2011年04月08日

人性論

デビッド・ヒューム著
中公クラシックス 1550円(税別)
初版: 2010年7月(原著は1739〜1740年)

人性論 (中公クラシックス)
ヒューム
中央公論新社
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この本はデビッド・ヒュームの”人性論”の抄訳です。岩波文庫から出ているのは入手困難でプレミアが付いている状態ですね…


私たちは推測する時にどのようにするのでしょうか?明日も太陽が東から出てくると思うのは何故でしょうか?

この答えとしては、私たちはそのように”推測”するのだが、これは繰り返し起こる”知覚”からの”想像”として捉えています。ガラス窓にボールを投げたときに”ガラスが割れた”のは、”ボールを投げた”からですが、この”ボールを投げた”行為と”ガラスが割れた”ことの間の因果関係自体を人は知ることができず、それまでの経験の延長として、そのように想像しているにすぎません。このように人の経験と想像が基板となっていますので、”ガラスが割れた”ことの原因として”ボールを投げた”ことを必然とすることは不可能なのです。


このような態度はこの現代の私たちにとって意味があることでしょうか?これはただの”哲学”であり、古い人たちや一部の変人が言葉をいじまわっているだけのものなんでしょうか?

私たちは様々な物事を見るとある種の判断を勝手にしてしまいます。こういった判断のベースになっている因果関係も必然ではなく、私たちの想像にすぎないとヒュームは主張します。このような事実に対しての謙虚な態度をこそ身につける必要があると思います。

posted by 山崎 真司 at 11:34| Comment(0) | TrackBack(0) | 哲学、人生論
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