マクレガー・ノックス/ウィリアムソン・マーレー編著
芙蓉書房出版 3700円(税別)
初版: 2004年6月
内容:
サブタイトルは”軍事革命の史的変遷 1300〜2050年”とあります。イギリス及びアメリカの歴史学者・軍事学者の共著作で、原著は2001年発行の"The Dynamics of Military Revolution 1300-2050"です。
※ただし、書中ではRMAと記述
この本では、14世紀のエドワード3世から始まり、アメリカの南北戦争、プロイセン、第一次世界大戦、第二次世界大戦等の時代におけるRMAをそれぞれ説明しています。
感想:
元々は、ゲイリー・ハメルの経営の未来を読んで読み始めたものです。基本的にはこの本は軍事史ですが、RMAという切り口から述べていますので、基本的には「何が競争優位か?」、「何が持続的競争優位か?」ということを明確にしています。
この本を読むと、武器や戦術などの優位だけでなく、反省する組織だったりといった組織風土や、軍事上の訓練と教育といった軍隊文化だったりしたものも優位を生み出すということが分かりました。また、実際に他の本やテレビなどで受けていた印象よりも、新兵器が戦争に与える影響が小さかったのだ、と感じました。
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