2008年02月05日

最強のファイナンス理論

真壁 昭夫著
講談社現代新書
初版: 2003年2月

内容:
”行動ファイナンス理論”と呼ばれる、心理学の成果を経済学に応用したファイナンス理論の入門書です。

・古典的な”効率的市場仮説”の限界と、”行動ファイナンス理論”について。
・「人間は合理的な判断するわけではない」ということを分析し、「利益を得る時はリスク回避的で、損失を回避する際にはリスクを好む」というような、ノーベル経済学賞を受賞したカーネマン教授の提唱する”プロスペクト理論”について。
・アノマリ(例外)を使用した株式投資の戦略。
といったことを述べています。


感想:
”行動ファイナンス理論”というのは概要は聞いたことあったのですが、少しイメージがクリアになりました。

読んでて分かったことは
・従来の経済学は、原則から現象を説明していたが、行動ファイナンス理論では現象から原則を探り出している(←ただし、これは行動ファイナンス理論についての本の記述なので、たぶん言いすぎ)
・自分自身が様々なところで、心理的なバイアスがかかっている。

といったところでしょうか。心理学というのはこれまであまり興味がない分野だったのですが、自分にかかっている心理バイアスなどを考えると、少し興味が出てきました。


他人の書評を読んで:

http://vivabooks.blog68.fc2.com/blog-entry-17.html
筆者は投資を実践するように進めていますが、マネーマーケットに関係なく心理学の本として読んでもおもしろい一冊で、お薦めできますが、“最強のファイナンス理論”という題名はかなりずれがあるかなと(笑)…。
この方の書評では『天才数学者、株にハマる』についても書いており(私も既読です)、この感想も同じです。つまりは、(著者の意図に反してか?)どちらかというと経済学というよりも心理学に興味が出てしまった、と。


http://quai62.blog15.fc2.com/blog-entry-172.html

今著者名をチェックしてて気付いたんですが、真壁昭夫氏は私がずっと読んでたML(JMM)の月曜版『村上龍、金融経済の専門家たちに聞く』の回答者の一人だったんです。この本買うときには全然気付いてませんでした。"JMM"は最近時間がなくてちゃんと読んでなかったんですが、時間を作ってチェックしてみようと思います。
ごめんなさい。この方は書評があっさりしてたのですが、下の部分でひっかかりました。とりあえず、JMMというのを登録してみます:-)
 


 

posted by 山崎 真司 at 22:03| Comment(0) | TrackBack(0) | その他、ビジネス書

世界を席巻するイスラム金融

糠谷 英輝著
かんき出版
初版: 2007年12月

内容:
イスラム金融についての概要を述べてます。イスラム金融の基本スキームである
・ムラーバハ (利子相当のマージンを上乗せして販売する)
・イジャーラ (リース料を受け取る)
・ムダーラバ (信託利益を分配する)
・ムシャーラカ (共同出資を行う)
の説明やスクーク(イスラム債権)の説明など、イスラム金融といわれるもの全般を概説しています。


感想:
なんとなく最近、言葉を耳にするイスラム金融についての入門書が出ていたので買ってみました。ちなみに、私がイスラム金融と聞いて知っていることは、「イスラム教では利子を受け取るのは禁止」、「これからしばらくはオイルマネーが世界の金融事情に強い影響を与える(であろう)」といった程度です。

ちなみにイスラム金融で一番気になっていたのは利子がないのに、どうやって金融というのが成立するのだろうか、ということでしたが、実際には上に書いたようにムラーバハのような回避手段があって、それを使うことになります。
ただし、これらの回避手段についても、教義にあっているかの判断があり(シャリーア適格かどうかというのを、宗教の専門家が判断する)、国ごとに使用できる手段が違います。

ちなみに読んでて衝撃を受けたのは
・地域別のムスリム人口の分布を見ると、アジア地域が8億5200万人で最多。世界最大のムスリム人口を抱えるのはインドネシアの1億9000万人ということ。
・イスラム教での”利子の禁止”は、信徒の資産を積極的に運用させることで、経済をより発展させるためではないか、という考え方。
・手数料収入がないため、代替手段を使うことになりますが、これが二重課税になってしまったり、一般的に銀行の業務範囲外となる業務が必要だったりと、多くの国の銀行法や税法では問題になってしまうことがあること。
といったことです。

