2008年12月06日

開かれた社会 開かれた宇宙

カール・ポパー フランツ・クロイツァー著
未来社 2000円(税別)
初版: 1992年9月


1979年に行われたクロイツァーのポパーに対してのインタビュー集です。元々は3回に分けられてテレビで放送されたもので、サブタイトルが「哲学者のライフワークについての対話」となっています。

 
内容は、クロイツァーがポパー哲学やその周辺に詳しいのか、ポパー哲学を俯瞰するような内容となっています。反帰納主義について、ポパーの世界1,2,3について、反証主義、ダーウィニズム的な世界観や、決定論について、といったことについて、話しています。それぞれについては2,3ページ程度の分量で、また、クロイツァーのリードも非常に巧みなせいか、サクサク読めました...
ただし、内容についてはポパーの他の本を読んでいたから理解できたものの、この本では全体に説明が少なすぎて非常に理解しづらくなっており、本当に俯瞰だけとなってしまいました。この点が少し残念です。やはりテレビ向けということでしょうか。


他人の書評を読んで:
みつかりませんでした。。。そんなにマニアックではないと思ったのですが。


 

posted by 山崎 真司 at 08:52| Comment(0) | TrackBack(0) | 哲学、人生論
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