2009年11月22日

宇宙エレベータ

アリニール・セルカン著
大和書房 2000円(税別)
初版: 2006年6月

 

 
 
あちこちで噂のアリニール・セルカンの本です。著者のセルカン氏は非常に有名な方で、建築学科を卒業後、プリンストン大学の数学部講師などを経て、30歳でエール大学の客員教授になるなどのすごい経歴(自称)の方です。
知人から、セルカン疑惑を知っている上で”いらないからあげる”と言ってもらったわけですが...


内容は宇宙エレベータの話、タイムマシンを作る話(ただし、1秒だけ)、次元の話、スピリチュアルな話といった内容です。著者は建築学者であり、物理学者といった触れ込みですが、著者の経歴や宇宙エレベータの話の後に、タイムマシンで過去に戻れといった話。

それから、より高い次元を理解することで、それによって新しい次元のエネルギーを使うことができるといった話、そしてシュメールの石版やピラミッドなどににはヒミツがあるという話に展開していきます。


超展開すぎてワロタ的な本になっています。どうしてこんなトンデモ本(読めば一瞬で胡散臭い)の著者が本を何冊も出しているのかが謎でした。


結局、セルカンの本の出版が続いたのは、著者の(本物だったとして)プロフィールがポイントなんでしょうか。内容でなく、著者のプロフィールが重視されるというのはよくある話(特にスピリチュアルや疑似科学関連などでよく行われる(論証しない)パターン)ですね...

 
こういう本を書かれると、「ある科学者が書いていたけど..」と胡散臭い主張の論拠に使われるので是非とも止めて欲しいんですが..
posted by 山崎 真司 at 21:14| Comment(0) | TrackBack(0) | その他、一般
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