イスラム金融についての本は他に読んでませんので比較できませんが、非常に分かりやすい本でした。


他人の書評を読んで:

http://ufit.blog3.fc2.com/blog-entry-426.html
こちらの方とほとんど同じような読みでした。逆に言えば、この本が読みやすい本ということでしょうか。


 

posted by 山崎 真司 at 20:10| Comment(0) | TrackBack(0) | その他、ビジネス書

2008年01月19日

汗出せ、知恵出せ、もっと働け!

丹羽 宇一朗著
文藝春秋 1238円(税別)
初版:2007年11月

内容:
伊藤忠商事の会長で、名古屋人で読書家として知られる丹羽宇一朗氏の講演集です。全11章からなりますが、11章というよりは、11回分の講演録です。


感想:
タイトルがキャッチーになっていますが、いわゆるタイトル通りの精神論でなく、丹羽氏らしく理論をベースに実際を説明しているといった話です。この本はスルーしていたのですが、丹羽氏のプロフィールに自分との関係を感じずにいられずに思わず読んでしまいました。

非常に読みやすい一冊です。読書家として知られる丹羽氏らしく知的な講演といった感じでしょうか。基本的には歴史や現在の社会の傾向をベースに、現在を分析して、行動について意見を述べています。率直な感想としては非常にドラッカーっぽさを感じる一冊でした。


内容としては、それぞれ対象が違う11回の講演会ということで別々の話をしていますが、それぞれの中でいくつか共通的な話題があります。

・日本の人口動態の話
これまで増えてきたものが、減っていく中で経済も縮小していく方向

・日本の資源の話
資源がない国であることを自覚すべき。

・財政赤字
財政赤字がどんどん増えている。これを減らす方向にしないと次世代に借金を残すことになります。

 
他人の書評を読んで:

http://blog.goo.ne.jp/eliesbook/e/74e37380fb61b3f4a7da6580f3b2923c
このメルマガは長らく愛読しております。非常に面白いです。

さて、この本への書評のうち思った部分ですが

>個人的には、3つの質問「君はアリになれるか」「君はトンボにな
>れるか」「君は人間になれるか」、そして国を治める三つの要素が
>心に響きました。

たしかにここは気になりました....が、忘れてました。現在は「アリ」の力を持ってる人間が少ない気がします(というか自分?)。コツコツと物事を進めていくのが苦手なので、アリの心を持ってコツコツと生きていきたいですね。


http://tseffort.livedoor.biz/archives/50467249.html

>そんな中で勝っていけるのは「人と技術」のみだと。
>そこにお金を投じていく必要があるのに、
>国は教師の給料をケチっている。それは望ましくない。

>ということ。
>おっしゃるとおりで、教育界に適切な競争原理が働き、
>相応の報酬を与えるようになれば国は良くなる気がします。

世界のことも大事ですが、日本のことを考えないといけないのは確かです。私の信念としては技術立国しかないと思ってます。しかし、サービス立国にしろ、観光立国にしろ資源は人しかいません。
よく言われていることですが、そのベースとしても社会的に大きく教育にコストをかけるという方向は大事ですね。
紙束を敷き詰めて作ると言われている高速道路を作るよりは、教育にお金をかけるようにして欲しいと切に願います。結局、これも世代間で、後ろの世代に借金を送ってるだけということですから。借金(高速道路のコスト)でなくて、ギフト(教育)を後ろの世代に送りたいですよね。


 

posted by 山崎 真司 at 10:16| Comment(0) | TrackBack(1) | その他、ビジネス書

2007年12月02日

P.F.ドラッカー経営論

ピーター F.ドラッカー著
ダイアモンド社 8000円(税別)
初版: 2006年9月

内容:
ピーター・ドラッカー氏がHBR(Harvard Business Review)に投稿した論文を集めたものです。全ての記事は日本語版HBR(DIAMONDハーバード・ビジネス・レビュー、昔はダイアモンド・ハーバード・ビジネス)に掲載されていたものです。既読の記事がいくつかあったので、既刊の単行本に載っているものもあったかもしれません。

