2009年09月21日

ロングテール アップデート版

クリス・アンダーソン著
ハヤカワ新書Juice 1400円(税別)
初版: 2009年7月(原著初版は2006年7月)

 

 
著者のクリス・アンダーソンはWiredの編集長であり、テクニカル畑のライターです。


アップデート版ということで、いまさらながら読んでみました。
ポイントについてはすでに知られているように、

2004年の話ですが、デジタルジュークボックスメーカーのイーキャストで「3ヶ月以内に1回以上販売された曲が、登録さている1万枚のCDのうちいくらか?」という問いに対して、答えは98%でした。これが、アンダーソンがロングテールへ進んでいくきっかけとなりました。


ロングテールの販売のポイントとしては、べき乗則の法則があるとしたら、最大利益のためには在庫コストと期待収益の交差点になります。
(実際には、ここにいけばある、ということで客が来るので、期待収益ラインは現在の予測される期待収益よりもじゃっかんべき乗則的に緩いものになるでしょう)


この在庫コストについては、リアル店舗よりも通販店舗で下げることができますし、さらにマーケットプレイスやドロップシッピングのような仕組みを使うことで下げることができます(その分、期待収益も激しく落ちますが、在庫コストがゼロならば十分でしょう)。もちろんデジタルコンテンツ販売では期待収益が落ちないままで、在庫コストもごく小となります。


また、このようなロングテールを売るためには、プリフィルタ(担当者が仕入れる商品を選択する)でなく、ポストフィルタ(在庫を持ったあとで、顧客が選択する)が大事となり、そのためにはレコメンデーション(おすすめ)のデータベースなどの仕組みが大事となります。


こうやってみてみると、ロングテールはインターネットでのB2C向けの概念と思っていたのですが、B2Bの商社やリアル店舗のセレクトショップといった業態に対しても知見を得られる本ではないかと感じました。その場合のポイントはポストフィルタなんでしょうが...

posted by 山崎 真司 at 05:17| Comment(0) | TrackBack(0) | マーケティングの本
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