旧約聖書の一部のヨブ記です。これまで創世記しか読んだことなかったので読んでみました。
ただ、創世記読んだ時よりは年を重ねたせいか、少し理解できるようになってきました。ヨブ記の解釈は僕が書くよりも多くのことが述べられている(もうかなり長い年数)ので、解釈は述べませんので感想を書きます。
まず、読んで思うのは古代の時代の古さの感覚です。プラトンの書いたものを読んでも三国志や”項羽と劉邦”のような歴史物を読んでも現代性を読み取ってしまいます。
つまり、時代の古さはあったとしても、現代と連続の範囲内での古さという印象です。
しかし、このヨブ記は神話っぽっくなく(創世記やらエッダやらは神話っぽかった記憶がある)、一方で現代とは断絶した”古代”を感じます。これは、ヨブのいた時代の古さや世界観によるものでしょうか??
この感覚は、神がまだいた時代だったからかもしれません。ギリシアの神々やファンタジー小説にでてくるような神と人の暮らす世界の神は神といっても人に近いからで、ヨブ記の神は人らしくないからかもしれません。それが現代との断絶(つまり人ならざるものがいる世界)の感覚を生み出しているのかもしれません。
ちなみに、先日オットーの「聖なるもの」を読んだ直後なので、この感想はその影響を受けすぎていると思います...
素直に読むと、かなりとんでもない物語ですよね。