2008年09月15日

心の対話者

鈴木秀子著
文春新書
初版: 2005年9月

”アクティブリスニング”といういわゆる”聴く力”のための本です。
基本的にはコーチングといったジャンルでしょうか。どこかで読んだようなことばかり載っていたという印象です。

要は聞くときに自分の心(内なる声)を沈黙することを述べている本といえます。「いや、こうでしょ」とか「たしかに〜〜ですよねーっ」ではなく、「どうしてそうなの?」でもない。
相手の言いたいことを一歩先を導くように聞いていく(ただし方向性はコントロールしない)といったことでしょうか。


「え?でも、導かないで、自分の意見も封じて聞いていくってなにそれ?」というそもそも論もあるかもしれません。つまり、何のために聴くのか、という問題です。

例えば相談の多くは相手の意見や感情の表明にすぎないわけですが、それをただひたすら聴くというのは、何のためでしょうか?そこから相手の意見を上手く引き出して、相手の悩みを昇華させることは、仕事の上では必要だと思いますが....
これは相手のためでなく、自分のため?仕事の上では、相手のためと自分のためは一致しているのですが、普段は相手のためというのは自分のためと思ってしまうのです...うーん。


ところで、読んだところで、改めて自分が気にしないといけないのは、言葉、感情、あいづちによるミラーリング(特に感情はできてない)と、90:10の法則です。
ミラーリングは名前の通り、返すことです(反すとは違うか...)。
90:10の法則という不快感の90%は以前の蓄積によりなっていて、10%がその言葉によるといった法則です。


どこかで読んだことばかりといっても、うまくまとまっているので、コーチングや”聴く力”的なものに興味がある人にはうまくまとまっているんではないか、と思いました。逆にいえばもう一歩踏み込んで欲しかったのですが、新書の位置付け的には正しいポジションでしょうか。

 


 

posted by 山崎 真司 at 08:30| Comment(0) | TrackBack(0) | コミュニケーション、交渉術
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