
トーマス・フリードマン,マイケル・マンデルバウム 日本経済新聞出版社
読了(2012-12-31)

「バースト! 人間行動を支配するパターン」
アルバート=ラズロ・バラバシ NHK出版
読了(2012-12-28)

「新しい市場のつくりかた」
三宅 秀道 東洋経済新報社
読了(2012-12-24)

「雪 (岩波文庫)」
中谷 宇吉郎 岩波書店
読了(2012-12-21)

「BE ソーシャル! ―社員と顧客に愛される5つのシフト」
斉藤 徹 日本経済新聞出版社
読了(2012-12-17)

「天才を考察する: 「生まれか育ちか」論の嘘と本当」
デイヴィッド シェンク 早川書房
読了(2012-12-12)

「人を魅了する 一流の職業人であるための技術」
ガイ・カワサキ 海と月社
読了(2012-12-07)

「哲学思考トレーニング (ちくま新書 (545))」
伊勢田 哲治 筑摩書房
読了(2012-12-07)

「リバース・イノベーション」
ビジャイ・ゴビンダラジャン,クリス・トリンブル ダイヤモンド社
読了(2012-11-30)

「MAKERS―21世紀の産業革命が始まる」
クリス・アンダーソン NHK出版
読了(2012-11-28)

「アイデンティティ経済学」
ジョージ・A・アカロフ、レイチェル・E・クラントン 東洋経済新報社
読了(2012-11-26)

「語りえぬものを語る」
野矢 茂樹 講談社
読了(2012-11-23)

「ドラゴンフライ エフェクト ソーシャルメディアで世界を変える」
ジェニファー・アーカー,アンディ・スミス 翔泳社
読了(2012-11-19)

「レクサスとオリーブの木―グローバリゼーションの正体〈上〉」
トーマス フリードマン 草思社
読了(2012-11-18)

「レクサスとオリーブの木―グローバリゼーションの正体〈下〉」
トーマス フリードマン 草思社
読了(2012-11-18)

「多読術 (ちくまプリマー新書)」
松岡 正剛 筑摩書房
読了(2012-11-16)

「なぜ科学を語ってすれ違うのか――ソーカル事件を超えて」
ジェームズ・ロバート・ブラウン みすず書房
読了(2012-11-08)

「ハーバード大学史上最多の履修者を誇る人気教授マイケル・サンデルの話し方とは?」
松本 幸夫 総合法令出版
読了(2012-11-08)

「第三の波 (1980年)」
アルビン・トフラー 日本放送出版協会
読了(2012-10-31)

「なぜビジネス書は間違うのか ハロー効果という妄想」
フィル・ローゼンツワイグ 日経BP社
読了(2012-10-28)

「ハーバード・ビジネス・エッセンシャルズ〈6〉創造力 (ハーバード・ビジネス・エッセンシャルズ 6)」
ハーバードビジネススクールプレス 講談社
読了(2012-10-26)

「名指しと必然性―様相の形而上学と心身問題」
ソール・A.クリプキ 産業図書
読了(2012-10-25)

「ワーク・シフト ― 孤独と貧困から自由になる働き方の未来図〈2025〉」
リンダ・グラットン プレジデント社
読了(2012-10-18)

「二つの文化と科学革命」
C・P・スノー みすず書房
読了(2012-10-18)

「貧困の克服 ―アジア発展の鍵は何か (集英社新書)」
アマルティア・セン 集英社
読了(2012-10-13)

「スモール イズ ビューティフル (講談社学術文庫)」
F・アーンスト・シューマッハー 講談社
読了(2012-10-13)

「分析哲学講義 (ちくま新書)」
青山 拓央 筑摩書房
読了(2012-10-12)

「ひつまぶしとスマホは、同じ原理でできている (日経プレミアシリーズ)」
理央 周 日本経済新聞出版社
読了(2012-10-10)

「貧乏人の経済学 - もういちど貧困問題を根っこから考える」
アビジット・V・バナジー,エスター・デュフロ みすず書房
読了(2012-10-05)

「ぎりぎり合格への論文マニュアル (平凡社新書)」
山内 志朗 平凡社
読了(2012-09-28)

「ロジャーズ クライエント中心療法 新版 --カウンセリングの核心を学ぶ」
有斐閣
読了(2012-09-24)

「普遍論争 近代の源流としての」
山内 志朗 平凡社
読了(2012-09-21)

