2013年に読んだ本ベスト10を書こう...と思ってたのですが、ふと思って、私がこれまで5回以上は読み返しているビジネス書というのをまとめてみました。これまで500冊以上、おそらく1000冊くらいはビジネス書を読んでいると思いますが、その中で確実に5回以上読んだという本は4冊だけでした。しかも2冊は同じ著者...
意外と、納得の選書じゃないかと思います。それではどうぞ!
キャズム ジェフリー・ムーア
私が一番繰り返し読んだビジネス書がコレです。
主にハイテク産業についてですが、それ以外の様々な業界での商品の受容のプロセスをキャズム(崖)というキーワードから読み解いています。
商品というのは、最初にグーグル・グラスを発売と同時に買うようなマニアックなガジェット好きな人が買ってから、次に「流行っているらしいから買う人」。
「便利そうだから買う人」。
「みんなが持ってるから買う人」のような順に買っていきます。
この時に「普通の人」が買いはじめるまでには、超えるべき大きな溝があるといったのがこのキャズムです。
そして、このような消費者のスタイルに合わせてマーケティングをしたり、商品を考える必要があります。
プロフェッショナルの条件 P.F. ドラッカー
20代の頃に一番よく読んだ本です。
今から考えるとむしろ「経営者の条件」だけ読んでおけばいい気もしますが...
ちょうど仕事がとても忙しくて残業や土日出勤も多く、なんとかして潰れないようにする方法を探している時に読んでいました。
この本を読むと、ある種の全能感のようなものに包まれてしまい、何でも効率的に捌けてしまう気もしますので、その点は注意しないといけませんが....
ちなみに自分の仕事の仕方を記録するのが大事というのを読んで、これ以降は会社では15分単位くらいで何をしているのかの個人的なメモを取ることにしていました。
ついでに電話で何を誰と話したかのメモも全部とっていたので、会社員時代は何月何日にどの作業にどれだけ費やして、誰とどういった話をしたのかなどは基本的に全部メモってました。(ただし、会社内にいる時に限る)
経営者の条件 P.F. ドラッカー
プロフェッショナルの条件よりもオススメな本はこちら。
タイトルは経営者とありますが、実際には「ホワイトカラーの働き方入門」といった本です。
プロフェッショナルの条件と同じく、ある種の全能感に包まれてしまうという副作用がありますが、若手の(5年目くらいまでの)ビジネスマンの全てに読んでもらいたい本かなーと思います。
ドラッカーの本は抽象度が高めで、あまり具体的ではないために、読んだ人が自分なりの経験や考えを重ねあわせながら読んでいくという本が多いです。
その中ではこの本は比較的具体的でどのように自分の仕事を進めるかというのが読めばいくつかのアイデアが出てくる本だと思います。
プロフェッショナル・マネージャー ハロルド・ジェニーン
ITTという世界第二位のコングロマリット(今は聞かない言葉ですね..)のトップとして14年半に渡って増収増益を続けたというハロルド・ジェニーンによる”実践”のビジネス書です。といっても、内容はいたってシンプルな経営指南書といった所でしょうか。多少の「俺スゲー」的な話は割り引いて読まないといけないですし、時代も違うのでそのまま適用できないものもありますが、それでも実践家の書いたビジネス書としてはとても読ませるもので、また様々なトピックを網羅していると思います。
ちなみにITTはこのジェニーンが去った後に崩れ去ったわけですが、そんな歴史を後ろから読むのもまた楽しいものです。
2014年01月08日
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