2009年11月21日

格差はつくられた

ポール・クルーグマン著
ハヤカワ書房 1900円(税別)
初版: 2008年6月

 

 

 
共和党嫌い・ブッシュ嫌いで有名なポール・クルーグマンの本です。クルーグマンというと、マイケル・ムーア的経済学者というイメージですが...イメージ通りの本です。これはアメリカではオバマ旋風前の2007年に出たものです。


この本では経済政策という観点から共和党の政策を論じ、それが格差を拡大しているということを述べています。

実際に共和党と民主党の対立は直接的に日本では関係ないところですが、アメリカの政治体制や資源配分と民意ということを知る/考えるにはほど良い一冊です。もちろん、著者の立ち位置を考慮して読まなければなりませんが。
この本によるとアメリカの保守(≒共和党)というのが一部の金持ちが自分たちのポジションをキープするために人種問題などのレトリックを駆使しながら、政治をコントロールしているということを述べています。これは国民皆保険の不在や、低い所得税などに現れています。


なお、これを読むと、日本における2大政党の政策差が見えにくいことを感じます。たしかにアメリカでは人種問題が根底にあり、日本よりも争点が見えやすいのかもしれません。ただし、大きな政府<−>小さな政府という問題は同様にあるはずです。

日本の場合は、増税=官僚の権限拡大、というイメージがあることが問題の背景となっており。実際に政策的な問題に加えて、官僚システムの効率が非常に低いということが、大きな政府≠高福祉、ということになっていて、政党と政策がリンクしていないのかもしれませんが。
posted by 山崎 真司 at 08:33| Comment(0) | TrackBack(0) | その他、ビジネス書
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