「ベストセラー・ライトノベルのしくみ キャラクター小説の競争戦略」
飯田一史 青土社
読了(2012-09-20)

「The Little Book of Talent: 52 Tips for Improving Your Skills」
Daniel Coyle Bantam
読了(2012-09-15)

「ブレイクスルー思考―ニュー・パラダイムを創造する7原則」
ジェラルド ナドラー,日比野 省三 ダイヤモンド社
読了(2012-09-15)

「歴史とは何か (岩波新書)」
E.H. カー 岩波書店
読了(2012-09-07)

「ブランド・リーダーシップ―「見えない企業資産」の構築」
デービッド・A. アーカー,エーリッヒ ヨアヒムスターラー ダイヤモンド社
読了(2012-09-06)

「ブランド優位の戦略―顧客を創造するBIの開発と実践」
デービッド・A. アーカー ダイヤモンド社
読了(2012-09-06)

「インタフェースデザインの心理学 ―ウェブやアプリに新たな視点をもたらす100の指針」
Susan Weinschenk オライリージャパン
読了(2012-09-05)

「スピリチュアル市場の研究 ―データで読む急拡大マーケットの真実」
有元裕美子 東洋経済新報社
読了(2012-09-04)

「未来適応企業 (中公文庫)」
A. トフラー 中央公論社
読了(2012-08-28)

「次世代コミュニケーションプランニング」
高広 伯彦 ソフトバンククリエイティブ
読了(2012-08-25)

「純粋理性批判 下 (岩波文庫 青 625-5)」
カント 岩波書店
読了(2012-08-24)

「日本文化の形成 (講談社学術文庫)」
宮本 常一 講談社
読了(2012-08-24)

「リーン・スタートアップ ―ムダのない起業プロセスでイノベーションを生みだす」
エリック・リース 日経BP社
読了(2012-08-24)

「純粋理性批判 中 (岩波文庫 青 625-4)」
カント 岩波書店
読了(2012-08-23)

「超解読! はじめてのカント『純粋理性批判』 (講談社現代新書)」
竹田 青嗣 講談社
読了(2012-08-23)

「良い戦略、悪い戦略」
リチャード・P・ルメルト 日本経済新聞出版社
読了(2012-08-14)

「純粋理性批判 上 (岩波文庫 青 625-3)」
カント 岩波書店
読了(2012-08-11)

「美徳なき時代」
アラスデア マッキンタイア みすず書房
読了(2012-07-28)

「最速で結果を出す人の「戦略的」時間術 (PHPビジネス新書)」
理央 周 PHP研究所
読了(2012-07-19)

「「権力」を握る人の法則」
ジェフリー・フェファー 日本経済新聞出版社
読了(2012-07-06)

「なぜ、週4時間働くだけでお金持ちになれるのか?」
ティモシー フェリス 青志社
読了(2012-07-05)

「バングラデシュを知るための60章【第2版】 (エリア・スタディーズ32)」
明石書店
読了(2012-07-01)

「武器としての交渉思考 (星海社新書)」
瀧本 哲史 講談社
読了(2012-06-30)

「「有名人になる」ということ (ディスカヴァー携書)」
勝間 和代 ディスカヴァー・トゥエンティワン
読了(2012-06-23)

「性格のパワー 世界最先端の心理学研究でここまで解明された」
村上宣寛 日経BP社
読了(2012-06-19)

「スヌープ! あの人の心ののぞき方」
サム・ゴズリング 講談社
読了(2012-06-14)

「「心理テスト」はウソでした。 受けたみんなが馬鹿を見た」
村上 宣寛 日経BP社
読了(2012-06-12)

「オイディプス王 (岩波文庫)」
ソポクレス 岩波書店
読了(2012-06-10)

「愚行の世界史―トロイアからヴェトナムまで」
バーバラ・W. タックマン 朝日新聞社
読了(2012-06-9)

「もうすぐ絶滅するという紙の書物について」
ウンベルト・エーコ,ジャン=クロード・カリエール 阪急コミュニケーションズ
読了(2012-06-01)

「モナドロジー・形而上学叙説 (中公クラシックス)」
ライプニッツ 中央公論新社
読了(2012-05-24)

「最底辺の10億人 最も貧しい国々のために本当になすべきことは何か?」
ポール・コリアー 日経BP社
読了(2012-05-22)

「イノベーション5つの原則」
カーティス・R・カールソン,ウィリアム・W・ウィルモット ダイヤモンド社
読了(2012-05-16)