タイトルはドラッカー経営論となっていますが、このタイトルは売れるためにつけたであろうもので実際には経営論に限っておらず、他の単行本に未掲載のものを集めてみたといった所でしょうか。
内容は基本的には古い順に記事が並んでいて、1950年代から始まっています。


感想:
まずこの本は見た瞬間から厚いです。780ページくらいあります。私は自転車で本を持っていって喫茶店とかで読むことが多いのですが、この本は諦めました...というわけで、買ってから1年近く放置してました。

内容はドラッカーの他の著書と同様にいろいろ考えさせられることが多かったです。また、内容については各論文ごとにテーマがバラバラですので、統一した内容といったものはないです。
個人的には1950年代、1960年代の記事というのが楽しかったですが、どれもHBRで読んだ記憶が...といった感じでしたが。
8000円と少しお高いのですが、内容を考えたらとても安いと思いました。電車で読むとかは出来なさそうですが...
 
 
posted by 山崎 真司 at 21:59| Comment(0) | TrackBack(0) | その他、ビジネス書

2007年11月12日

決定学の法則

畑村 洋太郎著
文藝春秋 1333円(税別)
初版: 2004年3月

内容:
”失敗学”の畑村氏が決定というものを科学的・構造的に捉えようという内容です。
”失敗学”と同様に多面的に、”決定”というものを分析しています。

また、決定についての分析として、吉野家の牛丼の値下げ(400円→280円)を分析しています。この分析は、本から吉野家での値下げを、出版されている本からどのように決定したのかを分析・推測して、実際にインタビューして検証するということをしています。


感想:
先日読んだ、失敗学実践講義のように”失敗学”的なベースはありますが、全く別のものとして読めます。

まず、本書で一番の軸は吉野家の値下げの決定ですが、これを決定という視点から分析しているのは新鮮でした。これまで、同様な過去の決定を別の人が解説するということは見たことがあったのですが、外部の情報だけで判断して、本人に検証するというのは新らしかったです。


あと気になったのは以下の引用です。

やらなくてはいけないことをやらないのは、”面倒臭い”という心理ポテンシャルです。ところが世の中には面倒臭いと思わずに動ける人がいます。彼らは心理ポテンシャルの山が低いか、心理ポテンシャルの山自体を失くしているから、思考によるエネルギー消費なしに簡単に次のステップにいけるのです。
 
また、決定の際に事前に行うものとして、思考平面図というものを解説しています。これは何かを決定や計画する時に、その構成要素を全部書き出して構造化するというもの。書き出すことがポイントです。人間はズルして、頭の中ですませようとしますが、これを書き出すことが抜けが防げますし(←たいがい何か抜けてる)、また新しい視点を思いつくこともできます。
posted by 山崎 真司 at 23:18| Comment(0) | TrackBack(0) | その他、ビジネス書

2007年11月08日

流通王 中内功とは何者だったのか

大塚 英樹著
講談社 1800円(税別)
初版: 2007年8月

内容:
ちなみに中内功の功は本当は「エ刀」と書きます。初めて知りました。常用の字ではないので、ここでは中内功と書きます。

中内功の伝記といったところです。中内功の生い立ちから、ダイエーの前身「主婦の店ダイエー薬局」を開いて、そしてダイエーを大きくしていき、そして干されるまでが書かれています。
また、全てにおいて大塚氏の視点として、常に中内功が「経営者」でなく「事業家」であるということと、中内功の思想である「流通革命」について触れられています。


感想:
「普通の主婦の人にもっと安い値段で、もっとたくさんのものを届けたい」
という思いで中内功が作ったダイエーについての話です。

基本的には親中内的な視点である大塚氏が書いた本です。中内功が「経営者」でなく「事業家」であるというのも斬新です。つまり市場を作っているということでしょうか?序章にある大塚氏の文章を引用すると
私は、経営者や実業家の価値は、「いかに社会に新しい価値を創造するかで決まる」と考えている。
となります。
また、中内功の言葉として
「商人と商売人の違いはなにか。商売人というのは、どうすればうまいことやって儲けられるかを絶えず考えている。一方、商人は、どうすれば今の環境を変えながら新しいものを提案して儲かるようになるかを考えている。それが商人なんだ」
ということです。このように、この本は、中内功の事業家論を軸にしています。
これまでよく知らなかったのですが、ダイエーはKマートやシアーズのようなナショナルチェーンのシステムを、国内に持ち込んだだけかと思ってたのですが...そんなことはなかったのですね。さすがに奥が深いです。この手の本はひさびさに読んだのですが、引き込まれてあっという間に読んでしまいました。
 
