2008年09月19日

知りたいことは「面」に聞け!

西村行功著
日本経済新聞出版社 1600円(税別)
初版: 2008年4月

ビジネス書を中心といいながら、最近さっぱりビジネス書を読んでませんでした。というわけで、この本はきっぱりとしたビジネス書です。
しかも、まるまる一冊で一つの概念と、その使い方を説明しています。その概念というのは、面グラフというもので、このURLのグラフを見てもらえるとなんとなく分かると思います。


ポートフォリオマップやSWOT分析のようなツールはよく使うかもしれませんが、この面グラフはそれ以上に応用範囲が広く、かつ使いやすいツールです。わざわざ1冊かけて、面グラフの使い方を述べていますが、だんだんと面グラフの書き方というよりも分析手法の話になっています。

この著者の本は他に何冊か読んだことがあったのですが、こういう背景があったのですか...出来ればこの本を先に出して欲しかったです。シナリオプランニングよりも、よっぽど役に立つ、即効性のあるツールでした。


他人の書評を読んで:

http://ameblo.jp/strategyconsultant/entry-10089579338.html
 
どんな分析でも、そこから生まれる主張が明らかでないと意味がないんだ。

引用の引用なんですが...分析よりも、表現でしょうか...
この本は、面グラフというグラフの書き方を説明していますが、実際には面グラフを書くことを目的として、どう分析するかという本です。


http://blog.livedoor.jp/businesslaw/archives/51525346.html

 
2つの変数の置き方で、表現される面積も大きく変わってくることから、数値データの中に埋もれている見えにくいメッセージを探す発想・分析手法としても使えるのが面白いところ。
 
ということになります。実は、私のページよりも、こちらの方のページをみて、グラフ部分をよくみてください。これで面グラフの半分は理解したと思います。あとは、どういう時に使うかをしっかり考えるだけでもいいかもしれません。
 
 
posted by 山崎 真司 at 22:43| Comment(0) | TrackBack(0) | その他、ビジネス書

2008年07月05日

法人税入門の入門 平成20年版

辻 敢・齋藤 幸司著
税務研究会出版局 1600円(税別)
初版: 2008年5月(ただし、元々は昭和61年1月)

 
以前、兄貴からサラリーマンをするには会計知識が多少は必要ということを言われました。
会社の目的をフリーキャッシュフローを増やすことと仮定すると、会計知識はスコアの見方ということになるでしょうか。例えて言うなら、「会計知識がないと、スコアを見ないでサッカーをやるようなもの」といったところでしょうか?


この本はその名の通り、法人税の入門の入門といったところでしょうか?私がこれまで読んだ本では、法人税についてはほとんど述べられていなかったのでちょうどいいです。

 
こんなあたりが知らなかったことです。
繰延資産・・・支出の効果が1年以上に及ぶもののうち、固定資産の取得価額とならないもの。要は固定資産ではないけど、固定資産的な効果があるもの。例えば商店街のアーケードや事務所を借りる権利金など。
圧縮記帳・・・買い替えを行う時に、取得時の資産額と売却額が違う時に、一時的に圧縮損で記帳して、後に減価償却を行います。
貸倒引当金・・・税法上は引き当てられないと何故か思い込んでいのたですが、可能なんですね...知りませんでした。
欠損金の繰越控除・・・欠損金はその後7年の所得金額で通算すること。これは単年度の大黒字があったとしても、他が赤字ならば法人税は均して計算されるということです。


ううむ、読みやすい本なので、ちょろんと読むだけでもいろいろ分かるものなんですね。もっと早く読めばよかったと思いました。


http://yoha.blog.drecom.jp/archive/438

入門ではなく、入門の入門。本当にわかりやすく重要なことが書いてあります。税務の勉強をする人には簡単すぎる内容でしょうが、経理をやっていてスキルアップを密かに狙っている方や、「将来起業しちゃう?」な方や、知識として法人が納める税金のことを知りたい方にオススメです。
 
中小企業やまた大企業が経営判断を行う時に、法人税を考慮するといったことは一般的に行われていると思います。知識として法人が納める税金のことを知るのは、仕事の上でも投資などの上でもプラスになるんじゃないかな、と思います。
 
posted by 山崎 真司 at 06:06| Comment(2) | TrackBack(0) | その他、ビジネス書

2008年05月18日

コーポレートファイナンスがよ〜くわかる本

岸本義之・松田千恵子著
秀和システム 1600円(税別)
初版: 2007年8月

無借金経営というのは良い経営なんでしょうか?それとも、借金経営の方がいいのでしょうか?


この本は、株式会社の経営において、配当に回す金額はいくらが適切でしょうか?こんな疑問があって読んでみました。

タイトルの”コーポレートファイナンス”には投資判断も範囲に含むと捉えていて、NPV(純現在価値)やDCF(割引キャッシュフロー)による投資判断をキチンとしましょう、ということや、負債の扱いや株式市場の基礎の基礎について述べています。
ちなみにNPVでの投資判断ですが、ある投資に対するリターンが正確に量るのは無理なので、この本にあるような科学的なイメージではないと思います。
そして、私にとってこの本の中心は負債の活用です。有利子負債があることで、株のROE(1株)あたりの利益を増やすことができます。
要は、1万円のお金があったとしてそれを元手にお金を作る能力が、借金する際の利子金額よりも高ければ、負債は多いほうがいいということ。もちろん、優良企業では、このお金を作る能力が、利子金額よりも高い(もし利子金額よりも低いならば、株主は株を買うより銀行に預けるほうがいい=会社の意味がない)ということになります。
また、負債があれば節税効果もあります。実際に、法人税を納めているのは国内では、大企業で1/2、中小企業では1/3だそうです。
こうやって考えると、実は無借金経営がいいと無批判的に思っていたのですが、借金経営の方がいろいろと利があるということですね。
もちろん、あまりに有利子負債が多いと、人はマイナス判断をしますので、実際には多ければいいというわけではないのですが。


他人の感想を読んで:

軽くググっただけでは、他の方の書評が見つかりませんでした。


 

posted by 山崎 真司 at 23:53| Comment(0) | TrackBack(0) | その他、ビジネス書

2008年05月14日

決定で儲かる会社をつくりなさい

小山昇著
河出書房 1300円(税別)
初版: 2007年1月

”決定”で儲かる会社を作ることは可能でしょうか?答えは明確だと思います。
サッカー日本代表も決定力不足に悩まされていますが、会社でも決定力不足に悩まされているのではないでしょうか?