「ダメなものは、タメになる テレビやゲームは頭を良くしている」
スティーブン・ジョンソン 翔泳社
読了(2012-05-13)

「塩の道 (講談社学術文庫 (677))」
宮本 常一 講談社
読了(2012-05-12)

「資源経済学のすすめ―世界の鉱物資源を考える (中公新書)」
西山 孝 中央公論社
読了(2012-05-10)

「ビジネスブログのつくりかた 集客・営業・顧客サポートまでこれひとつ!」
齋藤 伸也,小暮 正人 秀和システム
読了(2012-05-10)

「地球の論点 ―― 現実的な環境主義者のマニフェスト」
スチュアート ブランド,Stewart Brand 英治出版
読了(2012-05-10)

「大気を変える錬金術――ハーバー、ボッシュと化学の世紀」
トーマス・ヘイガー みすず書房
読了(2012-05-05)

「インテグレーティブ・シンキング」
ロジャー マーティン 日本経済新聞出版社
読了(2012-04-29)

「消費社会の神話と構造 普及版」
ジャン ボードリヤール 紀伊國屋書店
読了(2012-04-27)

「成功者は皆、ストーリーを語った。」
ピーター グーバー アルファポリス
読了(2012-04-25)

「絶望の国の幸福な若者たち」
古市 憲寿 講談社
読了(2012-04-18)

「黄金比はすべてを美しくするか?―最も謎めいた「比率」をめぐる数学物語  (ハヤカワ文庫NF―数理を愉しむシリーズ)」
マリオ・リヴィオ,Mario Livio 早川書房
読了(2012-04-16)

「歴史を変えた気候大変動 (河出文庫)」
ブライアン フェイガン 河出書房新社
読了(2012-04-14)

「ビジネスモデルを見える化する ピクト図解」
板橋 悟 ダイヤモンド社
読了(2012-04-10)

「新ネットワーク思考―世界のしくみを読み解く」
アルバート・ラズロ・バラバシ NHK出版
読了(2012-04-9)

「ビジネスで一番、大切なこと 消費者のこころを学ぶ授業」
ヤンミ・ムン ダイヤモンド社
読了(2012-04-03)

「東大式 世界を変えるイノベーションのつくりかた」
東京大学i.school 早川書房
読了(2012-04-03)

「たかが服、されど服 -ヨウジヤマモト論」
鷲田 清一 集英社
読了(2012-04-03)

「会議が絶対うまくいく法」
マイケル・ドイル,デイヴィッド・ストラウス 日本経済新聞社
読了(2012-04-01)

「「自己啓発病」社会(祥伝社新書263)」
宮崎 学 祥伝社
読了(2012-03-29)

「プランB 破壊的イノベーションの戦略」
ジョン・マリンズ,ランディ・コミサー 文藝春秋
読了(2012-03-26)

「鷲田清一 着飾る自分、質素な自分―課外授業ようこそ先輩別冊 (別冊課外授業ようこそ先輩)」
KTC中央出版
読了(2012-03-26)

「書きたい!書けない!なぜだろう? (夢を語る技術シリーズ)」
マリサ デュバリ ストーリーアーツ&サイエンス研究所
読了(2012-03-23)

「居場所の社会学―生きづらさを超えて」
阿部 真大 日本経済新聞出版社
読了(2012-03-23)

「ポスト・ヒューマン誕生―コンピュータが人類の知性を超えるとき」
レイ・カーツワイル,井上 健,小野木 明恵,野中香方子,福田 実 日本放送出版協会
読了(2012-03-23)

「売れるデザインのしくみ -トーン・アンド・マナーで魅せるブランドデザイン-」
ウジ トモコ ビー・エヌ・エヌ新社
読了(2012-03-15)

「自己愛過剰社会」
ジーン・M・トウェンギ,W・キース・キャンベル 河出書房新社
読了(2012-03-13)

「行為と出来事」
服部 裕幸, 柴田 正良, ドナルド デイヴィドソン, 勁草書房
読了(2012-03-10)

「ブーメラン 欧州から恐慌が返ってくる」
マイケル・ルイス 文藝春秋
読了(2012-03-05)

「希望難民ご一行様 ピースボートと「承認の共同体」幻想 (光文社新書)」
古市 憲寿,本田 由紀 光文社
読了(2012-03-05)

「スウェーデン式 アイデア・ブック」
フレドリック・ヘレーン ダイヤモンド社
読了(2012-03-04)