posted by 山崎 真司 at 23:37| Comment(0) | TrackBack(0) | その他、ビジネス書

2007年10月31日

短期間で組織が変わる行動科学マネジメント

石田 淳著
ダイアモンド社 1600円(税別)
初版: 2007年9月

内容:
行動分析というトピックを解説した本です。高いパフォーマンスを得るために行動を分析して、ポイントとなる行動を行うようにするための方法について記述しています。

基本的なコンセプトとしては、
・ポイントとなる行動を分析する
・行動に対して、適切なタイミングで適切なフィードバックを行う
ということを通じて、行動を変化させることで、より良い結果を得ましょう、といったものです。


感想:
この本も表紙買いです。この本も帯が長い本でした(表紙の7割くらいが帯)。また、タイトルや装丁から、もうちょっと軽い出版社の本かと思ったら、ダイアモンド社だったのですね。内容はかなり面白く、参考になりました。

基本的には
・結果でなくて、行動にフォーカスする。
・フィードバックループを短くする。

ということが述べてあり、これらはある意味当然のことですが、行動主義をベースにしているということもあり、随所にその理由や背景が述べられており、スッキリ感があります。
まあ、フィードバックの仕方や、フィードバックの種類についても分析していて、フィードバックについても分かりやすく書いてあります。また、この本の一番のウリについては本書でも述べられているように、他のマネジメント手法にアドオンできる(組織論のように現状に手をいれる必要がない)ところでしょうか。
仕事のみでなく、モチベーターや教える人にも役に立つ一冊です。イチオシ。
 
posted by 山崎 真司 at 19:06| Comment(0) | TrackBack(0) | その他、ビジネス書

2007年10月14日

プロフェッショナル・マネージャー

ハロルド・ジェニーン、アルヴィン・モスコー著
プレジデント社 1333円(税別)
初版: 2004年5月(改装版)

内容:
「58四半期連続増益の男」元ITTの社長兼CEOハロルド・ジェニーンの経営論です。中小企業でも58四半期というのは尋常じゃないのですが、ITTは世界で10本の指に入る企業群(コングロマリット)でしたので、その結果は半端ではないでしょう。
内容ですが経営者がどうあるべきか、経営とはどういうことか、マネージャーの役割とは何かということを述べています。ミドル・マネージャー向きっぽいタイトルですが、実際には経営トップがどうあるべきか、といった本です。元々は1984年に出版された本です。


感想:
数回読んでたのですが、久々に読み直しです。以前は本に線を引いたり、書き込むという習慣がなかったので記憶(と読書ノート)が頼りだったのですが、今回からは直接書き込みです。

ちなみにこの本はマネージメントをすることに興味を持った人に超オススメの一冊となっております。もちろん、私は実践できていないことだらけなのですが...
気になったポイントを何点か挙げると


”人びとが意思決定を誤るのは、その決定が、入手した事実についての不適切な知識に基づいたものである場合が最も多い。”

事実の例とて文中に挙げられているものは以下の4点。ただし、これが全てとは書いていません。

”表面的な事実(一見事実とみえる事柄)”
”仮定的事実(事実と見なされていること)”
”報告された事実(事実として報告されたこと)”
”希望的事実(願わくば事実であってほしい事柄)”

たしかに、仕事の上で他者からもたらされた”報告された事実”や”希望的事実”といったものを、そのまま事実として誰かに伝えてしまうことがあります。これ自体はまだいいのですが(例えばお客さんに「**と言ってましたが、どうでしょうか?」なんていえない)、報告する際に頭にちょっとひかっかった事実を、詳細な分析するのが面倒でそのままスルーしてしまうといったことはしばしばやちゃっています。