この本は、株式会社武蔵野の社長であり、その筋(?)では有名な小山氏の本です。サブタイトルには”落ちこぼれ企業が「勝ち続ける」ために−”とあります。正直、この本はタイトルやサブタイトルの付け方が秀逸です。決定力不足じゃないサッカーチームなんて世の中に存在しないですし、決定を十分に回している会社もきっとないでしょう。


会社の運営での各種のポイント(銀行対策とか、人事をどうするかとか)が書かれていますが、「正直、これらが出来たところでどうなるのかな」というのが感想です。これらについては、小山氏の天才性のゆえにできるもので、誰にでも真似できるような類のものではないのではないか、と思いました。

ただ、一冊の本を読むことで、小山思想とでも言うべきものの一端に触れることができたということは良かったかな、と思います。
すぐに読めるし、個々の内容は妥当性が高いと思えることばかりですので、一読の価値はあるのかな、と思いました。ただし、タイトル通りの本ではないし、この本にはそのまま適用できるような内容のものはあまり多くないな、と思いました。
ちなみに読んでいて衝撃を受けたのは
優秀な人がいると、人に仕事がついてしまう。これは他の人ではできない仕事ということです。人に仕事をつけるのでなく、(誰にでもできるようにした)仕事に人をつけるということにしないといけない。
というところです。全く逆の発想でした。


他の人の感想を読んで:

http://ameblo.jp/spicysoft/entry-10048426646.html
今までのこの方の本と比べ違和感があるのは、社員や幹部の悪口が多いこと。
小山氏の著書は初めてだったので、これが標準だと思っていたのですが...たしかに、社員や幹部についての言及はちょっと目立つな、とは思いました。
このスタイルの方がリアリティがあっていいな、と思いながら読んでいたのですが。


http://www.web-smile.com/jissenkigyou/archives/001175.php

まずは、決めること。
そこから、方法を考える。


シンプルに考えて、行動したいものです。

む....私はそこまでシンプルに読み取れなかったのですが。たしかにこの本を要約するとここになりますね。OODAループやタイムループ競争戦略といったものもそうですが、”何をする”を考えるのでなく、”どうやって”にリソースを投入しましょう、という考え方の本が多いですね。ドラッカー的思考への反動なのでしょうか?


http://kaikei.livedoor.biz/archives/50901981.html

 わたしは、大企業の社長が書いた経営書や、
 上場企業向けのコンサルタントが書いた本を原則は読みません。
 そういう意味では、MBA絡みも本来、読まないのです。

 なぜなら、自分の勤めている中小企業の実務には、参考にならないからです。
 この辺は、ランチェスターの弱者の戦略が詳しいです。


 逆に、中小企業の社長の本は、大好きです。
 最低でも、二つや、三つは、即、真似できるアイデアがあり、
 たとえなくても、どんな考え方を持っているか、
 日常的になにをしたり、考えているかなど、ヒントになることがたくさんあります。

逆に(?)中小企業の社長の本はあまり読んでいないのですが、これは良い本だなーと思いました。ただ、実際には小山氏の実績というところで割り増して読んでいるのかもしれません。著者によって著作を解釈するのはよくないんでしょうが(←異論がいっぱいありそうですが)...いや、ビジネス書の場合はそもそも例外なんでしょうか?


http://blog.goo.ne.jp/eliesbook/e/efa45135a606926af6f53ee7f0a0cb18

経営者の仕事は数あれど、決定ほど重要なものは存在しない。
本書は、そのことに気づかせてくれると同時に、著者が実際に行っている具体的「決定」の数々から、多くを学ばせてくれます。
経営をしていると、いろいろと迷うことがありますが、そんな気持ちになったときこそ紐解きたい、経営者のための心得書です。


私は経営者じゃないので、この心境はないのですが最後の一文が本質なのでしょうか?具体的にそのままパクれるものは少ないというのが私の解釈なのですが、それでも小山氏の思想に触れられる点がいいと思いました。中小企業の社長さんに読ませて感想を聞いてみたいような本です。


 

posted by 山崎 真司 at 00:32| Comment(0) | TrackBack(0) | その他、ビジネス書

2008年05月08日

アメーバ経営 ひとりひとりの社員が主役

稲盛和夫著
日本経済新聞社 1500円(税別)
初版: 2006年9月

アメーバ経営というのは、アメーバという小さな組織で経営をするという組織論だと思っていました。しかし、この本を読むとなにやら違う印象です。


アメーバ経営とは組織論であり、”部門を小さくして、部門別採算制度”にすることで、各部門のリーダーやメンバーが”自分の”課題として経営を行うことが本質だと思ってました。


しかし、この本を読んで大きく解釈が変わりました。私の解釈によると、アメーバ経営は、組織論でなく、管理会計方式です。

アメーバ経営の本質は
1.部門別採算制度を通して、
2.経営意識を持つ人材の育成ができ、
3.全員参加経営の実現もできる、
管理会計手法ということのようです。


そして、この管理会計手法の効果として、
・部門別採算表(という管理会計情報)をタイムリーに作る
・部門別採算表により、細かい粒度の会計情報を作る
ことができ。その結果、上位マネジメントから正しい(=適切な場所に適切なタイミングで)手当てが出来ることが重要ではないか、という仮説を考えながらこの本を読みました。


また、アメーバ経営が京セラに対して持続的競争優位をもたらしていると仮定すると。何故他社がそれをマネできないのか、という疑問がわいてきます。それについては、この部門別採算制度を行う際に難しい、部門間の調整(例えば、中間生成物を売るアメーバは、完成品を作っているアメーバに対していくらで卸すかという価格を決める問題)を、アメーバの上位の層で判断しなければならず、これは容易ではないように思えました。


アメーバ経営がどの会社に対しても適用できるものかどうか、については分かりませんが、管理会計の方法を見直すことで、企業の競争優位を作るということは再考の余地がある思いました。もちろん、アメーバ経営で使われている部門別採算表というのは、長く発展させてきたものですので、よく出来ているのではないかとは思いますが。


他の人の感想を読んで:
http://d.hatena.ne.jp/sen-u/20070505/p1

ウチの会社でもやってみることにする。そして、「営業と製造がともに発展するもの」という考え方を取り入れることを検討してみる。
なるほど、「営業と製造がともに発展するもの」というところをポイントで読んだのですか。ソフトウェア開発で、プロジェクトごとに採算表を作るというのはまぁありがちですが。たしかにタイムリーにこれがあると、いいですね。「営業と製造」というよりも、製造部門ではコスト感覚が甘い人も多いので、使えそうです。いや、うちの会社では開発がありませんが...


http://ftopapa.blog.ocn.ne.jp/dokusyo/2006/12/post_222f.html

明日からでも取り組んでみたいのであるが、自分でどう組み立てるのかがポイントになる。
え”ーーーー、明日から取り組めるのでしょうか...あ、でも考えていても仕方ないので、スモールスタートでやっちゃうというのは正しい手法でしょうが...


http://yasu-raku5.jugem.jp/?eid=1187

しかし、その当たり前のことを忠実にできるからこそ企業の成功は起こるわけだと思います。理想論的なアメーバ経営を実現できれば企業は成功するが、それが非常に難しいことである。だからこそ、この経営方法を書籍で発表できるんでしょう。
実はこの本を読みながら、当たり前のこととは思いませんでした。たしかに、完全にこの通りにいくのは理想論とは思いますが...
アメーバ経営のうち、そこに含まれている競争優位の本質がどこかを考えながら読んでいたのですが。結局は、試してみないとそれが分からない(そしてそれは実際は不可能)ということに苛まれながら読んだりしてたのです。
一番ありそうなのは、過去については、上記のタイムリーな細かい粒度の管理会計情報によるマネジメント、とは思っているのですが。