「悲しき熱帯〈2〉 (中公クラシックス)」
レヴィ=ストロース 中央公論新社
読了(2012-02-29)

「悲しき熱帯〈1〉 (中公クラシックス)」
レヴィ=ストロース 中央公論新社
読了(2012-02-27)

「詩学 (岩波文庫)」
アリストテレース,ホラーティウス 岩波書店
読了(2012-02-24)

「ぼくたちが考えるに、-マスコラホ゛レーションの時代」
チャールズ・レッドビーター エクスナレッジ
読了(2012-02-21)

「Self-Reference ENGINE (ハヤカワ文庫JA)」
円城 塔 早川書房
読了(2012-02-18)

「プロフェッショナルマネジャー」
ハロルド・ジェニーン プレジデント社
読了(2012-02-18)

「イノベーションのDNA 破壊的イノベータの5つのスキル (Harvard Business School Press)」
クレイトン・クリステンセン,ジェフリー・ダイアー,ハル・グレガーセン 翔泳社
読了(2012-02-16)

「二つの文化と科学革命 (始まりの本)」
C.P.スノー みすず書房
読了(2012-02-14)

「幸運な宇宙」
ポール・デイヴィス 日経BP社
読了(2012-02-10)

「サイクリック宇宙論―ビッグバン・モデルを超える究極の理論」
ポール J.スタインハート,ニール・トゥロック 早川書房
読了(2012-02-06)

「エスケープ・ベロシティ キャズムを埋める成長戦略」
ジェフリー・ムーア 翔泳社
読了(2012-02-02)

「学術論文のための著作権Q&A―著作権法に則った「論文作法」」
宮田 昇 東海大学出版会
読了(2012-01-31)

「道徳の系譜 (岩波文庫)」
ニーチェ 岩波書店
読了(2012-01-28)

「そのブログ!「法律違反」です 知らなかったではすまない知的財産権のルール (ソフトバンク新書)」
早坂 昌彦,石塚 秀俊,前岨 博 ソフトバンククリエイティブ
読了(2012-01-26)

「コンテンツビジネスによく効く著作権のツボ」
八代 英輝 河出書房新社
読了(2012-01-26)

「学術論文のための著作権Q&A―著作権法に則った「論文作法」」
宮田 昇 東海大学出版会
読了(2012-01-26)

「人は原子、世界は物理法則で動く―社会物理学で読み解く人間行動」
マーク ブキャナン 白揚社
読了(2012-01-25)

「パブリック―開かれたネットの価値を最大化せよ」
ジェフ・ジャービス NHK出版
読了(2012-01-21)

「切りとれ、あの祈る手を---〈本〉と〈革命〉をめぐる五つの夜話」
佐々木 中 河出書房新社
読了(2012-01-17)

「「事務ミス」をナメるな! (光文社新書)」
中田亨 光文社
読了(2012-01-10)
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2012年05月06日

大気を変える錬金術 ハーバー、ボッシュと化学の世紀




ハーバー・ボッシュ法で知られるフリッツ・ハーバーとカール・ボッシュの伝記です。二人共ノーベル賞受賞者ですね。

ハーバー・ボッシュ法というのは窒素固定法です。窒素固定法というのは、畑をしばらくしていると畑中の窒素がなくなってしまい(地味がなくなる)作物が上手くならなくなってしまいます。これに対応するためには、豆類を植えることを行います。三圃式農業という、穀物、穀物、放牧地、とローテーションする農法の放牧地も窒素の回復のためです。つまり、農作物は、窒素がポイントなのですが、窒素を畑に補給する方法はあまりありませんでした。

各地にある硝石は良い肥料になるのですが、南米や各地で取れていた硝石なども次第に採り尽くされていきます。そして良い肥料がなくなると、大きな問題が発生します。


この問題にどう立ち向かうのでしょうか?この本は、ドイツの科学者のハーバーが高圧を使った窒素固定法(アンモニア精製法)を開発し、同じくドイツの科学者(というか企業人)ボッシュがそれを工業化し、低コストで作れるようにした物語です。といっても、ハーバー・ボッシュ法についてのみ書いたわけでなく、ハーバー・ボッシュ法が実用化されるまでの、チリとペルーの硝石戦争についてなどについても述べられています

