ピーター・バーンスタイン著
日本経済新聞出版社 上下とも714円(税別)
初版: 2001年8月
この視点からすると、この本は金融リスクに関する教科書的歴史といった本でしょうか。
上巻ではサイコロ振りから始まって、フィボナッチ数列、パスカル、ラプラス、ゴールトン等々といった人たちの話を交えつつ、確率・統計が歴史上どのように発達してきたかを解説しています。
読んだ感想としては下巻はどこかで読んだことある話ばかりですが、著者が投資家ということもあるのか投資に関しての歴史がよくまとまっていると思いました。
一方、上巻については確率・統計の歴史がツッコミが甘いので若干残念でした。
いや実際には、この本は好事家のための本でなく受験生のための本だからなのでしょうか?
個人的にはこの本でもしばしば言及されているイアン・ハッキングの”偶然を飼いならす”の方が面白いと思いました。少し残念...いや、対象読者とは違ったのかもしれません...