 

posted by 山崎 真司 at 00:56| Comment(0) | TrackBack(0) | その他、ビジネス書

2008年04月26日

米軍式意思決定の技術

中村好寿著
東洋経済新報社 1800円(税別)
初版:2006年6月

元戦闘機乗りのジョン・ボイド氏が主張する”OODAループ意思決定”法の解説本です。
OODAというのは、行動を決める際に

Observation 観察 1つを取る
Orient 判断 深く考える(行動した際のイメージをする)
Direct 決定 決める
Act 行動 動く

という手順を行います。通常の意思決定方法が、Observationの前に複数の選択肢があり、そのうちベストなものを選び出すという手順があるのですが、このOODAループでは最初の選択肢の決定が直感となっており、その分だけより良い実行方法についてより深く考えことを重視しています。
この背景としてはボイド氏は意思決定のスピードを高めることで、奇襲やより機動的な攻撃をしかけられるということとなっています。このあたりはクラウゼヴィッツが基本的に奇襲は有効でないと考えているのに対して、むしろ兵は詭道なりといった孫子や、総力戦でなく機動戦で相手の戦意を奪おうとしたリデルハートの影響を受けているのでしょうか?
さて、この本のサブタイトルにタイトル”ビジネスに活かす!”とありますが、このような思考スタイルは、会議や交渉事には使えます。要は”選択肢の絶対的な正しさじゃなくて、手段にこだわる”といったところでしょうか?思考時間に制限がある場合は、普段からこのように行っている人もいると思いますが、それを形式化しているところがポイントでしょうか。


他人の書評を読んで:

http://blogs.itmedia.co.jp/tsuruta/2006/12/post_5afd.html
ごめんなさい、こちらのページは書評ではないです。この本と内田 和成氏の”仮説思考 BCG流 問題発見・解決の発想法”を合わせてスピードを上げることを述べています。
仮説を活用して様々な検討を行うことは、課題解決、問題の明確化、戦略の立案など、プラニングだけでなく様々な局面での思考のスピードを上げることができます。
とありますが、課題解決や問題の明確化にOODAを使うというのはあると思いますが、戦略の立案ではあまりOODAループが重要ではないと考えていました。実際のところはどうなんでしょうか?
たしかに実社会では、ある基準の下に最適な選択肢というものが本当に最適なのかというとそうでもないことが多いです。それならば、OODAループを使うという考え方もあります。
一方でいわゆる”議論を尽くす”ことの方が戦略の立案では大事じゃないかな、と考えるのですが。そもそも、どのような戦略を考えるのか、といったことを明確にしないとどちらがいいとは言えないですね。


 

posted by 山崎 真司 at 07:23| Comment(0) | TrackBack(0) | その他、ビジネス書

2008年04月02日

行動経済学 経済は「感情」で動いている

友野 典男著
光文社新書 950円(税別)
初版:2006年5月


内容:
行動経済学という心理学を経済学に応用した分野の入門書です。行動経済学についての一般的な説明と、著者の友野氏が明治大学の教授ということもあり、氏の(心理学的な)実験的な結果でその解説を補足しています。

ちなみに行動経済学というのは、従来の経済学は、各人が理想的な行動を取るという仮定の下で理論を組み立てているのに対して、行動経済学は理想的ではない行動というところに目を向けたものです。


感想:
ゲームの理論、フレーミング理論や、人間の認知プロセスなどどこかで読んだことが述べられていますが、本書の中心になる部分はプロスペクト理論となります。

このプロスペクト理論ですが、ポイントとしては
・低い確率のものを過大評価する
・高い確率のものを過小評価する
・事前確率を無視しがち

といったところでしょうか。また、確実性が高いことや、自分が持っているものにより高い価値を持つといった

他人の書評を読んで: 
http://link-kobo.no-blog.jp/research/2007/01/post_f78d.html

今の時点でも、行動経済学は体系化はされていないので、やはり、実験やそこからのモデル化を並べざるを得ず、そうなると、時間を経て様々な検証やモデル化が行われた故に、実験→モデル化→反論や反証実験→モデル化→整理といったような構成になってしまい、まとまり感が得られません。
(省略)
とはいえ、新書で、これだけの内容を書かれたことには敬意を表します。本来なら、単行本でもいいのではと思うくらいです。

この本がトピックを網羅的に説明していて、まとまり感がないのはまったく同感です。これは逆に、各トピックに分かれていて読みやすいとも取れますが...以前読んだ、行動ファイナンス理論の本も全く同じ感想を持ちましたが...


http://gitanez.seesaa.net/article/20185398.html

しかし、同時にヒューリスティクスとしての常識が役に立つのは、その情報が有効となる環境が前提となるのも確かなのでしょう。つまり、環境が変われば「常識」は役に立たない。そして、状況が異なる環境はいくらでもあって、そのためにマーケティングが潜在的に特定の常識を前提としていた場合、環境の読み違いによって、展開したマーケティング施策がうまくいかないこともあるわけです。
実は行動経済学という本を読んだ上で、どこで活かすかということが問題になるかと思いました。自分の受ける印象には様々なバイアスがかかっているということを認識することはいいのですが、この知識をどこに使うかはHIROKI tanahashiさんがおっしゃるように、難しそうです。


 

posted by 山崎 真司 at 00:30| Comment(0) | TrackBack(0) | その他、ビジネス書

2008年02月24日

景気変動と経済政策がよ〜くわかる本

山澤 成康著
秀和システム 1500円(税別)
初版: 2006年10月

内容:
サブタイトルが”景況感を磨く経済・金融入門講座”となっています。章立てとしては

第1章 なぜ景気が動くのか
第2章 景気を見るための指標
第3章 財政政策
第4章 金融政策
第5章 これからの景気を考える

となっており、それぞれの章ごとにトピックが10〜20くらいのトピックが取り上げられており、各トピックは2ページで解説されています。経済について言葉は聴いたことあるけど意味は良く分からないといった人が、概要をつかむといった本といったところでしょうか(そのまま?)。


感想:
タイトルに魅かれて読んでみたのですが..若干初歩的な内容でした。もうすこし、景気変動について突っ込んで書かれていると期待していたのですが...GDPやDIといった言葉から勉強していく人にはいいのかもしれません。

といっても、もちろん、いろいろ知らないこともありましたが...まず読んでて初めて知ったのは「ハイパワードマネー」という言葉。これはマネタリーベースのことなんですね...この言い回しは知りませんでした。
あと、景気刺激策の公共投資について。減税と違って、公共投資は直接GDPに影響と与える(そして二次的効果がある)というのはどこかで聞いたことがあった気がしてましたが、ちゃんと認識したのははじめてです。ただ、この本ではツッコミが甘いので(あたりまえ?)、このテーマについてはまたどこかで調べないと詳細が分かりませんでした。
あと読みながら、やっぱり日銀短観くらいは目を通さなきゃ駄目なのかなぁ、とか思いはじめました...といっても経済の分野は得意じゃないので、読んでもちゃんと読み取れるか不安...


