2009年08月24日

リファクタリング・ウェットウェア

アンディ・ハント著
オライリージャパン 2800円(税別)
初版: 2009年4月

 

 


サブタイトルは”達人プログラマーの思考法と学習法”とありますが、実際にはエンジニア向けに編集したポップ心理学のまとめ本といったところでしょうか。

著者は心理学畑の人でなく、アジャイル開発などの著作をしている方で、プログラマという視点から、いろいろな本に載っているネタをツマミ食い的に紹介しています。


RモードとLモード(日本ではいわゆる右脳と左脳)の差異や、集中の仕方、マインドマップなど、疑わしいモノからそうでないものまで様々な心理学的なネタがかなり網羅されています。基本的には、日本でも紹介されているものですが、”ドレイファスモデル”というのは新しい考え方でした。

これは初心者が達人になっていく場合のモデルです。これは、ルール依存性と直感依存性、および手続き重視とコンテクスト重視ということで説明ができます。
つまり初心者は内的な直感よりもルールを重視して、状況よりも手続きを重視するが達人になるにつれこの傾向はなくなっていくというものです。


ここ以外はすべてどこかで聞いたことがあるネタばかりでしたので、あまり面白くありませんでした。

posted by 山崎 真司 at 19:53| Comment(0) | TrackBack(0) | コミュニケーション、交渉術
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