サイキック・マフィア―われわれ霊能者はいかにしてイカサマを行ない、大金を稼ぎ、客をレイプしていたか (Skeptic library (05))
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M.ラマー キーン
太田出版
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長年アメリカで心霊術師をしてきた著者の暴露話です。元々の原著は1976年ですが、1997年にアメリカで復刊されたのを機に日本でも2001年に出版されたものです。
内容は、心霊術師として、そして宗教法人を作って教会をやっていた著者が、どのようにして教会を作ったのか、どのようにして降霊会を成功させたのかを語っています。もちろん、すべてインチキです。様々なテクニックで聴衆そして信者を騙していきます。ちなみに、一番面白かったのは、ホット・リーディングに関する部分です。教会の向かいの家から集音マイクで雑談を聞いたり、これまでの様々なやりとりがすべてカードに記録されています。そして、これらのデータは心霊術師間で共有がされています。もちろん、相手の家に行った時は、使えそうなものを探して、場合によってはくすねてきます(くすねたものは、後で物品引き寄せで使います)
日本でもスピリチュアリズムが流行っているものの、ここまで過度なスピリチュアリズムもないし、スピリチュアリティ業界もここまで過度に商業的ではないし、そもそも”偽物”じゃないものもあると思いますが。本場アメリカの”偽物の”スピリチュアリズムがどういうものなのかがよく分かる一冊です。