他人の書評を読んで:
みつかりませんでした。最近、他の方が書評を書かないような本(古かったり、初歩的だったり)といった本をよく読んでる気がします...

posted by 山崎 真司 at 21:55| Comment(0) | TrackBack(0) | その他、ビジネス書

2008年02月09日

3時間でつくる技能伝承マニュアル

森 和夫・森 雅夫著
JIPMソリューション
初版: 2007年11月

内容:
工場などでの技能マニュアルを簡単に分かりやすく作りましょうという本です。作業マニュアルをWebカメラとパワーポイントを使って、写真や時には動画を使って作りましょう、というススメとなります。


感想:
3時間で作れるというタイトル通り、3時間で作れそうです。そして、このマニュアルを読むのも30分くらいです:-)
実際に工場で働いたことも本物の工場の手順書も知らないのですが、たしかにこの本で書かれているような作業手順書を(工場管理のような雑誌で)よく見ます。

この本はWebカメラを使って、写真をベースに分かりやすくパワーポイントを使えば、分かりやすい作業マニュアルが作れますよ、という啓蒙書となっています。一度、このパワーポイントベースの作業マニュアルさえ見てしまえば、すぐ作れるといった内容ですが、それを思いつかない人向けの本ということで。
なんとなく、プレゼン技法のひとつの高橋メソッドを思い出しました。


他人の書評を読んで:
見つかりませんでした。まぁ、書評を書くようなものじゃないということでしょうか..

 
posted by 山崎 真司 at 18:28| Comment(0) | TrackBack(0) | その他、ビジネス書

2008年02月05日

最強のファイナンス理論

真壁 昭夫著
講談社現代新書
初版: 2003年2月

内容:
”行動ファイナンス理論”と呼ばれる、心理学の成果を経済学に応用したファイナンス理論の入門書です。

・古典的な”効率的市場仮説”の限界と、”行動ファイナンス理論”について。
・「人間は合理的な判断するわけではない」ということを分析し、「利益を得る時はリスク回避的で、損失を回避する際にはリスクを好む」というような、ノーベル経済学賞を受賞したカーネマン教授の提唱する”プロスペクト理論”について。
・アノマリ(例外)を使用した株式投資の戦略。
といったことを述べています。


感想:
”行動ファイナンス理論”というのは概要は聞いたことあったのですが、少しイメージがクリアになりました。

読んでて分かったことは
・従来の経済学は、原則から現象を説明していたが、行動ファイナンス理論では現象から原則を探り出している(←ただし、これは行動ファイナンス理論についての本の記述なので、たぶん言いすぎ)
・自分自身が様々なところで、心理的なバイアスがかかっている。

といったところでしょうか。心理学というのはこれまであまり興味がない分野だったのですが、自分にかかっている心理バイアスなどを考えると、少し興味が出てきました。


他人の書評を読んで:

http://vivabooks.blog68.fc2.com/blog-entry-17.html
筆者は投資を実践するように進めていますが、マネーマーケットに関係なく心理学の本として読んでもおもしろい一冊で、お薦めできますが、“最強のファイナンス理論”という題名はかなりずれがあるかなと(笑)…。
この方の書評では『天才数学者、株にハマる』についても書いており(私も既読です)、この感想も同じです。つまりは、(著者の意図に反してか?)どちらかというと経済学というよりも心理学に興味が出てしまった、と。


http://quai62.blog15.fc2.com/blog-entry-172.html

今著者名をチェックしてて気付いたんですが、真壁昭夫氏は私がずっと読んでたML(JMM)の月曜版『村上龍、金融経済の専門家たちに聞く』の回答者の一人だったんです。この本買うときには全然気付いてませんでした。"JMM"は最近時間がなくてちゃんと読んでなかったんですが、時間を作ってチェックしてみようと思います。
ごめんなさい。この方は書評があっさりしてたのですが、下の部分でひっかかりました。とりあえず、JMMというのを登録してみます:-)
 


 

posted by 山崎 真司 at 22:03| Comment(0) | TrackBack(0) | その他、ビジネス書

世界を席巻するイスラム金融

糠谷 英輝著
かんき出版
初版: 2007年12月

内容:
イスラム金融についての概要を述べてます。イスラム金融の基本スキームである
・ムラーバハ (利子相当のマージンを上乗せして販売する)
・イジャーラ (リース料を受け取る)
・ムダーラバ (信託利益を分配する)
・ムシャーラカ (共同出資を行う)
の説明やスクーク(イスラム債権)の説明など、イスラム金融といわれるもの全般を概説しています。


感想:
なんとなく最近、言葉を耳にするイスラム金融についての入門書が出ていたので買ってみました。ちなみに、私がイスラム金融と聞いて知っていることは、「イスラム教では利子を受け取るのは禁止」、「これからしばらくはオイルマネーが世界の金融事情に強い影響を与える(であろう)」といった程度です。

ちなみにイスラム金融で一番気になっていたのは利子がないのに、どうやって金融というのが成立するのだろうか、ということでしたが、実際には上に書いたようにムラーバハのような回避手段があって、それを使うことになります。
ただし、これらの回避手段についても、教義にあっているかの判断があり(シャリーア適格かどうかというのを、宗教の専門家が判断する)、国ごとに使用できる手段が違います。

ちなみに読んでて衝撃を受けたのは
・地域別のムスリム人口の分布を見ると、アジア地域が8億5200万人で最多。世界最大のムスリム人口を抱えるのはインドネシアの1億9000万人ということ。
・イスラム教での”利子の禁止”は、信徒の資産を積極的に運用させることで、経済をより発展させるためではないか、という考え方。
・手数料収入がないため、代替手段を使うことになりますが、これが二重課税になってしまったり、一般的に銀行の業務範囲外となる業務が必要だったりと、多くの国の銀行法や税法では問題になってしまうことがあること。
といったことです。

イスラム金融についての本は他に読んでませんので比較できませんが、非常に分かりやすい本でした。


他人の書評を読んで:

http://ufit.blog3.fc2.com/blog-entry-426.html
こちらの方とほとんど同じような読みでした。逆に言えば、この本が読みやすい本ということでしょうか。


 

posted by 山崎 真司 at 20:10| Comment(0) | TrackBack(0) | その他、ビジネス書

2008年01月19日

汗出せ、知恵出せ、もっと働け!

丹羽 宇一朗著
文藝春秋 1238円(税別)
初版:2007年11月

内容:
伊藤忠商事の会長で、名古屋人で読書家として知られる丹羽宇一朗氏の講演集です。全11章からなりますが、11章というよりは、11回分の講演録です。


感想:
タイトルがキャッチーになっていますが、いわゆるタイトル通りの精神論でなく、丹羽氏らしく理論をベースに実際を説明しているといった話です。この本はスルーしていたのですが、丹羽氏のプロフィールに自分との関係を感じずにいられずに思わず読んでしまいました。

非常に読みやすい一冊です。読書家として知られる丹羽氏らしく知的な講演といった感じでしょうか。基本的には歴史や現在の社会の傾向をベースに、現在を分析して、行動について意見を述べています。率直な感想としては非常にドラッカーっぽさを感じる一冊でした。


内容としては、それぞれ対象が違う11回の講演会ということで別々の話をしていますが、それぞれの中でいくつか共通的な話題があります。

・日本の人口動態の話
これまで増えてきたものが、減っていく中で経済も縮小していく方向

・日本の資源の話
資源がない国であることを自覚すべき。

・財政赤字
財政赤字がどんどん増えている。これを減らす方向にしないと次世代に借金を残すことになります。

 
他人の書評を読んで:

http://blog.goo.ne.jp/eliesbook/e/74e37380fb61b3f4a7da6580f3b2923c
このメルマガは長らく愛読しております。非常に面白いです。