”「経営者は経営しなくてはならぬ」とは、そうした結果を挙げなくてはならぬということだ。”

これは、どんなことをしても結果を挙げないといけないということです。つまり、「客の予算が来年度にずれたから」とか、「製品の欠陥が見つかったから」とか、でなく、結果をあげないといけないということです。「別の顧客にアプローチしておく」でも、「もっと顧客と会話しておいて予算がズレそうという事前にキャッチして、対策をしておく」でも、なんでもいいのですが。ともかく、「言われたことはやっていたから、私のせいではありません」的な態度では駄目、ということです......猛省中です。


”4という数字に彼がぶつかったと仮定しよう。その4を分析した結果、それは2+2あるいは3+1を表しているのではないことを発見するかもしれない。”(以下略)

会社の数字は足し算や掛け算の組み合わせで出来てますので、もっともっと踏み込んで考えるとそいったものが出てくるということです。当然、会社ではいろんな数字を見ているんですが、やっぱり数字の背後のものを仮定しながら読み解くといったことはほとんど出来ていません... T_T)
 
posted by 山崎 真司 at 01:42| Comment(0) | TrackBack(0) | その他、ビジネス書

2007年10月12日

広告でいちばん大切なこと

クロード・C・ホプキンス著
翔泳社 1800円(税別)
初版: 2006年11月1日

内容:
広告マーケティング21の法則を書いた、クロード・ホプキンスの本で、元々は1926か1927年の古い本となります。基本的には広告マーケティング21の法則と同じような内容ですが、前作が広告の方法についてのポイントを書いた本であるのに対してこちらはどちらかといえば自伝的な内容になります。

クロード・ホプキンスが子供時代から、一生懸命働いて、いかに成功したか、そしてそれぞれの広告について、どのように広告すべきかといったことを述べています。


感想:
前作よりも、自伝的性質が強くなっています。広告についてという点では前作を読むことをオススメします。気になった点としては、

1.ひとつの分野で成功しただけで、どんな分野でも成功でできる気分になる。
2.人間は問題を解決するためには何でもするが、予防のためにはほとんど何もしない。
3.広告における大きな過ちを二つ挙げるなら、それは自慢と利己心である。


1.については、私は無意識的にこう思ってしまいます。もっと謙虚にいろいろ受け止めないといけないのでしょうが、本当にコレが難しいです。うーん。

2.は自分が扱っている製品が予防的なモノが多い(セキュリティ関係とか)ので、売り方をもっと工夫しなければいけないのでしょう。どちらかというと商品の見せ方(パッケージング?)を真剣に考えてマーケティングしないといけないということでしょうか。
3.は反省します。...


 

posted by 山崎 真司 at 14:39| Comment(3) | TrackBack(0) | その他、ビジネス書

2007年10月02日

マイ・アメリカン・ジャーニー ワシントン時代編

コリン・パウエル、ジョゼフ・パーシコ著
角川書店 619円(税別)
初版: 文庫版 2001年3月

内容:
湾岸戦争時に統合参謀本部議長であり、元国務長官であるコリン・パウエルの自伝です。文庫版では3分冊のうち、これは2冊目にあたり、1977年〜1989年までのカーター、レーガン政権での国防長官付副補佐官、軍事補佐官などを行っている間のとなります。ゴルバチョフとのINF交渉などが山場でしょうか?


感想:
ホワイトハウスという世界で最もミスが許されないであろう場所での意思決定についての実話がとても興味深いです。また、実際に冷戦構造→冷戦後の移行を当事者側から見た視点というのも新鮮です。そもそもペレストロイカとは何か、のような本や、その原因について書かれたような本は読んだことがあったのですが、アメリカ側からの視点で書かれた本というのは読んだことがありませんでした。

また、これを読んでいて思ったのは、アメリカのマネジメントの奥深さでしょうか。実際に大企業の社長が補佐官になったり、逆に補佐官が社長になったりという形で、汎用的なマネジメント能力というものがアメリカでは重視されているように感じました。こういうのは日本ではあんまりないように見えます...


 

posted by 山崎 真司 at 00:46| Comment(0) | TrackBack(0) | その他、ビジネス書