小山昇著
河出書房 1300円(税別)
初版: 2007年1月
”決定”で儲かる会社を作ることは可能でしょうか?答えは明確だと思います。
サッカー日本代表も決定力不足に悩まされていますが、会社でも決定力不足に悩まされているのではないでしょうか?
この本は、株式会社武蔵野の社長であり、その筋(?)では有名な小山氏の本です。サブタイトルには”落ちこぼれ企業が「勝ち続ける」ために−”とあります。正直、この本はタイトルやサブタイトルの付け方が秀逸です。決定力不足じゃないサッカーチームなんて世の中に存在しないですし、決定を十分に回している会社もきっとないでしょう。
会社の運営での各種のポイント(銀行対策とか、人事をどうするかとか)が書かれていますが、「正直、これらが出来たところでどうなるのかな」というのが感想です。これらについては、小山氏の天才性のゆえにできるもので、誰にでも真似できるような類のものではないのではないか、と思いました。
ただ、一冊の本を読むことで、小山思想とでも言うべきものの一端に触れることができたということは良かったかな、と思います。
すぐに読めるし、個々の内容は妥当性が高いと思えることばかりですので、一読の価値はあるのかな、と思いました。ただし、タイトル通りの本ではないし、この本にはそのまま適用できるような内容のものはあまり多くないな、と思いました。
ちなみに読んでいて衝撃を受けたのは
優秀な人がいると、人に仕事がついてしまう。これは他の人ではできない仕事ということです。人に仕事をつけるのでなく、(誰にでもできるようにした)仕事に人をつけるということにしないといけない。
というところです。全く逆の発想でした。
他の人の感想を読んで:
http://ameblo.jp/spicysoft/entry-10048426646.html今までのこの方の本と比べ違和感があるのは、社員や幹部の悪口が多いこと。小山氏の著書は初めてだったので、これが標準だと思っていたのですが...たしかに、社員や幹部についての言及はちょっと目立つな、とは思いました。
このスタイルの方がリアリティがあっていいな、と思いながら読んでいたのですが。
http://www.web-smile.com/jissenkigyou/archives/001175.php
まずは、決めること。そこから、方法を考える。
シンプルに考えて、行動したいものです。
む....私はそこまでシンプルに読み取れなかったのですが。たしかにこの本を要約するとここになりますね。OODAループやタイムループ競争戦略といったものもそうですが、”何をする”を考えるのでなく、”どうやって”にリソースを投入しましょう、という考え方の本が多いですね。ドラッカー的思考への反動なのでしょうか?
http://kaikei.livedoor.biz/archives/50901981.html
わたしは、大企業の社長が書いた経営書や、
上場企業向けのコンサルタントが書いた本を原則は読みません。
そういう意味では、MBA絡みも本来、読まないのです。
なぜなら、自分の勤めている中小企業の実務には、参考にならないからです。
この辺は、ランチェスターの弱者の戦略が詳しいです。
逆に、中小企業の社長の本は、大好きです。
最低でも、二つや、三つは、即、真似できるアイデアがあり、
たとえなくても、どんな考え方を持っているか、
日常的になにをしたり、考えているかなど、ヒントになることがたくさんあります。
逆に(?)中小企業の社長の本はあまり読んでいないのですが、これは良い本だなーと思いました。ただ、実際には小山氏の実績というところで割り増して読んでいるのかもしれません。著者によって著作を解釈するのはよくないんでしょうが(←異論がいっぱいありそうですが)...いや、ビジネス書の場合はそもそも例外なんでしょうか?
http://blog.goo.ne.jp/eliesbook/e/efa45135a606926af6f53ee7f0a0cb18
経営者の仕事は数あれど、決定ほど重要なものは存在しない。本書は、そのことに気づかせてくれると同時に、著者が実際に行っている具体的「決定」の数々から、多くを学ばせてくれます。経営をしていると、いろいろと迷うことがありますが、そんな気持ちになったときこそ紐解きたい、経営者のための心得書です。
私は経営者じゃないので、この心境はないのですが最後の一文が本質なのでしょうか?具体的にそのままパクれるものは少ないというのが私の解釈なのですが、それでも小山氏の思想に触れられる点がいいと思いました。中小企業の社長さんに読ませて感想を聞いてみたいような本です。
posted by 山崎 真司 at 00:32|
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