さて、この本への書評のうち思った部分ですが

>個人的には、3つの質問「君はアリになれるか」「君はトンボにな
>れるか」「君は人間になれるか」、そして国を治める三つの要素が
>心に響きました。

たしかにここは気になりました....が、忘れてました。現在は「アリ」の力を持ってる人間が少ない気がします(というか自分?)。コツコツと物事を進めていくのが苦手なので、アリの心を持ってコツコツと生きていきたいですね。


http://tseffort.livedoor.biz/archives/50467249.html

>そんな中で勝っていけるのは「人と技術」のみだと。
>そこにお金を投じていく必要があるのに、
>国は教師の給料をケチっている。それは望ましくない。

>ということ。
>おっしゃるとおりで、教育界に適切な競争原理が働き、
>相応の報酬を与えるようになれば国は良くなる気がします。

世界のことも大事ですが、日本のことを考えないといけないのは確かです。私の信念としては技術立国しかないと思ってます。しかし、サービス立国にしろ、観光立国にしろ資源は人しかいません。
よく言われていることですが、そのベースとしても社会的に大きく教育にコストをかけるという方向は大事ですね。
紙束を敷き詰めて作ると言われている高速道路を作るよりは、教育にお金をかけるようにして欲しいと切に願います。結局、これも世代間で、後ろの世代に借金を送ってるだけということですから。借金(高速道路のコスト)でなくて、ギフト(教育)を後ろの世代に送りたいですよね。


 

posted by 山崎 真司 at 10:16| Comment(0) | TrackBack(1) | その他、ビジネス書

2007年12月02日

P.F.ドラッカー経営論

ピーター F.ドラッカー著
ダイアモンド社 8000円(税別)
初版: 2006年9月

内容:
ピーター・ドラッカー氏がHBR(Harvard Business Review)に投稿した論文を集めたものです。全ての記事は日本語版HBR(DIAMONDハーバード・ビジネス・レビュー、昔はダイアモンド・ハーバード・ビジネス)に掲載されていたものです。既読の記事がいくつかあったので、既刊の単行本に載っているものもあったかもしれません。

タイトルはドラッカー経営論となっていますが、このタイトルは売れるためにつけたであろうもので実際には経営論に限っておらず、他の単行本に未掲載のものを集めてみたといった所でしょうか。
内容は基本的には古い順に記事が並んでいて、1950年代から始まっています。


感想:
まずこの本は見た瞬間から厚いです。780ページくらいあります。私は自転車で本を持っていって喫茶店とかで読むことが多いのですが、この本は諦めました...というわけで、買ってから1年近く放置してました。

内容はドラッカーの他の著書と同様にいろいろ考えさせられることが多かったです。また、内容については各論文ごとにテーマがバラバラですので、統一した内容といったものはないです。
個人的には1950年代、1960年代の記事というのが楽しかったですが、どれもHBRで読んだ記憶が...といった感じでしたが。
8000円と少しお高いのですが、内容を考えたらとても安いと思いました。電車で読むとかは出来なさそうですが...
 
 
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2007年11月12日

決定学の法則

畑村 洋太郎著
文藝春秋 1333円(税別)
初版: 2004年3月

内容:
”失敗学”の畑村氏が決定というものを科学的・構造的に捉えようという内容です。
”失敗学”と同様に多面的に、”決定”というものを分析しています。

また、決定についての分析として、吉野家の牛丼の値下げ(400円→280円)を分析しています。この分析は、本から吉野家での値下げを、出版されている本からどのように決定したのかを分析・推測して、実際にインタビューして検証するということをしています。


感想:
先日読んだ、失敗学実践講義のように”失敗学”的なベースはありますが、全く別のものとして読めます。

まず、本書で一番の軸は吉野家の値下げの決定ですが、これを決定という視点から分析しているのは新鮮でした。これまで、同様な過去の決定を別の人が解説するということは見たことがあったのですが、外部の情報だけで判断して、本人に検証するというのは新らしかったです。


あと気になったのは以下の引用です。

やらなくてはいけないことをやらないのは、”面倒臭い”という心理ポテンシャルです。ところが世の中には面倒臭いと思わずに動ける人がいます。彼らは心理ポテンシャルの山が低いか、心理ポテンシャルの山自体を失くしているから、思考によるエネルギー消費なしに簡単に次のステップにいけるのです。
 
また、決定の際に事前に行うものとして、思考平面図というものを解説しています。これは何かを決定や計画する時に、その構成要素を全部書き出して構造化するというもの。書き出すことがポイントです。人間はズルして、頭の中ですませようとしますが、これを書き出すことが抜けが防げますし(←たいがい何か抜けてる)、また新しい視点を思いつくこともできます。
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2007年11月08日

流通王 中内功とは何者だったのか

大塚 英樹著
講談社 1800円(税別)
初版: 2007年8月

内容:
ちなみに中内功の功は本当は「エ刀」と書きます。初めて知りました。常用の字ではないので、ここでは中内功と書きます。

中内功の伝記といったところです。中内功の生い立ちから、ダイエーの前身「主婦の店ダイエー薬局」を開いて、そしてダイエーを大きくしていき、そして干されるまでが書かれています。
また、全てにおいて大塚氏の視点として、常に中内功が「経営者」でなく「事業家」であるということと、中内功の思想である「流通革命」について触れられています。


感想:
「普通の主婦の人にもっと安い値段で、もっとたくさんのものを届けたい」
という思いで中内功が作ったダイエーについての話です。

基本的には親中内的な視点である大塚氏が書いた本です。中内功が「経営者」でなく「事業家」であるというのも斬新です。つまり市場を作っているということでしょうか?序章にある大塚氏の文章を引用すると
私は、経営者や実業家の価値は、「いかに社会に新しい価値を創造するかで決まる」と考えている。
となります。
また、中内功の言葉として
「商人と商売人の違いはなにか。商売人というのは、どうすればうまいことやって儲けられるかを絶えず考えている。一方、商人は、どうすれば今の環境を変えながら新しいものを提案して儲かるようになるかを考えている。それが商人なんだ」
ということです。このように、この本は、中内功の事業家論を軸にしています。
これまでよく知らなかったのですが、ダイエーはKマートやシアーズのようなナショナルチェーンのシステムを、国内に持ち込んだだけかと思ってたのですが...そんなことはなかったのですね。さすがに奥が深いです。この手の本はひさびさに読んだのですが、引き込まれてあっという間に読んでしまいました。
 
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2007年10月31日

短期間で組織が変わる行動科学マネジメント

石田 淳著
ダイアモンド社 1600円(税別)
初版: 2007年9月

内容:
行動分析というトピックを解説した本です。高いパフォーマンスを得るために行動を分析して、ポイントとなる行動を行うようにするための方法について記述しています。

基本的なコンセプトとしては、
・ポイントとなる行動を分析する
・行動に対して、適切なタイミングで適切なフィードバックを行う
ということを通じて、行動を変化させることで、より良い結果を得ましょう、といったものです。


感想:
この本も表紙買いです。この本も帯が長い本でした(表紙の7割くらいが帯)。また、タイトルや装丁から、もうちょっと軽い出版社の本かと思ったら、ダイアモンド社だったのですね。内容はかなり面白く、参考になりました。