また、ハーバー・ボッシュ法についてだけでなく、二人のその後がむしろメインと言えます。科学者としての名声を求めたハーバーと、一企業人として生きたボッシュ。ユダヤ人であるハーバーは二級市民扱いから脱するために第一次世界大戦で毒ガスの開発に協力します。また、ハーバー・ボッシュ法は肥料だけでなく、火薬の原料にもなります。大戦中の需要はボッシュのいた企業BASFに影響を良い影響を与え、大戦後のインフレはボッシュのいたBASFにも大きな影響を与えます。また、ボッシュは途中から、石炭からガソリンを精製する方法を実用化します。

しかし、大戦後のドイツではナチスが台頭してきます。ユダヤ人であるハーバーは最後にはドイツを離れ、一方ボッシュは反ナチス的であるためか要職を追われる、さらにガソリンと火薬をドイツに提供しているという気持ちもあってか、うつ状態に苦しむことになります。



この本はハーバー・ボッシュ法の詳細についてというよりも、第一次世界大戦前後でのドイツの化学、そして、化学産業の立ち上がりという横糸を、ハーバーとボッシュという二人の伝記という縦糸をベースにつむいだ物語といったものです。歴史も、科学も知らなくても読めるような本でした。すらすら読める本でしたが、第一次世界大戦前後のドイツについて知ることができました。
posted by 山崎 真司 at 06:43| Comment(0) | TrackBack(0) | その他、一般

2012年04月16日

黄金比はすべてを美しくするか?



ピラミッド、パルテノン神殿、モナリザ、全てに黄金比が用いられていると言われています。それでは、黄金比とは何でしょうか?そして、黄金比が美しく見せるのでしょうか?

この本は物理学者が、黄金比の歴史と共に、自然界で様々なところで見られる黄金比について語っています。オウムガイの螺旋が、そしてハヤブサの飛行コースは黄金比になります。考えたことはありませんでしたが、これは納得の理由です。特にオウムガイのような生物に表れるパターンが黄金比になる(そしてフィボナッチ数列)になることは、自己組織化ということを考えれば当然の帰結に思えます。このような黄金比のようなパターンになるならば、比較的単純なルールで設計図を書けそうです。

また、これまで黄金比は、様々な美術作品の中で見られるということは聞いたことがありましたが、この本を見るとその誤りが分かります。様々なものに見られる黄金比は、どうしてその領域とその領域を取り出したのか?、また黄金比っぽいものを黄金比と言ってしまうことができることから、いろいろな絵から「この絵には黄金比が使われている!!」と言い切ってしまうことができるのです。そして、この本を読むと、ピラミッドにも、パルテノン神殿にも特に黄金比が使われているわけじゃないことが分かります。もちろん黄金比っぽいものは見つけられますが。


この本では、途中から黄金比はフィボナッチ数列がメインに変わっていきますが、ここからが面白いです。実際に、フィボナッチ数列と黄金比は強く関係しており、連続するフィボナッチ数列の比は黄金比に漸近していくのです。また、さらにこの黄金比はフラクタルとも関係していきます。考えことはありませんでしたが、たしかに黄金比とフラクタル構造というのは非常に似たものなのです。

タイトルから黄金比と美というテーマを期待して読んだのですが、実際には黄金比と美の関係はグレーで、むしろ絵の中の黄金比というのはむしろ誤りだったようです。しかし、この本は日常を数学という断面から切り取って、新しい視点をもたらすという点で期待以上の本当に面白い本でした。
posted by 山崎 真司 at 22:51| Comment(4) | TrackBack(0) | その他、一般

2012年02月08日

サイクリック宇宙論

サイクリック宇宙論―ビッグバン・モデルを超える究極の理論
ポール J.スタインハート ニール・トゥロック
早川書房
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インフレーションに代わる、理論であるサイクリック宇宙論を提案している本です。二人の著者はもともとインフレーションサイドの人だったのですが、途中からサイクリック宇宙論に転向(提案?)しました。

インフレーションは恣意的なもので、どうしてインフレーションが起こったのか(というかどうして宇宙が起こったのか)やインフラトンとよばれる力がなぜそのタイミングではじまって、終わったかの説明が恣意的であるのに対して、サイクリック宇宙論(現在の宇宙の開始は前の宇宙の終わり)はそれを解決します。私たちの宇宙は1兆年ごとにカチッとぶつかりあうアメリカンクラッカーのような次元(通常は折りたたまれたブレーンという膜)があって、それがカチっとなった時に発生する力で世界は急速に引き伸ばされたという理論です。

