2009年12月23日

動物行動学・再考

マリアン・ドーキンス著
平凡社 2270円(税別)
初版: 1989年5月

 

 
動物行動学者のマリアン・ドーキンスが動物行動学について述べた本です。原題は”Unravelling animal behaviour”です。”動物の行動を解き明かす”といったところでしょうか。古い本なので、現在とは違う部分がいろいろあると思います。


動物の行動が、遺伝によるものか、学習によるものかといったことや、性というのは何故できたのか、ESS(進化的に安定な戦略)等について述べられています。詳細については現在はより詳細が分かっていることや間違っていたことがわかったものもあるかと思いますが。


 

ポイントとしては、遺伝の結果を確定的にみないといったこと、つまり学習しやすくなるといった遺伝もあること。
 
孔雀のような、生きるのに不利な形質を持つものが何故進化するかというのは、子供の雌雄それぞれに、派手な羽を持つことと派手な羽を持つものを好きなものという形質を両親からそれぞれ受け継ぐことになるという仮説について。
 
性の分離として、胚によりエネルギーがあるから生き残りやすいもの(雌)とより少ないエネルギーを使いそこにある意味寄生する(雄)に別れていくという仮説といったことがあります。
posted by 山崎 真司 at 22:09| Comment(4) | TrackBack(0) | その他、一般
この記事へのコメント
完全な専門ではないですが、
遺伝は遺伝子(CGAT)で遺伝はしますが、発現して、タンパクが形成されるか・・・というと違うらしいです。

どうやったら、祖先遺伝子と同じように、発現するのか・・・まだ解析されていないかも?

私自身の見解ですと、遺伝的なものより、環境因子のほうが行動には影響をとても与えていると考えています。
(クローンがその後の環境で異なる感情、行動をとるため)

主旨は違うかもしれませんが・・・。
Posted by ぬまがっぱ at 2009年12月26日 00:27
進化について限定すれば、環境要因の方が行動に影響を与えても、環境要因は遺伝しないので...と思ってたのですが、たしかに行動についても遺伝よりも環境の方が要因が大きいですねー。

ここは個体を見るか、種(システム全体?)を見るかの差異なんでしょうか..

Posted by 山崎真司 at 2009年12月26日 09:29
種全体をみると、無意識に引き継がれているものがあるから、それは遺伝と捉えていいんでしょうね。

よく見られる魚のすみわけとか、共生とか。

個で見るか、全体でみるかの両面でとらえていくと面白い内容に見えますね。
Posted by ぬまがっぱ at 2009年12月26日 21:45
遺伝子を経由して(胚発生)行なわれる自然選択が行なわれ、その結果として環境適応ができるということですよね。

ちなみに共生は難しいテーマですねー。同一種の適応でさえ難しいのに。。。むー。
Posted by 山崎真司 at 2009年12月27日 20:40
コメントを書く
お名前: [必須入力]

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント: [必須入力]

認証コード: [必須入力]


※画像の中の文字を半角で入力してください。
この記事へのトラックバックURL
http://blog.sakura.ne.jp/tb/34357316
※言及リンクのないトラックバックは受信されません。

この記事へのトラックバック