基本的には
・結果でなくて、行動にフォーカスする。
・フィードバックループを短くする。

ということが述べてあり、これらはある意味当然のことですが、行動主義をベースにしているということもあり、随所にその理由や背景が述べられており、スッキリ感があります。
まあ、フィードバックの仕方や、フィードバックの種類についても分析していて、フィードバックについても分かりやすく書いてあります。また、この本の一番のウリについては本書でも述べられているように、他のマネジメント手法にアドオンできる(組織論のように現状に手をいれる必要がない)ところでしょうか。
仕事のみでなく、モチベーターや教える人にも役に立つ一冊です。イチオシ。
 
posted by 山崎 真司 at 19:06| Comment(0) | TrackBack(0) | その他、ビジネス書

2007年10月14日

プロフェッショナル・マネージャー

ハロルド・ジェニーン、アルヴィン・モスコー著
プレジデント社 1333円(税別)
初版: 2004年5月(改装版)

内容:
「58四半期連続増益の男」元ITTの社長兼CEOハロルド・ジェニーンの経営論です。中小企業でも58四半期というのは尋常じゃないのですが、ITTは世界で10本の指に入る企業群(コングロマリット)でしたので、その結果は半端ではないでしょう。
内容ですが経営者がどうあるべきか、経営とはどういうことか、マネージャーの役割とは何かということを述べています。ミドル・マネージャー向きっぽいタイトルですが、実際には経営トップがどうあるべきか、といった本です。元々は1984年に出版された本です。


感想:
数回読んでたのですが、久々に読み直しです。以前は本に線を引いたり、書き込むという習慣がなかったので記憶(と読書ノート)が頼りだったのですが、今回からは直接書き込みです。

ちなみにこの本はマネージメントをすることに興味を持った人に超オススメの一冊となっております。もちろん、私は実践できていないことだらけなのですが...
気になったポイントを何点か挙げると


”人びとが意思決定を誤るのは、その決定が、入手した事実についての不適切な知識に基づいたものである場合が最も多い。”

事実の例とて文中に挙げられているものは以下の4点。ただし、これが全てとは書いていません。

”表面的な事実(一見事実とみえる事柄)”
”仮定的事実(事実と見なされていること)”
”報告された事実(事実として報告されたこと)”
”希望的事実(願わくば事実であってほしい事柄)”

たしかに、仕事の上で他者からもたらされた”報告された事実”や”希望的事実”といったものを、そのまま事実として誰かに伝えてしまうことがあります。これ自体はまだいいのですが(例えばお客さんに「**と言ってましたが、どうでしょうか?」なんていえない)、報告する際に頭にちょっとひかっかった事実を、詳細な分析するのが面倒でそのままスルーしてしまうといったことはしばしばやちゃっています。


”「経営者は経営しなくてはならぬ」とは、そうした結果を挙げなくてはならぬということだ。”

これは、どんなことをしても結果を挙げないといけないということです。つまり、「客の予算が来年度にずれたから」とか、「製品の欠陥が見つかったから」とか、でなく、結果をあげないといけないということです。「別の顧客にアプローチしておく」でも、「もっと顧客と会話しておいて予算がズレそうという事前にキャッチして、対策をしておく」でも、なんでもいいのですが。ともかく、「言われたことはやっていたから、私のせいではありません」的な態度では駄目、ということです......猛省中です。


”4という数字に彼がぶつかったと仮定しよう。その4を分析した結果、それは2+2あるいは3+1を表しているのではないことを発見するかもしれない。”(以下略)

会社の数字は足し算や掛け算の組み合わせで出来てますので、もっともっと踏み込んで考えるとそいったものが出てくるということです。当然、会社ではいろんな数字を見ているんですが、やっぱり数字の背後のものを仮定しながら読み解くといったことはほとんど出来ていません... T_T)
 
posted by 山崎 真司 at 01:42| Comment(0) | TrackBack(0) | その他、ビジネス書

2007年10月12日

広告でいちばん大切なこと

クロード・C・ホプキンス著
翔泳社 1800円(税別)
初版: 2006年11月1日

内容:
広告マーケティング21の法則を書いた、クロード・ホプキンスの本で、元々は1926か1927年の古い本となります。基本的には広告マーケティング21の法則と同じような内容ですが、前作が広告の方法についてのポイントを書いた本であるのに対してこちらはどちらかといえば自伝的な内容になります。

クロード・ホプキンスが子供時代から、一生懸命働いて、いかに成功したか、そしてそれぞれの広告について、どのように広告すべきかといったことを述べています。


感想:
前作よりも、自伝的性質が強くなっています。広告についてという点では前作を読むことをオススメします。気になった点としては、

1.ひとつの分野で成功しただけで、どんな分野でも成功でできる気分になる。
2.人間は問題を解決するためには何でもするが、予防のためにはほとんど何もしない。
3.広告における大きな過ちを二つ挙げるなら、それは自慢と利己心である。


1.については、私は無意識的にこう思ってしまいます。もっと謙虚にいろいろ受け止めないといけないのでしょうが、本当にコレが難しいです。うーん。

2.は自分が扱っている製品が予防的なモノが多い(セキュリティ関係とか)ので、売り方をもっと工夫しなければいけないのでしょう。どちらかというと商品の見せ方(パッケージング?)を真剣に考えてマーケティングしないといけないということでしょうか。
3.は反省します。...


 

posted by 山崎 真司 at 14:39| Comment(3) | TrackBack(0) | その他、ビジネス書

2007年10月02日

マイ・アメリカン・ジャーニー ワシントン時代編

コリン・パウエル、ジョゼフ・パーシコ著
角川書店 619円(税別)
初版: 文庫版 2001年3月

内容:
湾岸戦争時に統合参謀本部議長であり、元国務長官であるコリン・パウエルの自伝です。文庫版では3分冊のうち、これは2冊目にあたり、1977年〜1989年までのカーター、レーガン政権での国防長官付副補佐官、軍事補佐官などを行っている間のとなります。ゴルバチョフとのINF交渉などが山場でしょうか?


感想:
ホワイトハウスという世界で最もミスが許されないであろう場所での意思決定についての実話がとても興味深いです。また、実際に冷戦構造→冷戦後の移行を当事者側から見た視点というのも新鮮です。そもそもペレストロイカとは何か、のような本や、その原因について書かれたような本は読んだことがあったのですが、アメリカ側からの視点で書かれた本というのは読んだことがありませんでした。

また、これを読んでいて思ったのは、アメリカのマネジメントの奥深さでしょうか。実際に大企業の社長が補佐官になったり、逆に補佐官が社長になったりという形で、汎用的なマネジメント能力というものがアメリカでは重視されているように感じました。こういうのは日本ではあんまりないように見えます...