このサイクリック宇宙論の背景はひも理論の拡張であるM理論です。そしてダークエネルギーの説明にもなっています。1つのありうる宇宙の見方を提供してくれる本でしたそして、意外とよみやすいです。

ただし、このサイクリック宇宙論が正しいかどうかの検証ができるようになるのは相当後のことです。宇宙で巨大な加速器を作る時代なのかもしれません。
posted by 山崎 真司 at 23:30| Comment(0) | TrackBack(0) | その他、一般

2011年12月25日

2011年のベスト10

昨年も今年読んだベスト10というのをやりましたが、今年もやってみます。

2010年のベスト10はこちら。ちなみに、stiloさんの"2011年に読んだ本から10冊選んでブログで発表しよう! #10book2011"に応募しております。このブログには他のブロガーの方の今年のベスト10へのリンク集です。是非チェックしてみてください!!


ちなみに私は今年も小説を合わせると150冊くらい読んでるので、ほぼ例年通りでしょうか(ここ7,8年は平均すれば200冊前後で安定?というか、子供の頃から平均すればずっとこのペースか...) 新刊をあんまり読んでないとかいう話もありますが、ビジネス書は買ったりもしてます(で、読んでない、と^^;;)


というわけでベスト10です。

1.予想通りに不合理
予想どおりに不合理[増補版]
ダン アリエリー Dan Ariely
早川書房
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無料チョコの実験で有名な行動経済学者ダン・アリエリの本です。行動経済学としてますが社会心理学者といってもいいでしょう。この本は一級の心理学の本ですし、同時に実生活やビジネスへの応用も様々考えられます。しかし、一番良いのは、それらをすべて実証的に実験したものから述べているということ。そして、何よりもアリエリの実験好きということが感銘を受けます。読んでいると、本当に実験が好きなんだな、ということが感じられます。読んでいてこちらも楽しくなる本でした。


2.ホワイトスペース戦略
ホワイトスペース戦略 ビジネスモデルの<空白>をねらえ
マーク・ジョンソン Mark W. Johnson
阪急コミュニケーションズ
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イノベーションのジレンマで知られるクレイトン・クリステンセンの仲間のマーク・ジョンソンの本です。どうやってイノベーションを起こすか、という企業戦略についてシンプルなアイデアから説明しています。アイデア自体はシンプルですが、非常な説得力を持った本です。今年読んだビジネス書の中で一番楽しむことが出来ました

以前、書いた記事はこちら


3.創造的破壊
創造的破壊――グローバル文化経済学とコンテンツ産業
タイラー・コーエン
作品社
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インセンティブといった経済学コラム本(?)で知られるタイラー・コーエンの本ですが、サブタイトル通り「グローバル化と文化・コンテンツ産業」の関係の本です。グローバル化をすることで、地域文化は廃れると直感的に思われますが、実際にはグローバル化によっての経済の発展が後押しをすることで、文化の多様化が進みます。
グローバル化=悪という直観主義者も世の中には多いようですが、様々な論点と、直感の逆の結果であるという意外さが面白かったです。

以前書いた記事はこちら


4.自由論
自由論 (岩波文庫)
自由論 (岩波文庫)
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J.S. ミル
岩波書店
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自由論 (日経BPクラシックス)
ジョン・スチュアート・ミル
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今更すぎる古典ですね。読む前は、自由であることの良さは、自明であるということから論を展開しているかと思っていたのですが、多様性ということから自由が良いという基礎付けをしています。形而上学的な問題については、細かく突っ込めばキリがない。いや、それを決めることができないのが形而上的な特徴なんですが。それでもある種の説得力をもって、自由を基礎付けながら、自由を論じているというのは非常に面白かったです。


5.聖なるもの
聖なるもの (岩波文庫)
オットー
岩波書店
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様々な宗教について、ヌミノーゼという神聖で畏るべきものという切り口から語っています。このヌミノーゼという概念を知ることで、様々な宗教やそれに連れての思想を考えることが容易になります。これは宗教思想を読み解く補助線として非常に有効なツールだと思います。

