丹羽 宇一朗著
文藝春秋 1238円(税別)
初版:2007年11月
内容:
伊藤忠商事の会長で、名古屋人で読書家として知られる丹羽宇一朗氏の講演集です。全11章からなりますが、11章というよりは、11回分の講演録です。
感想:
タイトルがキャッチーになっていますが、いわゆるタイトル通りの精神論でなく、丹羽氏らしく理論をベースに実際を説明しているといった話です。この本はスルーしていたのですが、丹羽氏のプロフィールに自分との関係を感じずにいられずに思わず読んでしまいました。
内容としては、それぞれ対象が違う11回の講演会ということで別々の話をしていますが、それぞれの中でいくつか共通的な話題があります。
・日本の人口動態の話
これまで増えてきたものが、減っていく中で経済も縮小していく方向
・日本の資源の話
資源がない国であることを自覚すべき。
・財政赤字
財政赤字がどんどん増えている。これを減らす方向にしないと次世代に借金を残すことになります。
他人の書評を読んで:
http://blog.goo.ne.jp/eliesbook/e/74e37380fb61b3f4a7da6580f3b2923c
このメルマガは長らく愛読しております。非常に面白いです。
>個人的には、3つの質問「君はアリになれるか」「君はトンボにな
>れるか」「君は人間になれるか」、そして国を治める三つの要素が
>心に響きました。
http://tseffort.livedoor.biz/archives/50467249.html
>そんな中で勝っていけるのは「人と技術」のみだと。
>そこにお金を投じていく必要があるのに、
>国は教師の給料をケチっている。それは望ましくない。
>ということ。
>おっしゃるとおりで、教育界に適切な競争原理が働き、
>相応の報酬を与えるようになれば国は良くなる気がします。
よく言われていることですが、そのベースとしても社会的に大きく教育にコストをかけるという方向は大事ですね。
紙束を敷き詰めて作ると言われている高速道路を作るよりは、教育にお金をかけるようにして欲しいと切に願います。結局、これも世代間で、後ろの世代に借金を送ってるだけということですから。借金(高速道路のコスト)でなくて、ギフト(教育)を後ろの世代に送りたいですよね。