 

posted by 山崎 真司 at 00:46| Comment(0) | TrackBack(0) | その他、ビジネス書

2007年09月07日

経営パワーの危機


三枝 匡著
日本経済出版社 文庫版743円(税別)
初版: 文庫版2003年3月1日

内容:
元々は1994年9月に初版の本です。「戦略プロフェッショナル」「V字回復の経営」と同様に、不振の事業部や会社を再生させるというターンアラウンドスペシャリストとして活躍されている三枝氏の実話ベースの小説です。

巨大企業が買収した、とある会社を、立て直すという実話ベースの話です。この本では、売り上げが数億程度のメーカーを立て直していくというストーリーです。

感想:
ベースとしてある思想は、他の二作と同様で、「小さくてもいいから、社長(というか全ての責任を負う人)をさせないと、成長しない」ということがベースとなっています。

ストーリーも基本的にはどうやって立て直して、会社を成長させたか、のドラマですから、他の二作と同じようなストーリーです。また、戦略も基本的にはマトリックスを使った分析をベースとしたシンプルなものですが、十分な説得力があります。
他の本でも述べられていますが、ストーリーを創ってそのストーリーを語らなければならない、という点は、少なくとも大企業において「ストーリーをこれまで聞いたことがない」という経験を...思い出しました。
昔のことですが、ある会社で、なんとか計画とか言ってV字回復みたいなグラフを見たのですが、落とし込みが事業部レベルの売り上げと利益のみ....じゃあ、それぞれの事業部で何やるのかっていうと見た記憶がないです。え?そんなのは、上で数値目標だけ決めておいて、それをMBOの目標として、あとは「それを考えるのがお前の仕事だろ」....(←昔の上司の口癖。実はこの口癖は大好きなんですが)
そんな某社も株価は当時(バブル後入社です)の1/4位に...
また、他の2冊でも繰り返し書かれていたことですが読み取れなかったこととして、何をするかを明確に具体的にするのが戦略ということでしょうか。今の会社だと、やれることも、やり方もなんでもアリなのですが、結局その方式だと、「それを考えるのがお前の仕事だろ」式になって、結局「ネジを締める」程度しか管理方法がなくなってしまう気がしてきました...難しい。
 
posted by 山崎 真司 at 08:29| Comment(0) | TrackBack(0) | その他、ビジネス書

2007年09月03日

戦略プロフェッショナル

三枝 匡著
日本経済出版社 文庫版648円(税別)
初版: 文庫版2002年9月1日

内容:
元々は1991年3月初版の本です。「V字回復の経営」と同様に、不振の事業部や会社を再生させるというターンアラウンドスペシャリストとして活躍されている三枝氏の実話ベースの小説です。

停滞している会社(基本的には販社というか商社)のある事業部でどのようにシェアを奪うかという実話ベースの小説です。やはり、小説と言いながら、要所々々で駄目な症状と改革時のポイントが明記してあり、また章ごとに章のまとめが入っています。この本では、海外メーカーから輸入している商品を如何に拡販するかという、営業ベースの拡販戦略を述べています。


感想:
「V字回復の経営」でも、読みながらダメージを食らっていたのですが、この本も同様です。しかも、業態的にうちの会社に近いので、より親近感を持ちながら(つまりハマりながら)読むことが出来ました。

戦略的にはマトリックスの分析というテクニックなのですが、「ものすごく単純なセオリーに、ずっとこだわり続けるところが彼の特徴です」、というように確かにコンセプトは単純でも*使える*武器と思いました。
 
むしろここでは戦略はシンプルでいいので、むしろ如何に確実に実行するかという点がポイントとなっています。
 

つまりポイントは
・いかに
・確実に

の2点ということですよね。
 
また、マトリックスというのは優先順位をつけるために使用するというのは認識していたのですが、この文中では「やらないこと」を明確にするために分析していました。ここが新鮮でした。
もちろん、優先度=やらないこと、というのはなんとなく理解はしていたのですが。最近は、「優先度=S、以外はやらない」といったほどしっかりとは優先度を守っていませんでしたし...ムム。いわゆる「ベストの敵はベター」ってやつですね。
会社内では、ベターなこともやらせようとする圧力がいろいろありますし。
 
あ、ちなみにタイトルは「戦略プロフェッショナル」とありますが、ちょっとタイトルと内容は違うかな、という印象です。いや、もちろん戦略プロフェッショナルなのですが、戦略を、いかに、確実に、実行するか、といった小説です。
posted by 山崎 真司 at 23:34| Comment(0) | TrackBack(0) | その他、ビジネス書

V字回復の経営

三枝 匡著
日本経済出版社 文庫版800円(税別)
初版: 文庫版2006年4月1日

内容:
元々は2001年9月初版の本です。不振の事業部や会社を再生させるというターンアラウンドスペシャリストとして活躍されている三枝氏の実話ベースの小説です。

不振な事業部を立て直すまでを、現状把握→戦略立案→実行 というある意味当たり前の方向で書き進めています。小説と言いながら、要所々々で駄目な症状と改革時のポイントが明記してあり、また章ごとに章のまとめが入っています。三枝氏は他にも本を書いていますが、この本は事業部ということで、開発→生産→営業、という大きく3つの機能を持った事業部について書いてます。


感想:
三枝氏の記事は雑誌で読んだことあったのですが...あんまし覚えてませんでした。経歴的にはボストンコンサルティンググループの国内での初現地採用の方で(←微妙な言い回しですね...)、それからアレコレという経歴です(詳しくはググってください)。

ボストンコンサルティンググループといえば、有名なプロダクトポートフォリオなどのマトリックスを使った分析というイメージがありますが...この本もそういう部分はありますが、それよりも実際の経験上からというポイントが参考になります.........


.
.
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が、この本については、ポイントを参考にする云々より、会社や仕事上の停滞や駄目な症状が心に染みます。昔の会社のことや、今の自分の仕事や会社の駄目さ加減が頭でガンガン鳴り響きます。いやっ、いかにヌルいことしてるのか...と。反省しきりです。現実の直視から始めないといけませんよね...やはり、読書タイムだけでなく、思索タイムというのももうちょっと本格的に作らないといけないですよね。会社では考え事できないし、仕事のことを(戦術レベルの課題でなく)考えたりあんまりしてませんし。


あ、一応、小説という形態ですので...こんな感想で。

 
posted by 山崎 真司 at 23:30| Comment(0) | TrackBack(0) | その他、ビジネス書

2007年09月02日

広告マーケティング21の法則

クロード・C・ホプキンス著
翔泳社 1600円(税別)
初版: 2006年11月1日

内容:
元々は、1923年発行の本で、「ある広告人の告白」よりも一回り(約40年)古い本となります。内容は広告をする上で考えるべきことを21項目それぞれ簡潔に述べているという形になります。

さすがに古い本なので、CMについての記述がなかったり、カラー広告などのコスト構造が現在と違ったり、いくつか現在には合わないところがありますが、根底としては以下の2点が軸にあります。

1.広告はセールスマンである。
2.広告は科学的に行い、実証しなければならない。

21項目のほぼ全てにこの2つが軸に書かれています。


感想:
1については、「広告を売るためのもので、売ることが目的」ということです。現在では、ブランド力を維持するために使われることも多いのですが、直感的には「正しい言説」です。現在はあまり使われていないかもしれませんが、たしかにクーポンのメリットというのは大きいですねぇ。大きなチェーンや全国規模のブランドならば、広告の違いと売り上げの違いを統計的に有意に調査できますが、小さなブランドやお店ではクーポンといった仕組みはかなり有効そうです。