以前書いた記事はこちら


6.一六世紀文化革命
一六世紀文化革命 1
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山本 義隆
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一六世紀文化革命 2
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山本 義隆
みすず書房
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3部からなる大著、”磁力と重力の発見”の弟分といった本です。ベーコン、デカルトがいて、ギルバート、ガリレオ、ケプラー、ニュートンが活躍した17世紀はどういった背景から成立したのでしょうか?ガリレオやデカルトの天才が、それまでのアリストテレス的世界を破壊したのでしょうか?
歴史の間に埋もれがちな16世紀に焦点を当ててそこで何が起こったのかを説明しています。それは印刷技術と、職人階層が大きなポイントになります。西欧でのギリシア科学の崩壊の様がどのように行われたか、多面的に知ることができる非常に好奇心が満たされる二冊でした。

以前書いた記事はこちら


7.十二世紀ルネサンス
十二世紀ルネサンス (講談社学術文庫)
伊東 俊太郎
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12世紀ルネサンスというのは、西欧へのギリシア哲学・ギリシア科学の逆輸入のことです。これは十字軍によって起こったと思っていたのですがそれだけじゃなかったのですね。そして、そもそもイスラム社会でのギリシア哲学・ギリシア科学はどうして起こったのでしょうか?こういったことを概観することができます。漠然としていた西洋の中世のイメージが少し分かるようになりました。

以前書いた記事はこちら


8.そのひとクチがブタのもと
そのひとクチがブタのもと
ブライアン・ワンシンク
集英社
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海外の心理学系のブログでしばしば名前を見るブライアン・ワンシンクの主著です。タイトルは専門書っぽくないですが、この本は一般の人が読んでも楽しめる専門書です。
心理学からダイエットを考える本です。実際にはダイエットにまつわる心理学のあれこれといった内容ですが、それでも数多くの面白い実験とそれに伴うダイエットに使える知識満載の本です。


9.なぜあれが思い出せないのか
なぜ、「あれ」が思い出せなくなるのか―記憶と脳の7つの謎 (日経ビジネス人文庫)
ダニエル・L. シャクター
日本経済新聞社
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記憶に関しての本です、もともとはマイケル・ガザニカの脳の中の倫理という本で述べられていたので読んでみました。偽りの記憶や、つい物忘れをしてしまう理由など記憶について全般を分かりやすく解説した良著です。


10.今この世界を生きているあなたのためのサイエンス
今この世界を生きているあなたのためのサイエンス〈1〉
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今この世界を生きているあなたのためのサイエンス〈2〉
リチャード・A. ムラー
楽工社
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原子爆弾と原子力発電所はどう違うのでしょうか?衛星の高さによって、どういう違いがあるのでしょうか?物理の様々な応用を高校生にも分かるように語った本です。3.11の前に読んでいたので、メルトダウンや半減期とはどういうものかが分かっていましたが、今はこのあたりは様々な本があります。また、著者は原子力発電賛成派としてこの本を書いていますので、今となってはそれに違和感を感じる人がいるかもしれません。
しかし、それでも太陽光発電で車が動かせない理由(エネルギーが足りない)、炭疽菌テロの難しさや、どうしてワールドトレードセンターが崩れたかといった説明は事実であり知っておいて損はないことだと思います。

以前書いた記事はこちら(1の記事2の記事)。


よろしければ是非読んでみてください。
posted by 山崎 真司 at 14:03| Comment(2) | TrackBack(0) | その他、一般

2011年11月30日

サイキック・マフィア



長年アメリカで心霊術師をしてきた著者の暴露話です。元々の原著は1976年ですが、1997年にアメリカで復刊されたのを機に日本でも2001年に出版されたものです。


内容は、心霊術師として、そして宗教法人を作って教会をやっていた著者が、どのようにして教会を作ったのか、どのようにして降霊会を成功させたのかを語っています。もちろん、すべてインチキです。様々なテクニックで聴衆そして信者を騙していきます。ちなみに、一番面白かったのは、ホット・リーディングに関する部分です。教会の向かいの家から集音マイクで雑談を聞いたり、これまでの様々なやりとりがすべてカードに記録されています。そして、これらのデータは心霊術師間で共有がされています。もちろん、相手の家に行った時は、使えそうなものを探して、場合によってはくすねてきます(くすねたものは、後で物品引き寄せで使います)


日本でもスピリチュアリズムが流行っているものの、ここまで過度なスピリチュアリズムもないし、スピリチュアリティ業界もここまで過度に商業的ではないし、そもそも”偽物”じゃないものもあると思いますが。本場アメリカの”偽物の”スピリチュアリズムがどういうものなのかがよく分かる一冊です。
posted by 山崎 真司 at 07:27| Comment(0) | TrackBack(0) | その他、一般