2.についてはキー付き広告(クーポンなどがついていて、反応が分かるような仕掛けのあるもの)や、アンケートや実際の売り上げなどで評価するということを積み重ねて、定量的に評価すべきということ。また、ミニキャンペーンなどを行い、いわゆるスモールスタートすることで評価のフィードバックをすることの大事さなどを述べています。
たしかに仕事においてチラシ(←ただし企業向けなので大量に作ったりはしない)を作る前にお客さんに反応を聞きながら作ったり、ヒアリングをしてから作ったりはしますが...ミニキャンペーンはメリットありますねぇ。ローリスク・ハイリターンを容易に作れる仕組みですし、このループを回すというビジネスモデルは頭にありませんでした。
 
posted by 山崎 真司 at 08:31| Comment(0) | TrackBack(0) | その他、ビジネス書

2007年08月28日

ある広告人の告白 新版

デイヴィッド・オグルヴィ著
海と月社 1800円(税別)
初版: 2006年7月7日

内容:
オグルヴィ&メイザーという私でも知ってる有名な広告代理店(世界一?)の創始者が書いた非常に有名な本です。これは、新版で原著も2004年の出版となってます(でも、内容はほとんど古いものから変わってないような気がします...古い版を読んでませんが) ちなみに古い版は1964年の出版です。

広告会社として、顧客をどう得るか、どのように広告を作るか、広告キャンペーンやコピーの作り方を示しています。また、広告会社へ仕事を依頼するクライアントへのアドバイスもあります。


感想:
広告会社が有利になる視点から全ての論を展開しているという批判はできますが、十分に説得力ある本だと思いました。特に広告を出すという人には参考になるのではないか、と想像してます。(何故、想像かというと、広告系の本をまだあまり読んだことないからです)

基本的には、広告を作る側と、広告を作ってもらう側、がそれぞれどう振舞うべきかを広告作成側から述べていますが、それぞれが非常に分かりやすく書かれています。また、コピーを作るポイントなどは、プレゼン資料やちょっとしたチラシを作る機会が多いので上手く使えそうなことでした。


素敵な言葉:
・勤勉に働き、客観的で完璧主義な人を尊敬する。(P.15 オグルヴィ&メイザーの文化より)
・成功のカギは、〜〜、顔色がよくなるとかいうふうに、消費者に利益を約束することだ。(P.25 コピー作成の重要な教えより)
・発表者が気をつけるべきことは、「声を出して読んでいる間、印刷されたテキストから決して目を離させないことだ」だ。(P.135 プレゼンのポイントより)

 
posted by 山崎 真司 at 23:24| Comment(0) | TrackBack(0) | その他、ビジネス書

2007年08月25日

最高のサービス

講談社ムック 952円(税別)
セオリー vol.10

内容:
ホテルや、飲食店を中心として各種のお店の”最高のサービス”がどういうものであるか、をお店での紹介や、有識者(?)へのインタビューでつづっています。


感想:
パラパラっと読んだ上で、知人に貸すために買った本ですが..正直イマイチでした。ムック形式の本で、いろんな本に平積みされているので目にした方も多いかと思ったのですが。

内容としては4ページ前後で、「このお店はこのように良いよ」ということが羅列されている感じで、月刊**(←喫茶店とか、飲食店とか、そういう系の専門雑誌)のカラーページに載ってそうな記事をまとめたっぽい内容です。
ページ数の都合もあるのでしょうが、個々のツッコミが甘いです。結局は、「ノードストローム(←アメリカの百貨店。上質なサービスで有名)系のサービス」+「フルサービスでなくサービスを絞ったもの」というのが載っているだけという印象でしょうか?もちろん、非常に読みやすいので、一瞬で読めるという利点はあるのでしょうが...
個人的には、ノードストローム系のネタとしては、古典っぽいですが「サービスが伝説になる時」を読めばオッケーだし(似た本で、スターバックス、リッツ・カールトン、ユナイテッド・アローズ等々の企業名を冠した本がありますが..)。
フルサービスでなくサービスを絞るという点ではサービス系の本でなく経営戦略系ですが「ブルーオーシャン戦略」を読めばいいんじゃないかなーと思いました。


 

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2007年08月08日

なぜ、男は「女はバカ」と思ってしまうのか

岩月 謙司著
講談社 700円(税別)
初版: 2003年1月20日

内容:
・女性は感情を記憶できる
・女性はカンが効く
・カンが効くためには父親からの認められているという記憶が必要
といった内容が書いてあります。メインは女性は、感情が記憶できるという話です。


感想:
女性は男性と違うということで、女性がどのように考えているかを書いた本...なのですが、めちゃ男性視点で男性が書いてます....アリですか?一応、書いた人は香川大学教授の方で動物行動生理学、人間行動学の専攻ということだそうです。

この手の新書でありがちなのか分かりませんが、事実と主観をごっちゃに扱ってます...というわけで、読んでてすごく違和感を感じます。たぶん、文章のせいなんでしょうが...
書いてある内容としては「女性は感情を記憶する」というほぼその一点を記述しているという感想です。正直、いまいちです。書いてある内容の半分くらいは男性でも女性でもあてはまるような内容という印象でした....びみょー。
posted by 山崎 真司 at 20:55| Comment(0) | TrackBack(0) | その他、ビジネス書

2007年08月03日

バイアブル・ビジョン

ジェリー・I・ケンドール著
日本工業新聞社 1800円(税別)
初版: 2005年4月15日

内容:
「どのようにしたら、4年以内で、現在の総売上高と等しい利益を出せるようになるか」を目標として、制約理論(TOC)を使用して、会社のパフォーマンスを改善するという話です。


読んだ感想:
基本的には「ザ・ゴール」に代表される制約理論(TOC)の本です。TOCの考え方を使うことで、どれだけ企業の利益に貢献できるかという話です。

制約理論の概念を使用して、サプライチェーン内の在庫を減らして、スループットを改善して、無事、利益率が改善しました、というストーリーがひたすら書いてあるといった感じです。
制約理論を使用して、上手くいった例がひたすら並べてあるという感じなのですが、そこが話ができすぎていていまいちといったかんじでしょうか。
基本的にはDBR(ドラム・バッファ・ロープ)という制約理論の基礎概念が中心で、これはシステム全体(多くの場合はサプライチェーン全体)のうち、システム全体の性能を規定しているボトルネックに注目してそのボトルネックの性能を上げることと、結局ボトルネック部分以外の仕掛品はただの在庫なのでそれを削減する必要がある、といったことをいろんな例で述べてます。
正直、「ザ・ゴール」の方が読みやすいし、この本では分かりづらいし、出来すぎた話ばかりだな、という印象でした。
 
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2007年07月17日

私はどうして販売外交に成功したか

フランク・ベトガー著
ダイアモンド社 1165円(税別)
初版: 1965年9月25日
新装版: 1982年8月5日


内容:
元大リーガーで、生命保険のセールスマンのフランク・ベトガーがいかにして、セールスに成功したか、という実践的な内容。アポの取り方や計画の立て方、セールスにあたっての話の進め方など、27のトピックをそれぞれ説明しています。


読んだ感想:
この手のセールスマンのための本の古典といった本です。デール・カーネギーの”人を動かす”の実践版といったところでしょうか。
個別に書いてあることはよくある内容なのですが、この本が古いというところに価値があるでしょうか。逆によくある本が、こちらの本をパクっているというかんじでしょう。それどころか、2次引用、3次引用の本もあるような気がします。古典主義のワタシとしては、オススメの本となります。中途半端な本を読むよりもこちらの本を読むほうがオススメします。かなり読みやすいです。
ただ、内容は本当にセールスマン向きなので、セールスしない人には関係ないと思います。


 

posted by 山崎 真司 at 21:18| Comment(0) | TrackBack(0) | その他、ビジネス書